リハビリHike

さっ、早く温泉へ行こっ。
リハビリHikeは早仕舞い。


20110205

う〜ん、まだ本調子ではありません。年初からの風邪が良くなったりぶり返したりの一進一退。軟弱な身体になったものです。
夕べは帰宅後また医者通い。休み中に備え薬を貰っておきました。これで逆療法に失敗してもなんとかなるでしょう。そして今日はその逆療法。身体を動かして代謝を活発にすれば少々の病は自分の身体が治してくれます。

2月5日 車の外気温表示は−2℃。先週までの冷え込みも一段落し今日はかなり暖かいようです。
一番良い雪の時期に3週連続で欠勤、先週のような失態を繰り返さないように夕べの内に靴を車に放り込んでおきました。ボクちゃん賢い!
風邪薬も飲んでおいたし、今日はスローペースで早仕舞いの予定です。

7:00 a.m. 湯ノ山最奥駐車場着。
丁度Iさん達が出かけるところ。ロートルおじさんのtanuoさんは付いて行けないので先に行って貰います。
足こしらえをして車を降りたところでお隣さんに声を掛けられました。こんな拙いページでも観て頂けるって嬉しいものです。山の様子を参考にされているとか。ほぼ毎週同じところばかりうろついているのでこの地域の速報と言えば速報なのかな?

7:20 a.m. でっぱつ。
スカイラインにも結構雪が残っています。今日はリハビリ、最短コースの中道往復くらいにしておこうかな?

久しぶりの硬く締まった雪を踏みながら行きます。御在所を見上げるとかなりの雪が付いています。T尾さん情報では本谷もかなりの量とか。じゃあ中道はパス。本谷にしましょ。そうそう帰りに中道を通りましょ。まいどお馴染み行き当たりばったりのtanuoさんです。
暫く行くと出掛けに声をかけてくれたお隣さん。
しばし立ち話。年期の入ったウッドシャフトのピッケルをお持ちです。持ち物を見ればキャリアが推測できます。不精なtanuoさんと違い、道具はしっかりと手入れされています。「ムムッ、負けた。」
先週の踏跡か、しっかりしたトレースを辿ります。最後の足跡、くっきりとビブラムの跡が続いています。降りの向きなので先週のIさん達のものかも知れません。時間切れで途中から引き返したそうですから。このトレースもIさん達が最初に付けたものでしょう。ほぼ巻き道をトレースしており、当日の沢筋の難渋が推測できます。こうやって人のトレースを辿るのも、付けた人の気持ちや考えなどに思いを馳せ会話しているような気になります。


7:55 a.m. 不動滝着。

トレースのおかげでまずまずのペース。息もそう上がっていません。ダルさも感じず熱は無いようです。「逆療法が効いたかな?」これで風邪が治れば言うこと無し。
休憩もそこそこ滝を巻きます。
沢筋に戻り暫く行くと大岩が現れます。

周りにツララのフリルを纏い、今日はお洒落な大岩さん。
トレースは三手に別れ、大岩の左右端と左岸の巻き道。いつも通り右端から行きます。岩に貼り付いた雪のステップに体を預けて〜ヨイショ。
大岩の上で小休止。乾いた喉にポカリが旨い。

連続小滝の最上部、大文字草の群生するところに立派なツララが出来ています。完全に上下が繋がり丸い柱になっています。面白い造形を楽しみながらの登行です。

大黒滝の谷(こちらが本流ですが)に入るとすぐ大黒滝が目に飛び込んできます。

「お〜、よう凍っちょるわ。」今日は気温が高いので氷が落ちてしまったかもしれないと思っていたので、なんだか儲かった気分。…いい性格ですね。いつも大儲けばかりしてて。
もうちょい登って、杉の木の横から「ハイ、ポーズ。」

ダイちゃん、今日は【べっぴんさん】どす。

滝を巻きその上の樋状滝は直登します。雪が多いと今まで無かった足場が出来て返って楽になります。
でも下手に踏み抜くと奈落の底に落ち込みます。そろーりそろーり、時には大胆に!

