御在所 快晴 もう夏日

空に囀る 鳥の声
峰より落つる 滝の音
水面に光る 春の色
響き絶やせぬ 沢の音

聞けや山人 面白き
この御在所の 音楽を
調べ自在に 弾きたもう
神の御手の 尊しや


20120428

とうとうゴールデンウィークに突入。
初日は御在所通勤。先週サボってしまったのでさぞかしメタボが進行している事でしょう。ああ帰りの温泉で体重計に乗るのが恐い。
目覚ましがなる前に目覚めると、もう外は明るいです。時刻は〜、なんだ未だ4時前じゃん。そうか、夏至まで後2ヶ月。日の出も早くなったものです。って言ったってまだ日が出た訳ではありませんが。
かみさんの車がぎりぎりに寄せてあるので車に荷を入れ難いです。「う〜、早く私専用ガレージを造らねば。」ザックの他に着替え、エサ、山靴と一切合切持っているので尚更です。そうだ、もう山靴もスニーカーに替えても良いですね。だってもう雪無いも〜ん。
外気温表示は10.0℃、ふふふ、それを見越して今日は半袖Tシャツ。上着を着ていますがすぐ脱ぐ事になるでしょう。
暖房も入れなくても寒くありません。良い季節になりました。
いつになく順調に市内を通り抜けましたが十一屋交差点手前から急にノロノロに。市内を抜けてからも相変わらずノロノロ。大型車が両車線を塞ぎそれが延々と繋がっています。GWにも拘わらずお仕事お疲れ様。まあしゃあねえなあ。今日は中道手前の料金所跡駐車場には停められないでしょうなあ。
現役の頃はGWっていうと皆春合宿に出かけてしまい御在所は閑古鳥が鳴いていたものですが、今は春合宿なんて縁の無いお方ばかりです。御在所が本番の方々ばかりなので6時半を過ぎたら駐車スペースは無いでしょう。おまけに今はパトカーが路駐を見回っています。一時期非常識な路駐が横行していたのでその反動でしょう。結局自分の首を絞めていたって事です。非常識な人達のおかげで善良なtanuoさんもとんだとばっちりです。
ダメ元で料金所跡まで行って見ましたがやはり満車。蒼滝橋手前P、蒼滝トンネルP共にがら空きだったので蒼滝トンネルPまで引き返します。こちらはやはり藤内行きが多い所為か閑古鳥に近いです。
雪が無くなったからか、また若いおねえさん、おにいちゃんが多いです。若者に混じりヨボヨボ一歩手前のtanuoさんもご一緒させて頂きます。

6:55 a.m. でっぱつ。
勝手知ったるtanuoさん、昔のように駐車場北西隅のガードレールの切れ目から駐車場を出ます。これならトンネルへの最短コース。が、道路に出ようとすると背の高いガードレール。昔はこんなもん無かったぞなもし。つま先立って跨いでもガードレールがオマタに食い込みます。アヒ〜、カイカン! ←相変わらずアホウなtanuoさんですなあ。
トンネルを通り抜けます。懐かしいなあ。懐かし過ぎてつい橋の袂から橋下へ行きそうになります。アカンアカン、手前の舗装路最短コース。
良い天気です。道端には椿の花がいっぱい落ちています。菫があちこちに群生しています。バイオレット(紫)というより青に近いです。そこにもここにもビオレッタ、上に目を遣ればアカヤシオのピンク、そして色の濃いのはミツバツツジ。そして抜けるような青空と萌え上がる若葉のクロムグリーン。春ですなあ。

堰堤の所には立入禁止の立札。今日は工事も休みなのでそのまま直進。
正面には山桜の向こうに菰野山岳会のログキャビン。水害の後は今にも崩れ落ちそうでしたが護岸工事を行ったようです。あれだけしっかりしてれば一安心。

上の新しい堰堤には太いパイプでなにやら組み立てています。下を潜って上に抜けます。

これで高巻かずに済みました。それでももうじっとりと汗ばんできました。丸木橋を渡った所で上着を脱ぎます。
Tシャツ一枚でもちっとも寒くありません。それより後ろから朝日に焼かれ首筋を火傷してしまいます。ハンカチカーテンで日焼け防止。

