春の恵み

今日のお菜は〜コシア〜ブラ〜、コ〜シ〜アブラ〜♪
「カレーラーメンでは風味が解らなくなるかな?」なんて思いましたが、
なんのなんのカレーなんぞに負けていません。
独特の香りと風味が春を実感させます。
御在所の神様からの贈物。春の恵み、自然の恵みをお腹で堪能しました。
馬勝った〜。牛負けた〜。


20130512

土日曜ともに雨、と思っていたらいつのまにか日曜は晴れの予報。
すかさずT尾さんからお誘いメール。「行きます、行きます。」節操の無いtanuoさんです。
T尾さん情報では○芍の蕾はまだ固いとの事でしたが、どうせ暇だし偵察にでも。

5月12日 5:00 a.m. 自宅を出発。今日も早出です。早く駐車場出来上がらないかなあ。でないと眠くてしかたがありません。
GW期間中だった先週より23号線は空いています。う〜ん、快調!
余裕綽々なので菰野の道の駅で朝のお勤め。それでも6時半くらいには到着しそうです。
こんな時刻でも蒼滝Pは既に満車。蒼滝トンネルPも満車でもう外に溢れています。「ゲゲッ、停められるかな?」と心配しながら待合わせ場所まで行くと、ああ空いてました。T尾さんは既に到着しています。早速準備にかかります。
未だ冬モードの装束をT尾さんにひやかされてしまいました。T尾さんは半袖Tシャツでもう夏モードです。
年寄は代謝が悪いのでまだまだ寒いのです。それに山は長袖が基本。腕の保護の為にも夏でも長袖がお勧めです。なんちゃって。

6:40 a.m. でっぱつ。
いくら日曜とは言えこんな時刻からこの人出、皆さんホントにお早いですねえ。
雨乞岳の案もありましたが、この季節は何も見るものがありません。石楠花には未だ早いし、それに今年は石楠花は裏年のようです。
そんな訳で今日は愛知川からコクイ谷辺りの偵察です。チョット足を延ばして国見から根の平峠経由でって事になりました。そして帰りはいっぷく峠からスカイラインです。
伊達の薄着のT尾さんも寒さに耐えきれず登山口で上着を羽織ります。ほらほら言わんこっちゃない。雨上がりで風も強い所為か結構体感温度は低いです。tanuoさん、正解。
メタボ脂肪も含めると荷が重いです。ゼーハーゼーハー、すぐ息が上がります。
車の数の割りにまだ人は少なめですが、遅くなると今日も数珠繋ぎが予想されます。まあ中道を降りに取る事はないので巻き込まれる事は無いでしょう。山で渋滞を見ると昔のメジャールートを思い出します。まあこの季節なら順番待ちで身体が冷え切ってしまう事はありませんが。
数日前、中日新聞に御在所のアカヤシオが例年になく花数が多いと書かれていました。蕾のまま落ちたものが多い事は記事になっていないので、記事に誘われて来た人はがっかりするでしょう。或いはこの程度のものを「例年にない花付き」と思われてしまっては御在所の神様も納得しないでしょう。全くいい加減な記事を書くものです。書いた本人も確認していないのでしょうね。
裏道分岐のガレ下から望む限り目を見張るほどのピンクは臨めません。

厚着の割りに気温が低くそれほど汗もかかずに済んでいます。身体が慣れてくると快調に進みます。

7:15 a.m. 岩棚着。
ここから見上げると、屏風岩の下や上のテラスの下辺りのピンクが先週よりは濃くなっています。あの辺り先週はまだ蕾が多かったですから。しかしやはり例年に比べるとしょぼいです。あの辺りが満開になるのは例年5月5日頃ですから今年は1週間遅れってところですね。咲き始めは例年より早かったし蕾の数も表年のものでしたが、季節外れの風雪にやられたのが悔やまれます。

