先週は御嶽山に浮気。浮気の後は直ぐ御在所の神様のご機嫌を取っておかなければなりません。良い神様なのですがちょっとヤキモチ焼きな所があるものですから。
日の出が遅くなりました。もう直ぐ日の出ですが、いつも通りの時刻に車に乗り込むと正面の東の空が明るく輝いています。天気は良さそうですが西の空には大きな雲。御在所の神様、もうご機嫌斜めかな?
夕べ夢うつつの中でフィリピン沖で地震があり日本の各地にも津波注意報が出ていたと思いますが、流石にこの時刻なら大丈夫でしょう。9月に入り23号線も快調に流れています。庄内川も木曽川、長良川も全く異常はありません。
桑名に入ってから急に流れが悪くなります。先々週もそうだったような…。だれか意地悪してるんじゃない?
右手鈴鹿方面に目を遣ると、凄くデカイ雲が山の上に覆い被さっています。上は真っ白で朝日に輝いています。かなりの高度です。こんな早朝からよくもまああんな高くまで雲が出来ているものです。ヒョウでも降ってきそう。雷でも起こりそう。こりゃかなり御在所の神様のご機嫌を損ねてしまったようです。先週何の前触れも無くいきなり「急に御嶽が見たくなった。」と千葉ちゃんのマネをしたものだからそれがお気に障ったようです。「ごめんごめん、勘弁してよ。」素直に謝ればすぐ許してくれるのも御在所の神様の長所なのですが…。
そして菰野町に入るとやはり降っています。菰野の道の駅で朝のお勤めを済ませ外へ出たら「ん? 土砂降り。」
まあここまで来たんだし、駐車場まで行ってみましょ。
6:40 a.m. 中道入り口駐車場着。
雨は小降りになりましたが車は数えるほどしか停まっていません。
そして皆さんでっぱつを躊躇っているようで車の中に人影が見えます。
じゃあ私も様子見と行きますか。おにぎりを食べていると俄かに土砂降りに。それで皆さん躊躇っていたのか。
そして食べ終わる頃にはまた小降りに。どうやら今日はこんな天気かな? じゃあ高いガソリンを使い来た事だし一汗かいてきますか。という事で車の中で靴を履きます。エッヘン。今日は山靴もちゃんと持ってきているのです。こんな事もあろうかと。
7:00 a.m. でっぱつ。
小雨の中を出かけます。ホントガラガラですなあ。
雨で気温が低いとは言えやはり鈴鹿は蒸し暑いです。Tシャツがみりみるうちに濡れて行きます。あっ、これは傘の雨漏りも手伝っているのか。有っても無くても同じような傘ですが、これもおしゃれのひとつです。
登る内にだんだん雨が激しくなって行きます。樹林帯の中とはいえもう土砂降りです。葉っぱに溜まり大きくなった雨粒は当たると痛いくらいです。
見る見るうちに道も沢と化し泥水が激しく流れ始めます。これだけの勢いで流れれば地面もえぐれて当然です。
それも暫く行く内に小降りに。めまぐるしい事です。
裏道分岐の手前で振り返ると武平峠に空いた窓から滋賀県側のものか明るい空が望めます。風向きは南東。伊勢湾側から湿ったガスが吹き上げています。山頂より西側は晴れているかも。
尾根筋に上がると低く垂れ込めた雲と手前の暗い山裾の向こうに明るく輝く伊勢平野が望めます。「里はええ天気やん。」
道端にはあちこちに風で千切られたミズナラの小枝が落ちています。ドングリもかなり大きくなっています。
7:45 a.m. 岩棚着。
ガスが薄くなってきました。時々薄日が射します。その度にムッとする蒸し暑さを感じます。湿度100% 不快指数200%。風よ吹け〜! ちっとも吹いてくれません。御在所の神様のイジワル!