登り着くと三角岩跡。
最近Netでも本谷の三角岩という言葉が散見されます。場所は判るがどれが三角岩か解らないようです。
そりゃ解る筈ありません。今はもう無いのですから。2005年の秋にはまだありました。2006年の3月には無くなっていました。その間に落ちたようです。大黒滝の上にその破片らしき石が残っています。
昔の三角岩の写真を下に添付しておきます。この奥に潜り岩があります。

潜り岩右側のフェイスには蒼氷が着いています。それじゃあと潜り岩の下へ続く岩溝の中へ。思ったより雪が薄く乗っている所が崩れて行きます。足を上げると大穴が開き深い底に水が激しく吸い込まれてゆきます。今度は全体重を預けている反対側が崩れて行きます。足を移すにも移す所がありません。咄嗟に右側フェイスに体を預け、跨ぐようにそちらに乗り移ります。が、そちらの足場が悪かった。そしてそのままでんぐり返りながら落ちて行きます。一回転して下の平らな所で止まりました。
「ふ〜、やべえやべえ。」幸い周りには誰もいなかったのでカッコ悪いところは見られずにすみましたが。
「しゃあない、つるはしでも出すか。」どうせこの先、雪は柔らかくなるだろうからアイゼンは着けたくありません。さっきの蒼氷にステップを切りビブラムを乗っけます。ヤバイのはこの一歩だけ。後はつるはしのシャフトを支えにフェイス側を攀じ登ります。潜り岩の上で小休止。

さてここから先はしっとりとした雪の詰まったルンゼ歩き。歩きと言っても雪壁に近いので息が上がります。ゼーゼーハーハー、ゼーハッハー。

黙々と足元だけを見つめながら足を運んでいると、上のフェイスもいつか過ぎていました。雪が多いおかげで完全な雪壁歩き。
音の無い世界。唯一聞こえるのは自分の吐く息の音のみ。立ち止まり見上げれば音も無くロープウェイが頭上を通り過ぎて行く…。

気が付けば分岐点まで来ていました。ロープウェイ点検道への踏み跡もあります。大黒尾根への巻き道は完全に雪に埋もれています。直登はしんどそうなのでトレースに従いドンツキへ向かいます。そのまま大黒尾根の上部に出て、ここから大黒岩へ下ります。
尾根上にはしっかりトレースがあり楽チンです。

9:50 a.m. 大黒岩の下を伝い展望台着。

展望台の雪を均し休憩場所を作ります。
ザックに腰を下ろし久々の雪景色を堪能します。風もなく柔らかな陽射しを浴びながら360度の展望を楽しみます。体調もまずまず。やはり今日は来て良かった。
ちょうど小腹も減った事だし、チョコドーナツでも頂く事にしましょう。さすがにカップ麺を作ろうと思うほど食欲はありません。まあこの方がメタボにならなくて良いかも。

10:00 a.m. でっぱつ。
帰りは中道。大黒尾根を辿ります。トレースがロープウェイの駅まで続いており、久しぶりにこんなところまで来ちゃいました。
ここからの遊歩道への出口に一時期人工氷瀑が作られそれで通れなくなったのですが、今は人工氷瀑もアゼリア横に移されているので通れます。
遊歩道経由で中道へ。えろう遠回りやな〜。

10:15 a.m. 富士見岩着。

コンクリートのように踏み固められた中道を下ります。
皆さんアイゼンを着けているようでまるで滑り台。ステップが無いのでビブラムのままではよく滑ります。あ〜歩き難いったらありゃしない。で、ついついトレースを外し深雪の中を行くようになります。ところが踏まれてない所はズボズボ潜ります。傾斜があれば落ちるように泳げますが緩やかなところは悲惨です。


10:30 a.m. 北谷テラス着。

立春を過ぎたとは言え山はまだ冬。マンサクの蕾もまだまだ固いです。
半分滑りながら降って行きます。こりゃ速い速い。


11:10 a.m. 駐車場着。

朝に比べかなり車が停まっています。路駐車もかなりいます。冬は人が少ないとは言えあまり重役出勤過ぎると停められなくなりそうです。
さっ、早く温泉へ行こっ。
リハビリHikeは早仕舞い。


2011年02月05日20時45分00秒 記

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