寒の戻りの雪見Hike

空腹におにぎりが殊の外旨いです。
陽射しも殊の外暖かくいかにも日溜りHikeです。
強い陽射しに軒のツララがボタボタと落ちています。

寒の戻り 軒のツララに 春を見る。



20110305

気が付けばもう3月。まさに光陰矢のごとし、歳月人を待たず、Time and tide wait for noman.
先週は格安シニア券の誘惑に負け軟弱スキーだったので、今週はメタボ予防の御在所Hike。やはり汗をかかなきゃ健康にも良くありません。
しかしながら午後からまた用事があります。てなわけで今日も早仕舞い。

季節は3月、車の窓も凍ってはいないだろうと思いきやバリバリに凍っています。家に戻り解凍用にお湯を沸かします。
車の外気温表示は−3.5℃、風も無く晴れているのでこうなりますわなあ。

6:55 a.m.湯ノ山最奥駐車場着。
天気があまり良くない所為か駐車場は空いています。停められないかと思いましたがこれで一安心。
そういえば途中道路が濡れていました。少し雪が降ったようです。

7:10 a.m. でっぱつ。

下界では晴れていた空もどんよりとしています。風が少し強いので昼頃には回復するでしょう。
10cmほどの新雪に先行者の足跡。ひとりのようです。
暫く行くとガスを纏っていた山頂が姿を現し始めました。雲の置き土産で真っ白に化粧した山頂。う〜ん、やはり綺麗です。

さすがに気温が高いのか、ふわふわの綿菓子のような雪が靴に纏わり付きます。その雪がズボンの裾に付き、神経質なtanuoさんはそれを払いながら行きます。いよいよそれが面倒になりロープウェイの下の日当たりが良い所でスパッツを着けます。陽射しはやはり3月のもの。風の陰でもありポカポカと良い気持ちです。

尾根筋に出ると急に風が出てきます。かなり強いです。鎌に目をやると雲の塊が山の上をどんどん東へ流されています。

薄化粧の地蔵岩の向こうには春霞に煙る伊勢平野。柔らかな春の朝陽を受け、いかにもやっと目覚めた休日の朝と言った風情です。

そして正面にはとうとう雲の薄衣を脱ぎ捨てた御在所。久しぶりに拝む秀麗な姿です。ボクちゃんもうメロメロ。


8:15 a.m. キレット通過。

強風に揺さぶられながらの尾根道も、ここから暫くは風の陰。寒さも一段落です。
凹角の下で人とすれ違います。随分早いです。いつものウエイト君(いつも鉛の重りを身に着けてトレーニングしています。)ではありません。裏道からではもっと遅いだろうし、もしかしてこの踏跡の主?
凹角を過ぎると背中を日に照らされながらの登行です。全くの無風でポカポカ陽気、やはり3月です。

8:30 a.m. 北谷テラス着。
今までの無風と違いいきなり強風が吹き付けます。「さっぶ〜!」いや寒いのを通り越して冷たいです。

写真を捕るために手袋を脱いだ右手が痛いです。こりゃ堪りません。マンサクの咲き具合を確認の為、脱いだまま近付きますがたったそれだけの時間も我慢ができません。
ああそれなのに、それなのに、蕾はまだ固いまま。先が割れ始める気配すらありません。
早々に掘割の中へ。
新雪の下はステップが無く踏み場に困ります。支えにつるはしでも出そうかと思いながら登っている内にエルガーフェイス。
ここから仰ぎ見るのも凛々しい姿です。今日は殊の外目地がはっきりしています。その奥の屏風岩もブッシュが真っ白で綺麗です。