地蔵岩傍のコシアブラの枝が切り取られています。枯れてしまった木もあります。タラの芽同様枝ごと持ち帰り水に浸けておいて出てきた新芽を取るつもりなのでしょう。しかし枯らしてしまうのは最早犯罪でしょう。ここは国定公園内ですから。

尾根筋に出ると風が強いです。厚着のtanuoさんは涼しくて超良い感じ。
立岩辺りでT尾さんが木登り。コシアブラの新芽を取ってくれます。下の方を少しだけ。今日のお昼はカップ麺のトッピングにコシアブラのおしたし。
キレットの岩場では風に飛ばされそう。おお恐い恐い。

7:40 a.m. 北谷テラス着。
凄い風です。飛ばされないよう踏ん張りながら富士見岩尾根の岩場を望みます。おお、上のテラスの下辺りのピンク、先週より明らかに鮮やかになっています。でも例年よりしょぼいんだろうなあ。

右手後ろには乗鞍、御岳。高度が上がるにつれ地表の春霞が薄くなりはっきりしてきます。肉眼では北アルプス、中央アルプス、南アルプスと富士山もぼんやりながら見えています。雨上がりで大気が澄んでいるおかげです。

上を向いて歩こうオウオウオウ、アカヤシオ、コシアブラを探しながら〜♪

岩稜帯手前のコシアブラ、先週はまだ芽が膨らんだ程度でしたが、今日は食べごろの新芽がいっぱい出ています。またまたT尾さんが収穫してくれます。あまり沢山取っても食べきれないよ〜。

岩稜から上のテラスを覗くと、う〜ん、まあまあ及第点って事にしておきましょう。

上のテラスまでトラバって下を覗きこみます。

う〜ん、下も上もまあまあ及第点。正直言うと今一どころか今三くらいですが。

さて、最後のひと登り。ゼーハーゼーハー言いながら行くと富士見岩。

8:10 a.m. 富士見岩着。

朝陽台まで山頂一帯のアカヤシオを愛でながら行きます。

この辺り、霜枯れを免れた木もあります。
遊歩道途中から裏道に入ります。従って今日は望湖台はパス。
国見峠には大勢が休憩しています。横目で一瞥しそのまま国見の南面テラスへ。

こんなに陽気が良いのに藤内には人が少ないです。勿体ないですねえ。
息を整え石門へ。

石門から山頂へショートカット。

8:55 a.m. 国見岳山頂着。

周りを眺めます。先週同様ヤシオ尾根の付け根辺りが鮮やかです。
じゃあ早速行きますか。
根の平峠に向けてでっぱつです。ヤシオ尾根の分岐まで先週と同じ道を辿ります。
うんうん、明らかに先週より綺麗です。先週はまだ蕾が大分残っていたからなあ。

青井岳に寄道。

ヤシオ尾根への道を分け根の平へ向かいます。国見岳北面の山肌がアカヤシオのピンクに染まり綺麗です。

長い道を降りきると根の平峠。凄い団体さんがいます。巻き込まれないよう素通りしてタケ谷方面へ折れます。
笹薮や潅木が切り払われ凄く広くそして明るくなっています。なんだか様子が変わってしまい、昔の景色の面影がありません。タケ谷経由の愛知川ってあまり通ってないような…。やはり多いのは白滝谷、ヒロ沢、下水晶谷ですね。
タケ谷途中から上水晶谷へ居れます。戦国時代以前からの千草街道ですからタケ谷道よりこちらがメインルート。の筈がヌタ場道が多くスニーカーでは染みてきます。
この道の途中、コシアブラの大木が目立ちます。まだ葉っぱが出ていませんが朴の木も多いです。花芽が大きく膨らんでいます。
最後の峠を越えると上水晶谷の沢音が聞こえてきます。分岐の二つ岩はもう目と鼻の先。

