どんより曇りの紅葉狩りHike

回り込んで岩稜帯から顔を出しても
ぼんやりと鮮やかさの欠片もない景色が広がっているだけ。
先週の方が綺麗やったやん。
上のテラスから見下ろしても同様です。ショボッ。
先週鮮やかに見えたのは
霧雨に濡れたところに日が射したからだったようです。


20131103

11月2日、4日とチョボラ。間の3日は雨だそうです。旧「文化の日」の11月3日は本来「晴れの特異日」だった筈。これも異常気象なのですかねえ。
それがいつの間にか曇りに変わっています。じゃあ行かねばなるまいメタボ治療。
今日は久しぶりに小岐須にでも行こうと思っていました。ところが気が付くと既に菰野町を走っていました。ボ〜っと車に乗っているとこんなもんです。惰性で生きてるtanuoさん、こんな事ばかりやらかしています。
まっ、いいか。天気も良くない事だし。今日も早仕舞いして雑用消化に充てましょ。

6:40 a.m. 中道駐車場着。
思ったとおり駐車場の駐車率は6割ほど。真ん中の列に一番乗りで停めます。
そして車の中で靴を履きます。(もう冬モードですな。)

6:50 a.m. でっぱつ。

この空の様子なら大崩れはなさそうです。山頂付近で霧雨程度でしょう。まあ先週と同じような気配です。

いつもどおり中道を行きます。惰性で生きてるtanuoさんらしいです。
紅葉前線も日一日と山を降って来ます。そうそう昨日行った森林公園もけっこう色付きかけていました。里であれだけ色付いているのですから平地より高いところでは色付いていて当然ですね。なんて思いながら歩いていたらいきなりシロモジの鮮やかな黄葉が目に飛び込んできます。

若い人達をパスしながら行きます。今度はこの人達に追い越されるようになるのも直ぐですね。

7:30 a.m. 岩棚着。

今日は早仕舞い、T尾さんもいないので早風呂にはありつけません。時間潰しのためにお地蔵さんと戯れます。

シロモジの黄色がよく目立ちます。曇っている所為かな?


7:45 a.m. キレット通過。

凹角上の辛夷もすっかり葉を落とし、ネコヤナギの様な花芽がよく目立ちます。こんなに沢山あっても全てが開花する訳でもないんですね。自然の掟は厳しいです。
「春まで耐えてね。」花芽にエールを送ります。


8:00 a.m. 北谷テラス着。

時々霧雨が風に流されてきます。視界もすっきりしません。これって先週と同じやん。そしたら降りかけたら晴れて来るかな?(←甘い甘い)
掘割道を行きます。地面を彩るシロモジの落ち葉が鮮やかです。

ドンツキの岩もガスで霞んでいます。

回り込んで岩稜帯から顔を出してもぼんやりと鮮やかさの欠片もない景色が広がっているだけ。先週の方が綺麗やったやん。
上のテラスから見下ろしても同様です。ショボッ。先週鮮やかに見えたのは霧雨に濡れたところに日が射したからだったようです。

今日はどうやらずっとこんな天気のようです。まっ、いいさ。本来の目的はメタボ治療。いや、早仕舞いじゃあメタボ治療にもなりませんな。

8:30 a.m. 富士見岩着。
本谷は完全にガスに埋まっています。先週のように霧雨にでもなってくれればもう少し視界が利くのでしょうが。

そそくさと朝陽台へ行きますが休憩所は既に数名のグループに占拠されています。ここもパスって自然学校前で休憩兼朝ご飯です。
コンビニオニギリを齧りながら降りをどうするか思案します。先週T尾さんのリクエストで降った一の谷新道、意外に面白かったです。今までに無いほど道が大きく崩れ、恐くてキンキンが縮み上がっちゃいました。あの快感をもういちどって事で今日もまた一の谷新道。
このまま降りてしまっては時間的に早すぎるので、メタボ治療を兼ねて望湖台まで行ってからにします。あまり汗もかかないかもしれませんが。
望湖台へ向かう遊歩道は紅葉のトンネル。ええもんですなあ。


9:05 a.m. 望湖台着。
う〜ん、ええ景色ですなあ。こんなに綺麗な灰色の世界、Simple is best.