8:55 a.m. 富士見岩尾根末端の岩稜帯着。

下ではベタベタの綿菓子だった雪もいつしかさらさらになっています。濡れていたズボンもどんどん湿気が抜けて行きます。
やはりこうでなくっちゃ。湿気がないから冬は好き。鈴鹿辺りの冬は大抵湿気ていますが、今日は珍しいです。もう3月だと言うのに。
上のテラス辺りから霧氷の付着が見られるようになってきました。「ウヒョー!(雨氷) ムヒョー!(霧氷)」奇声を発しながら行きます。幸い周りには誰もいないので訝しがられる事もありません。ああ良かった。

頂上直下まで来るといよいよ霧氷が大きくなってきます。時折射す日光にそれが輝きます。


9:15 a.m. 富士見岩着。

撮影の為に手袋を外した右手が冷たくて痛いですが、そんな事かまっちゃいられません。
ずっと続いていた踏跡はここから折り返しています。やはり下ですれ違った彼の踏跡でした。しかしもったいないなあ、この先朝陽台までの方がもっと立派な霧氷が付いているのに。
それでは処女雪を踏みながらお相伴に預かりましょう。


9:30 a.m. 朝陽台着。
レーダードームの下から新雪を泳ぎながら遊歩道へ。
だんだんガスが薄れ晴れ間が多く覗くようになってきました。日が射すと急に暖かさを感じます。やはり3月の陽射しは暖かいです。
人工氷瀑も青空をバックにした方がずっと綺麗です。

旧かもしかセンター前で小休止。ついでにおにぎりを頂きます。そういえば今日は朝食も摂っていませんでした。空腹におにぎりが殊の外旨いです。陽射しも殊の外暖かくいかにも日溜りHikeです。
強い陽射しに軒のツララがボタボタと落ちています。
寒の戻り 軒のツララに 春を見る。

望湖台に向かいます。


10:00 a.m. 望湖台着。
思った通り、雨乞岳はまだ雲の中。ですが周りが一段と白く明るい景色です。

締まった雪の上をで記念碑広場へ向かいます。

そのまま【どこでも歩き】で遊歩道へ。振り返ると霧氷の花が咲いた樹木と笹の緑が綺麗です。

馬酔木の花芽が雪に覆われまるで砂糖をまぶしたかのよう。こんなになっても凍って壊死する訳でもなく春にはスズランのような花をこれでもかというほど付けてくれます。自然の草木は逞しいですね。

いつもどおりチロリン村跡から峠道に出ます。広場の前にはプチモンスターの間に鎌ヶ岳。

峠道を降ります。


10:45 a.m. 武平峠着。
この頃には空もすっかり晴れ渡り、峠も明るい日の光があふれています。
風の無い日溜りでのんびりとお昼にしたい気分ですが温泉の時間を考えるとあまりゆっくりもしていられません。
小用を済ませもう降りる事にします。
スカイライン手前まで来ると明るい陽射しに辺りが輝いています。

後はスカイラインに沿って登山道を辿るだけ。
光が満ち溢れる中、降りて行きます。まだ少し風がありますが、朝方の強風はすっかり為りを潜めてしまいました。

修行場跡を過ぎ沢を渡った辺りで上を見上げると、「ワワッ、満開!」
さすがにこの辺りは日当たりが良く風も弱いのでマンサクが満開です。
とうとう御在所にもマンサクの季節がやってきましたか。

そしてスカイライン沿いにも咲いています。
こちらの方はアップでパチリ。

スカイライン沿いの日溜りで小休止。風の陰でアップルパイを頂きます。う〜ん、甘酸っぱくて旨い。

12:00 駐車場着。
ゲゲッ! 車がドロドロ。朝は濡れていた為気付かなかったのですが、塩カルが付着し真っ白です。こんな車じゃ街中へお出かけ出来ません。しゃあない、帰りは湾岸道で早く帰るか。その後急いで洗車すればなんとか間に合うでしょう。
とりあえずは温泉へ。
車に乗り込むと正面に御在所の姿。こんなに陽射しが強くても山頂部の霧氷はまだしっかり残っています。
寒いのか暖かいのかよく解らない季節でもあります。



2011年03月06日13時25分00秒 記

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