ただ薄日とともに雨に現れた木の葉が鮮やかに輝きそれだけが気持ちを和ませてくれます。
雨は止んだようですが既にシャツはベタベタ。ズボンもベタベタ。今日はお漏らし(腰周りだけ濡れた状態)だけでなく雨のおかげで裾もずぶ濡れです。
風が無くガスが辺りに立ち込めています。雨に濡れたススキの穂が重そうに垂れています。これってまだ花粉を飛ばす前だよなあ。
キレット手前でウエイトトレーニングの兄ちゃんとすれ違います。今日は早いですねえ、あっ俺が遅いのか。しかしあんな土砂降りの中よく行きますねえ。まあトレーニングなら雨風関係無いでしょうが。
8:15 a.m. 北谷テラス着。
周りはガスだらけですが上空には青空。時々カッと強烈な夏の日が照りつけます。「あっつ〜。」チラホラと紅葉も目に付きます。暑くても秋は忍び寄っています。もう9月ですもんね。
休憩ついでに傘を仕舞います。両手が自由になると歩くのが楽になります。
写真も撮り易くなります。早速コモノギクをパチリ。
岩稜帯に出ると風が通り今までの蒸し暑さが嘘のよう。う〜ん、爽やか爽やか。
この辺りまで来ると道を流れる水も透き通り尚更爽やかさが感じられます。
上のテラスに立つと冷たい風が吹き上げ寒いくらいです。そこから先もルートは涼しげな清流。昔そんな靴の宣伝文句があったなあ。「ルートは水」なんてのが。こんな所を平気で歩けるのは今日は山靴だから。スニーカーじゃなくて良かった〜。もしスニーカーだったらとうの昔に破れて分解していたかも。
8:50 a.m. 富士見岩着。
周りは真っ白、ガスの海。視界が無いという事は誰にも見られていないと言う事。Tシャツを脱いで絞ります。雨と汗をズクズクに吸ったTシャツから絞った水がジュウジュウと流れます。「ふう、さっぱり。」しかしこんなもの着ていたとはねえ。この水が滴り落ちてズボンを濡らしお漏らし状態を作っているんですね。
そうこうしていたら急にガスが切れ対岸の大黒岩が顔を出します。ロープウェイも見えます。「良かった、シャツを着た後で。」
朝陽台経由で遊歩道を行きます。さすが今日の天気、誰にも会いません。アゼリア前辺りで施設従業員の方がチラホラ。お客さんが居なくても宮使いは大変ですねえ。
露天のテーブルや椅子も半分乾いています。風があるだけに乾くのも早そうです。でも今日は休憩なし。先に向かいます。時々薄日は射しますがどうせ降ったり止んだりでしょう。武平から降りるか中道を引き返す事にして望湖台へ。何も見えないでしょうが。
9:15 a.m. 望湖台着。
やはり何も見えません。冷たい風に雨粒が叩きつけます。それがだんだん激しくなります。傘をさすとまた小降りに。全く傘のおまじないはよく効くものです。
そうだ、今日は三角点傍の屋根のある休憩所で燃料補給しましょ。
休憩所に入ると急に土砂降り。パンを齧りながら暫く雨宿り。暫くすると小降りになり青空も覗きます。
ほんとめまぐるしい今日のお天気。
鎌山頂も今はガスが切れていますが回りはまだまだ雲の海。やはり今日は早仕舞い。チョット寄りたい所もあるし。じゃあ久し振りに中道を降りましょ。
先ほどの土砂降りが嘘のように緑が日に照らされて輝いています。ヤシオの紅葉もかなり進んでいます。
朝陽台をパスし3ルンゼへの下降点経由で中道へ。
道端にはアキノキリンソウ。
時刻はもうすぐ10時。こんな時刻になって中道をどんどん若者達が登ってきます。天気回復を待って登ってきたのでしょう。
下り始めるとまた辺り一面掻き曇り、またもや土砂降りに。まったく忙しい今日の天気。御在所の神様、気がふれたのでしょうか?
おまけに濡れた中道の降り、久し振りに歩きましたが、ここってかなり恐い所なんですね。一の谷新道の降りも恐いと思っていましたが中道も恐かった。そう言えば若い頃、お稽古をサボって朝陽台の喫茶ひめつつじで時間を潰し、中道をよく降った事がありました。その時によく思ったものです。みなさんよくこんな恐い所を平気で降っているなあと。当然ザイル無し、ジッヘル無しでです。あの頃よりは道も整備されたのでしょうが。
最後に降ったのは、そう今年の冬でした。雪があれば全く安心して降れるのですがねえ。
北谷テラスまで降りてくるとまたカンカン照り。強い陽射しに水分が蒸発し蒸し暑いったらありゃしません。湿度100%、不快指数300%。だんだん不快指数が上がって行きます。全く気紛れ、今日の御在所。
もうここから下は天気も崩れそうにありません。周りの雲も姿を眩ましてしまいました。後は絶え難き暑さに耐え忍び難き暑さを忍びながらひたすら降るだけです。ズクズクだったズボンも水気が抜けだんだん乾いてきました。
キレットまで来るとハライドが姿を現しています。雲母峰方面の雲もかなり高い所へ移動しています。
山頂では晩秋を思わせる寒さだったのに、こちらはまだまだ夏です。あっちいあっちい、ヒ〜ハ〜。
若い山ボ、山ガの団体さんとすれ違います。イケメン山ボにチャーミングな山ガ。あ〜、若いっていいなあ。可愛い子ばっかりやんか。
tanuoさんの鼻の下は伸びる一方です。
11:00 a.m. 車に帰着。
朝の閑散さが嘘のように駐車場はほぼ満杯。
丁度温泉も営業を始めた頃。片付けを済ませ温泉へ。
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