10:00 a.m. 二つ岩着。
直接降った場合に対し約1時間のアルバイト。でも変化があって楽しかったです。

さてさて本日のメインイベント、○芍の偵察です。
いつもの場所の大分手前に葉っぱを発見。遠目にも蕾が白くなっているのが解ります。近付いて初物をパチリ。まだ蕾ですが○芍ってここからが早いんですね。来週にはもう遅いでしょう。

本日の収穫ゲット。もうこれで帰っても良いかな? なんて言っていたらまたまたT尾さんが発見。
ヌタ場のような斜面を行くと、ありゃりゃ、もう終わってまんがな。でもその傍には綺麗どころも。

そしてまた少し離れて開きかけの可憐なのが数輪。
性の悪いtanuoさんは、無理やり指をねじ込みます。そして微かに開いたところをパチリ。ロリータ好みのtanuoさん、よだれよだれ。

その辺り疎らですがあちこちに咲いています。

そしてまた暫く行くとまたまた発見。今度は株が多いです。そこらじゅうで咲いています。

この辺りいつもの場所より日当たりが良く暖かいようです。新たな穴場が出来ました。
そしていつもの場所、本命だったところはまだ蕾。ほころびかけのもありますが全般的にまだ硬いです。それに以前より株が少なくなったような。


10:30 a.m. コクイ谷出合着。
先客が居るので対岸に移ります。こちらはちょうど日が当たっておりポカポカと暖かいです。

少し早いですがお昼にします。今日のお菜は〜コシア〜ブラ〜、コ〜シ〜アブラ〜♪(今日の泊まりは〜鹿島〜鑓〜、鹿〜島〜鑓〜♪のメロディーで。)

「カレーラーメンでは風味が解らなくなるかな?」なんて思いましたが、なんのなんのカレーなんぞに負けていません。独特の香りと風味が春を実感させます。御在所の神様からの贈物。春の恵み、自然の恵みをお腹で堪能しました。馬勝った〜。牛負けた〜。
美味しい食事の後はティータイム。お喋りしているとどんどん時間が過ぎて行きます。

11:25 a.m. でっぱつ。
コクイ谷を遡行します。雨上がりにしては水量が少なく川原歩きが楽チンです。

水も澄んでいるしあまり降らなかったようです。

ヒョイヒョイと歩いている内にもう黒谷出合を過ぎてしまいました。

サワ谷への分岐を素通りしてクラ谷へ回り込みます。ここまで石楠花の蕾は発見できず。近年稀に見る不作です。

クラ谷入り口の深い渕は相変わらず。身体を濡らしてまで遡行する気はないので引き返します。
分岐まで戻りサワ谷の滝横へ。前回通った時はまだ雪が残っていたんでした。季節の移ろいは早いですねえ。

サワ谷の水が今日は綺麗です。いつものどぶ川のような泡が少ないです。やはり雨上がりの所為ですかね。
雨乞への分岐の窯跡を過ぎると郡界尾根はもうすぐ。途中でショートカットして郡界尾根にひと登りするとイップク峠。

近道なのですがこの激降り、スニーカーでは辛いです。つま先は痛いしズルズル滑るし…。
それもあっという間。降り終えるとスカイライン。のんびり歩いているともう武平峠。やはり速いです。
ですが今日は車はここにはありません。もう暫く降る事になりますが天気も良いし時間的にも思ったより早く帰って来たし、のんびり行きましょう。
トンネルを越え三滝川沿いの登山道に入ります。新緑が綺麗です。パッツンパッツンのサポートタイツを履いたお姉さん達の脚線美が眩しいです。山スカ、ショートパンツの丈が長いです。もっと短くしてよ。でないと景気が良くなりません。(スカート丈の長さは景気のパラメータですから。)
降って来るとシロヤシオもチラホラ。

駐車場が近付くとスカイライン沿いにはアオダモも花が満開。まさに春爛漫です。


13:30 車に帰着。
思ったより早く帰ってきました。出るのも早かったからなあ。
さあ混まない内に温泉温泉。


2013年05月12日23時05分00秒 記

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