季節はずれの大雪Hike

フカフカ深雪、遊歩道。
サラサラ新雪、御在所Hike。
お日様ポカポカ、春日和。



20110326

明かりを消しても玄関が明るい。外へ出ると正面に大きな月。月明かりってやはり凄いな。と思いながらもすぐ東の空が明るくなりかけているのに気付く。お彼岸も過ぎた事だし日が長くなりました。
昨日の雨で車が濡れています。凍っているかな?と触ってみても凍っていません。過冷却で凍る事もありません。
DIS表示は+2.5℃、凍るわけ無いわ。

四日市まで来るとすっかり明るくなり消灯。鈴鹿の山並みが真っ白です。予期せぬ積雪に思わずニンマリ。またえろう降ったもんだ。ほんと今年は遅くまでしっかり雪を堪能させてくれます。
湯ノ山駅を過ぎ暫く行くと早くも道路に雪が現れました。「ええぞ、ええぞ、この分なら雪たっぷり。」それに2駆の車が敬遠して登って来ないので駐車場も空いている筈です。Quattro+半年間冬タイヤ履きっぱなしのメリットが享受できます。
内蔵助を過ぎると先行車の轍の深さが20cm程。こりゃ絶対空いています。ESP作動表示のランプが点灯し始めます。登らなくならないようにESPオフ。横滑りしながらもAuちゃんはぐんぐん登って行きます。

7:00 a.m. 湯ノ山最奥駐車場着。
先行車はオフローダーが1台のみ。駐車スペース選り取りみどり。ですが先行車の隣に行儀良く停めます。
山頂は見えません。それもその筈、かなり雪が降っています。
「参ったな、合羽でも着るか。」春の雪って嫌いなんですよね〜。真冬の北アなら雪が乾燥しているのでヤッケ無しでも濡れる事はないのですが、鈴鹿でそれも春となると雪というより雨みたいなもんです。おまけに気温も高いので合羽なんぞ着たらそれこそ蒸れ蒸れ、中から濡れちゃいます。とは言うもののこの雪では着ない訳には行きません。ふ〜参った参った。
スパッツに合羽上下、フル装備でお出かけです。ん、着終えた頃には雪が小降りに。そして薄日も射しています。「ええかげんにせえよ、おちょくっとんのか。」でも上の方はまだ降っているようなのでこのまま行きます。あ〜蒸さるだろうなあ。

7:20 a.m. でっぱつ。

今日はフル装備なのでズボンの裾に雪が付く心配はありません。が、やはり暑いです〜。
我慢しきれず上を脱ぎます。ついでに今日の御在所をパチリ。薄日が射したり曇ったり。どうせまた上の方で着ることになるのですが。

ロープウェイ下のマンサクは…、もう満開なのですがそれに雪が絡みつきいかにも寒そうです。

尾根に出るとかなりの降りよう。合羽を脱いだので上着に雪が付き真っ白。そろそろ合羽を羽織ろかな?まだいいかな?
冷たいのを取るか蒸さるのを取るか。う〜ん、悩ましい。
地蔵岩を越えると風が強くなりました。これはもう吹雪です。余りの冷たさに樹林帯の中で合羽を羽織ります。ふ〜、暖かい。

8:30 a.m. キレット通過。
ここからは踏み跡がありません。地蔵岩の上ですれ違った人、あの人が今までの踏み跡の主だったようです。あまりに早いのでどこかから引き返したのだろうと思っていたら案の定。ここまでお疲れ様でした。
それではここからは新雪独り占め。バージンが大好きなtanuoさんはバージンスノーを堪能しながら行きます。もうすぐ4月だというのにこんなに綺麗なバージンスノー。もうウハウハです。
ラッセルといっても新雪は20-30cm程度。その下はしっかり締まったザラメ雪。嵌り込むことも無く快適に高度を稼ぎます。


8:45 a.m. 北谷テラス着。
今日はモノトーンの世界。ですがわりと視界は利きます。


掘割道を行きます。新雪の下のザラメが固くステップが無いのでよく滑ります。それでもつるはしを出さないtanuoさんってホント不精を絵に描いたようです。おまけに今日はアイゼンも置いて来ちゃいました。季節は春。もう凍っている所なんてありませんもの。
僕の前に道は無い。僕の後ろに道はある。高村光太郎気分ですな。

そして正面にはエルガーフェイス。モノトーンも綺麗です。いやこの方が一層威厳があります。


9:15 a.m. 岩稜帯通過。
ホント季節はずれの景色です。


9:40 a.m. 富士見岩着。

過飽和のガスと強風のおかげかお愛想程度に霧氷も付いています。霧氷を愛でながら朝陽台へ。


9:45 a.m. 朝陽台着。
折角の御在所の神様のプレゼントだというのに、そしてこの強風下にも拘わらずロープウェイも動いているのに肝心の観光客様がひとりもいません。そう言えば登山者も少ないですな。ああ勿体ない。
遊歩道を行きます。まだ除雪されていないところも残っていて風紋が綺麗です。

アゼリアから南斜面を行きます。急に青空が広がり日が射すと冷え切った身体がポカポカしてきます。気温はかなり下がっているようです。だって雪がサラサラで軽いですもん。
フカフカ深雪、遊歩道。サラサラ新雪、御在所Hike。お日様ポカポカ、春日和。

三角点から望湖台へはまた一段と綺麗に雪庇が出来ています。先週の踏み跡が綺麗に消された雪原を行きます。シュカブラと言うには憚られるくらいの微かな風紋が綺麗です。


10:25 a.m. 望湖台着。
想像していた通り雨乞岳は雲の中。それでもこの蒼いトーンが荘厳です。

う〜、ちゃっぷいちゃっぷい。長居は無用、さっさと降りましょ。今日も武平峠からエスケープ。
記念碑広場へショートカット。東屋へもショートカット。
そろそろお昼の休みにしたいのですが、風が冷たく適当な場所がありません。腹へったなあ。

気が付けば峠道。フカフカ雪を駆け下ります。ところどころ落とし穴に捕まります。

峠より手前、掘割の中で風を避けながら小休止。日が射すとポカポカなんですが先程からずっと曇ったまま。寒い中コンビニオニギリを頂きます。空腹には勝てません。う〜、冷え切っちまったぜ。

11:25 a.m. 武平峠通過。

鎌へのトレースはありません。あっても今日はもう行きませんが。
峠から下にはもう雪は無いだろうと思っていましたがまだまだタップリあります。かなり降ったようです。それではとルートを外しショートカットのしまくり。
かなり下まで雪が残っています。修行場跡も三ツ口ダムもご覧の有様。

スカイラインに出て歩きながら靴の汚れを雪で落とします。
山の家辺りまで来ると道路沿いの馬酔木がかなり咲いています。その花に雪が付きこれもまた風情があります。


12:05 車に帰着。
結局お湯を沸かしての大休止はパスってしまいました。おかげでガスが節約できました。
さあさあ早く片付けて温泉で温まりましょ。


2011年03月26日22時00分00秒 記

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