四の渡しからは昔の道を辿ります。見覚えのある石を踏みながら行きますが何故か雰囲気が違います。あっ、そうか。昔はここを登るのはいつも夜中でした。でも夜中より昼間の方が気分も爽やかです。
ヤマガラが忙しなく囀り続けています。北谷の水音も大きくかなり増水しているようです。

空に囀る 鳥の声
峰より落つる 滝の音
水面に光る 春の色
響き絶やせぬ 沢の音

7:30 a.m. 藤内小屋通過。
ぐるっと回り込むと殺風景な石ころだらけの川原の向こうに藤内が姿を現します。

昔の面影の無い川原を歩きながら、以前の様子を必死に思い出そうとしています。今はまだ結構覚えていますがいずれ何もかも忘れてしまうのでしょう。そして今の様子が新しい記憶となり昔の記憶と入れ替わってゆくのかもしれません。


7:40 a.m. ピョンの耳通過。
左側が切れ落ち邪魔な木が無いので見晴らしが良いです。こうして見ると川原とはかなり高度差があります。

水場で喉を潤しもう一頑張り。いや写真休憩ばかりでちっとも頑張っていませんね。勝手気ままにダラダラ歩きます。
藤内沢出合でも写真休憩。北谷の滝でも写真休憩。ほんとダラダラです。

若葉が出る前の今、北谷の滝が良く見えます。昔相棒と北谷を遡行した事がありますが、その頃の滝の様子なぞ全く覚えていません。今こうして見るとかなり急ですが難なく越えたように思います。

前壁が近付いてくるとアカヤシオとご対面。やっと近くで見れます。今年の初物です。
生の無い冷たい岩塔と生命感溢れ暖かな色彩のアカヤシオ、この対比が綺麗です。

すぐ傍にはシロモジが咲いています。青空にこの黄色い花も良く映えます。


前壁を過ぎれば傾斜も落ち国見峠もすぐそこです。日当たりの良い掘割道を行きます。


8:40 a.m. 国見峠着。
喉の渇きを潤し望湖台へショートカット。大岩まで降るのを嫌いブッシュの薄いところを選びながらスキー場の方へ緩やかに登ります。
途中疎林帯の中でバイカオウレンを発見。さすがにもう遅いようで完全に開ききっています。


8:55 a.m. ブッシュを抜けスキー場の芝に出ます。
気が付くと両腕に擦り傷。言わんこっちゃない。半袖で藪の中へなんて入るものではありません。ただでさえ乙女の柔肌のようにヤワな皮膚なのに。
足元の芝にはそこらじゅうタテリンが咲いています。すごく大きいです。直径2cmくらいありそう。中には草臥れたバイカオーレンも。

登り切ると爽やかな風が。そして一気に展望が開けます。


9:05 a.m. 望湖台着。

さすがの好天、薄っすらと琵琶湖が見えています。

記念碑広場経由で武平へ向かいます。今日のメインイベントは○サクラ、長石降りるにゃ鎌行かにゃならぬ。
先日まで待ち焦がれていたタテリンは今日はもうそこらじゅうに咲いています。くどいくらいにあちこちに。

記念碑広場の南面斜面も今が盛りと咲き競っています。中にはアルビノタテリンも。
そして今年は全体的に大柄です。ほんとデカイのばっかり。
遊歩道に出てもその両側いたるところに。シロヤシオの大木下もいっぱい。踏み潰しそうなので中に入るのは控えておきます。

アシビも咲いていますが今年は花数が少ないような。

チロリン村から峠道へ。この尾根筋もアカヤシオが多い所ですが今日はさっぱり。毎年GW頃が最盛期なのですが、今年は遅れているのかはたまた花が少ないのか。蕾もあまり付いていないような…。

アカヤシオがダメならコブシ、コブシ。毎年間近で撮影できるザレ場のコブシは? 時既に遅し。もうクチャクチャです。
って事は開花が遅れている訳でもなさそうです。やはり今年のアカヤシオは花が少ないようです。
峠手前で咲いているのを発見。花数が少ないですがもう草臥れかけています。やはり裏年?