灰色の世界を満喫した後はスキー場ゲレンデ経由で自然学校前へ戻ります。ついでにおしっこをしてから本日のメインイベント一の谷新道へ。
降り始めるとなんだか明るくなってきました。そして周りの紅葉が輝き始めます。「えっ、ウソ。」
登りで思った冗談(瓢箪)から駒が出てきちゃいました。こんな事もあるんですねえ。
先週の降りのような青空とは行きませんが、薄日でも有難い事です。紅葉の発色が全然違いますもん。

そしていよいよ核心部。ホントキンキンが縮み上がります。ヒ〜、快感、アヘアヘ。
快感に浸りながら核心部を降り終えるとすぐ鷹見岩。まだ時間もたっぷりあるし、暇潰しに登ってくるか。
という訳で鷹見岩のてっぺんへ。
最後のチムニーがメチャ狭いです。身体全体を使い擦り上がって行きます。風化した岩がムチャクチャ痛いです。まるっきりおろし金に素手を押し付けているようなもの。いや素手だけではありません。腰も肘も着ている薄い衣類を突き抜けておろし金のトゲが生身に刺さります。ヒ〜ヒ〜言いながら登りますが、これがまた快感です。tanuoさんってマゾの気があったんですね。アヘアヘ。
てっぺんに立ってレビュファポーズ。正面には鮮やかな紅葉の御在所山頂部。

ザラザラのおろし金花崗岩がビブラムに食い付き凄いフリクションです。こりゃ絶対に滑りっこありません。先ほどの崩れた登山道の不安定さと比べると岩って本当に安心して立っていられます。これでヘソの辺りからヒモでもぶらさげていたら全く恐怖心なんて起きません。例えジッヘルをサボっていられても。
降りも素手を岩に押し付けるのが躊躇させられます。かといって手袋を出すのも面倒だし…。

だましだましなんとか下まで降りてきました。道草食ってもまだ時間が余っています。そうだ見晴台でカップ麺でも作りましょ。
という事でまた急な道を降ります。どっすんどっすん。


9:55 a.m. 見晴台着。

早速お湯を沸かしカップ麺の支度。
この辺りはまだ早いですがそれでも多少は色付いています。ロリータ紅葉を愛でながらお食事タイム。
食後の紅茶を楽しんでいるところに若者2名がやって来ました。先週同様写真撮影を頼まれましたが、今日もまたスマホを差し出します。若者は何もかもスマホなんですね。まあこれ一台あればなんでも事足りますわなあ。電話、Net、写真、GPS、ほんと便利な世の中ですわ。

さてあと一息で降りちゃいます。まずはチンコ岩を目指します。
「チンコイワ、チンコイワ、アンタノチンコはチンコイワ。」声を出して降っていると危うくレディーに聞かれてしまいました。「マズッ。」今度は小声で掛け声をかけながら降りて行きます。
暫く降るとやっと現れました。通り過ぎてから思い出したようにパチリ。

御在所さらば、また来る日まで。(来週も来ますが)
急な降りの一の谷新道。
返り見すれば遠ざかる、
まぶたに残るチンコ岩。

しょうもない替え歌なんぞ歌っとらんとさっさと降りろよ。またすれ違いのレディーに聞かれちゃいまっせ。
周りに誰も居ないと若い頃に戻っておバカな事が出来て精神衛生上とても良いです。これでまた5歳は若返ったかな〜。

10:45 a.m. 駐車場着。

ちょうど良い時間です。片付けてから降ると希望荘に着くのがちょうど11時くらい。温泉の営業時刻ピッタリです。



2013年11月03日20時55分00秒 記

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