早春Hike

国見岳への深い掘割道が完全に埋もれています。
登山道を外してもこの雪を登るのはしんどいです。
急遽予定変更。しっかりトレースのついた裏道を行きます。
急斜面を選んでは踏み跡を外し泳ぎながら落ちて行きます。
「ああ愉快愉快。」気分も最高、春山気分。



20110319

地震の被害に遭われた方々には申し訳ありませんが、今日もお馴染み御在所Hike。被災者支援の為にも経済活動を縮小する訳にはまいりません。支援の為の税収確保の為にも大いに消費に励もうと思います。
さすがにもうすぐお彼岸。車の窓も凍っていません。気温も氷点下まで下がらなかったようです。暖かくなりました。また暑い暑い夏が近付いてきます。あ〜、やだやだ。
これだけ暖かいと朝起きるのもさほど辛くはありません。曇っている所為でしょうか車の中も気味悪いくらいの生暖かさです。

明るくなってくるとところどころ雲の隙間から青空が覗いているのが見えます。今日も天気は良さそうです。

6:55 a.m.湯ノ山最奥駐車場着。
今日も駐車場は空いています。皆さん地震被災者を気遣い自粛しているのでしょうか。ダメですよこれでは経済がより停滞してしまいます。こんな時こそ心を鬼にして経済活動活性化の努力をしなければ。

7:10 a.m. でっぱつ。

あんなにあった雲も今は薄れ、御在所山頂付近は青空が覗いています。そして屏風岩辺りには白い雪が斑模様を描いています。また降ったようです。もうすぐ4月だというのに、今年は遅くまで雪を小出しに補給してくれ永く楽しませてくれます。こんな年もなければ。
道の雪は雨を含み、先週までの綿菓子のようにズボンの裾に纏わりつく事はありません。スパッツ無し正解。と言いながら山頂部ではまた着ける事になるのですが。
ロープウェイを潜るところで先週のマンサクを確認します。また一段と花弁を広げちょうど今が見頃です。

気温が高く暑いです。もうすぐ尾根筋、風有るかな〜。
岩棚手前にはつらら。風のいたずらの所為でぐにゃぐにゃ曲がっています。

地蔵岩辺りのマンサクももう満開です。それに逆らうように白い雪が残っており折角開いたマンサクが凍えています。


8:15 a.m. キレット通過。

凹角上のコブシの蕾はまだ固いです。どうも秋に比べて蕾が減っているように感じます。木の方も自分の体力に合わせ間引きしているのでしょうか。


8:30 a.m. 北谷テラス着。
相変わらずここのマンサクは蕾の先のひび割れすら進んでいません。4月までお預けですね。

掘割道を行きます。風の陰に入り背中は春の陽射しに暖められ眠くなるほどの暖かさです。春のこの時期、藪山歩きの典型的な心地良さです。
そしてドンツキにはエルガーフェイス、いつにもまして威風堂々たる姿です。

回り込んで岩稜帯に出ます。
お化粧直しした鎌が一段と綺麗です。

北に目を遣ると鈴鹿主稜線の遥か彼方に御池の山塊、その左端に霊仙の白い山肌が覗いています。

そして正面の岩塊を見上げながらトラバース。


9:00 a.m. 上のテラス着。
青空と雪景色。やはり山はこうでなくっちゃ。


9:10 a.m. 富士見岩着。

北部遠景を望遠で。


朝陽台から望湖台へ向かいます。


9:45 a.m. 望湖台着。

ここからトレースを外すとなるとスパッツを着けない訳には行きません。小腹が空いたし、パンでも齧りながらスパッツでも着けましょ。
目の前には先週できた雪庇、南側には雪原越に鎌。
毎度毎度武平からのエスケープではマンネリです。今日は国見へでも行って見ましょうかねえ。

三角点へ戻りリフト降り場からゲレンデへ。

踏まれてないところをズカズカと降りて行きます。スパッツのおかげでどこでもへっちゃら。

ゲレンデを外れ国見峠へ向かいます。「北北東に進路を取れ。」なんちゃって。
さすがに雪が深いです。股座まで潜り込みながら泳ぐように降りて行きます。これぞ春山の楽しみ。

この雪で平坦になると進むのが大変なので峠の方へトラバース気味に突っ込んで行きます。
そして峠は…。

国見岳への深い掘割道が完全に埋もれています。登山道を外してもこの雪を登るのはしんどいです。
急遽予定変更。しっかりトレースのついた裏道を行きます。
急斜面を選んでは踏み跡を外し泳ぎながら落ちて行きます。「ああ愉快愉快。」気分も最高、春山気分。

10:40 a.m. 前壁正面まで来た所で大休止。
トカゲ岩の上でお昼にします。朝抜きでは腹が減りますが、毎週こうやって空腹を感じる事も身体には良い事だと思います。年寄は時間がきたら義務で食っているようなものですから。
トカゲ岩の上の雪を均し場所を作ります。お日様燦々風の陰、この時期絶好のランチサイトです。
そう言えばこの岩って、昔早仕舞いで前壁から降りてきた時によくトカゲしたものです。だからトカゲ岩。

緩んだ雪で背後からの雪崩が気になりますが、昔からここは直撃された事はありません。大丈夫でしょうきっと。
お湯を沸かしカップ麺。お日様燦々、絶好のランチサイト。


11:20 a.m. でっぱつ。
ガレをトラバったところで振り返ると前壁さんが「コンニチハ〜。」

もうすぐお彼岸だというのに、意外に大きな氷が張付いています。珍しい事もあるもんです。
引き続き急な所を見つけてはトレースを外し雪泳ぎ。この浮遊感、堪りませんな〜。
あっちゅうまに北谷の滝。丁度峠に青空が覗き綺麗綺麗。

そしてすぐ下の滝は〜、

気温の所為でしょうか、かなりの雪解け水を流しています。
この時期、遮る葉っぱが落ちてしまい、滝の全景がよく見えます。
で、写真はここまで。

11:40 a.m. 藤内沢出合。
逆光ですが中俣の氷が大きいです。絶好のシャッターチャンス! とばかりにモニタを見ながらフレーミング。シャッターを切った瞬間、モニタに電池切れの絵が浮かびレンズが格納されて行きます。暫く待って再度繰り返しますがダメ。それではと電池を外し身体で暖めてから再挑戦しますがやはりダメ。何度か繰り返し、結局諦めます。「あ〜、逃がしたシャッターチャンスはデカかった。」
後ろ髪を引かれる思いでその場を跡にします。

ピョンの耳から再度アタック。があえなく敗退。どうも最新のバッテリーは温度の依存度が低くなったようで暖めても回復しません。と言うか低温でもしっかり電力を放出してくれていたようです。
予備電池を買うのも憚れるのでこまめに充電する事にします。ちょっと手を抜き過ぎていました。

12:00 藤内小屋前通過。

中道分岐にはトレース無し。この雪でここから登る気はありません。蒼滝橋からスカイラインを行く事にします。

12:40 駐車場着。
かなりの車が姿を消しています。皆さん早仕舞いですね〜。こんなに陽気が良く日も長くなったっていうのに。あっ、人の事は言えんか。tanuoさんも3週連続で軟弱早仕舞い。

さっ、早く温泉温泉。


2011年03月20日12時25分00秒 記

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