9:55 a.m. 武平峠着。
日当たりの良い斜面にビオレッタがウジャウジャ。こりゃもう雑草ですな。

休憩がてら燃料補給。半袖一枚でも暑くも無く寒くも無し。良い季節になりました。ザックに腰掛けているとつい眠気を催してきます。

10:05 a.m. でっぱつ。
冬場と違い気温が高い所為か身体がだるいです。夏場のようにオーバーヒートって訳ではないのですが。
相変わらずダラダラと景色を楽しみながら行きます。
こちらもコブシ、アカヤシオ共にダメ。鎌南面を期待しましょう。って事は白ハゲ経由で長石谷へ降りるか。


10:55 a.m. 鎌山頂着。

祠に拍手の後、南側リッジのお一人様スペースへ。好天のおかげで山頂は過密状態です。でもジジババだけでなく若いおねえさんが多いのは嬉しいですね。山が華やいでいます。アカヤシオもコブシも不作でしたが山に花咲く乙女達は良いものです。これからはおねえさん達を花見の対象にしますか。
リッジ上の特等席、足元の岩が剥がれかけて地面にヒビが入っています。誤って蹴飛ばしでもしようものならスーツケース大の岩が落っこちてしまいそう。直ぐ下には登山道が通っています。人が居ない時に落っこちてくれれば良いのですが…。
足が当たらないように気を遣いながらお食事タイム。
眼下に広がる内部川流域を見下ろしながらのランチです。

お湯が沸くのが速くなりました。あっ、今日は残量の少ないガスボンベで良かったなあ。帰ったら古いボンベをザックに入れておきましょ。
入道と雲母に挟まれた宮妻峡入り口付近、両側の山肌が色付いています。山桜、アカヤシオ、そして新緑の芽吹きです。
じゃあ来週は宮妻峡一周ですな。

足元の白ハゲへの尾根筋には白い点々が見えます。あれはコブシです。アカヤシオも結構咲いています。よしよし、白ハゲ経由は正解のようです。

11:25 a.m. でっぱつ。
いよいよ本日のメインイベント。咲いてるかな〜。まずは白ハゲ経由で。
岳峠までは大急ぎで。誰かが誤って先ほどの岩を落とすかもしれません。駆け下りたところで一安心。

頭上に注意しながら宮妻峡への道を辿ります。確かこの辺りの筈なんだがな〜。あっ、咲いています、咲いています。高過ぎて近付けませんがめいっぱいズームしてパチリ。

やはりこの尾根は暖かいです。降りで半袖Tシャツ1枚でも汗ばむくらい。
アカヤシオも少ないなりに咲いています。ミツバツツジも咲いています。コシアブラは? まだあまり新芽は出ていないようです。

石楠花の花芽の下見をしながら降ります。今年は石楠花もダメかなあ。花芽が殆ど付いていません。
が、中にはへそ曲がりが居るものです。この花芽の数を見てください。

アカヤシオ、コブシは少ないながらもまあまあ頑張って咲いています。足元にはイワウチワも。それと比べてタテリンなんて食傷気味になるほど足元を埋め尽くしています。

分岐から長石谷へ折れます。
長石谷も春色に輝いています。かなり水量が多く水音が大きいです。この大きな音は? 犬星滝です。いつにない水量で、飛沫が霧となりそれが日に輝いています。
そして鳥達も忙しなく囀り続けています。まさに春爛漫。

空に囀る 鳥の声
峰より落つる 滝の音
水面に光る 春の色
響き絶やせぬ 沢の音

あな、美しき天然の歌

沢の瀬音を愛でながら降り、やがて本日のメインイベント。
時期的には少し遅かったようですが、綺麗なのを選びパチパチ。

すぐ傍にあったヤマルリソウはもう絶えてしまったようです。写真を撮る為に無頓着に崖を攀じ登り株ごと踏み潰し根絶やしにされてしまったのでしょう。困った人達ですなあ。

株は少ないですが大きな収穫を得る事ができました。また来年を楽しみに今日はこれで引き揚げます。


13:40 車に帰着。
料金所跡は既に空きスペースがありました。皆さんお早いお帰りで。ここから本日の駐車地蒼滝トンネルPまでの車道歩きも路駐車が居ないおかげで恐くありませんでした。駐車に多少の難があっても安心して歩けるのでこの方が良いですね。お巡りさん達、ありがとさん。


2012年04月29日09時45分00秒 記

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