センブリや〜い

ダムを越えその下のセンブリ畑。
??? あれっ、全く見当たりません。
時期的に早くても草叢はある筈、その草ごとありません。
そういえば昨年も岩の所には無くその横の草地の中に疎らにしか咲いてなかったような。
こうやって植生も変わって行くのでしょう。
チョッピリ寂しいセンブリ畑でした。


20131012

気がつけば秋の行楽シーズン。体育の日に絡めた連休は昔は遠出したものです。が、身体、精神共に老化が進んでいるtanuoさんは金曜になって初めて連休に気付いています。どうしようもないおっさんですな。
金曜夜は色々と雑用があり夜遅くになってから仕度にかかります。と言っても大した準備もありませんが。

10/12(土) 6:45 a.m. 中道駐車場着。
当然乗ってきた車は足車。新車などかみさんが許可する訳がございません。
T尾さんは既に到着しています。tanuoさんも急いで仕度をします。今日も山靴、は〜、履くのが面倒臭せ〜。

6:55 a.m. でっぱつ。

メチャクチャ良い天気です。その所為か駐車場も既に7割がた埋まっていました。今日も混みそうです。
若いお姉さん方のサポートタイツの脚線美を愛でながら中道を行きます。花の少ないこの時期ついこちらに目が行ってしまうのはまだまだtanuoさんは若いって証拠でしょうか。
久々にくっちゃべりながらの山歩きです。いつのまにtanuoさん、こんなおしゃべりになったんでしょう。昔は寡黙な青年だったのに。

7:30 a.m. 岩棚着。

ホント雲が全く見当たりません。駐車場では少々強めだった風もこの辺りは尾根の影になり全くの無風。柔らかな陽射しを受け爽やかな山歩きシーズンとなりました。これからが山の天国。日溜りの恋しい季節となります。
尾根筋に出ても思ったほど風はありません。治まってしまったのでしょう。キレットの降り、指先に感じる岩の冷たさが気持ち良いです。懐かしいような、なにか心にコツンと感じる、そんな季節です。
こんなジジイでも秋になると感傷的になるんですなあ。
ついでに山靴で爪先立ち。細かなスタンスでフリクションを確かめます。ねちっとしたこの感触、ええもんですなあ。
凹角上の辛夷の蕾を確認し、北谷テラスへ。前尾根のチムニーの上に人影が見えます。この時期暑くも寒くもなく岩登りには最適です。そういえばIさん夫妻もまたお稽古を始めたそうです。
高度的に低い御在所は夏は花崗岩の照り返しで灼熱地獄、冬はもろに北西風を受け寒冷地獄。上で確保していたら冷え切ってしまいます。ゲレンデではありますがやはりこの季節が一番気楽です。
おしゃべりしている内にもう岩稜帯。ホント爽やかな晴天です。

回り込んで上のテラスへ。山肌も色付きかけています。もうすぐ紅葉の季節です。

天気は良いのですが遠くが霞んでいます。湿気というより黄砂のようです。以前は黄砂というと春の風物詩でしたが今では年がら年中飛んでくるようです。おまけにPM2.5や水銀までも。困ったお隣さんですなあ。

8:25 a.m. 富士見岩着。

やはり遠望は利きません。せいぜい仙ヶ岳くらいまで。青山高原の風車が見えるのは真冬まで待つ事になります。
朝陽台まで行くと赤い実を付けた木が目立ちます。この辺りタンナサワフタギが多いのでそれかと思いましたが帰って調べるとそれはブルーベリーのような色になるそうです。じゃあこれなあに?

そのままアゼリア前の広場へ。既に先客もいます。ベンチで小休止。T尾さんがりんごをむいてくれます。まめな人です。tanuoさんは皮付き芯付きをリクエスト。種以外は全て美味しく頂きました。こんな食べ方も懐かしいです。
その後スキー場の中を通り三角点へ。観光客用にゲレンデの中に通路を整備してくれています。


9:15 a.m. 望湖台着。
雲間から射すスポットライトが移動して行きます。それに照らされ色づきかけの木々が一瞬鮮やかに浮かび上がります。

記念碑広場から峠道へ。降るにつれ汗ばんできます。この時期なにも見当たりません。ママコナか真っ赤になったツルアリドウシの実くらいです。ドウダンのどす黒い赤、黄色というより枯葉色が混ざったミズナラ、同じくまだ黄緑に近いシロモジ。まだまだ色づきかけですが。

9:45 a.m. 武平峠着。

ここからの登り返しも夏とは違い涼しさのおかげで幾分楽です。



10:35 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
相変わらず山頂は人が多いです。駐車場にあれだけの車が居た訳ですから当然ですか。
祠前に戻り休憩中のカップルの横をお邪魔させていただきます。

久しぶりにお湯を沸かしカップ麺を頂きます。そして紅茶も。
柔らかな陽射しの中の至福のひとときです。(安上がりな人ですな。)

10:35 a.m. でっぱつ。
今日の降りは長石谷から降りて犬星滝のダイちゃんを見て、そこから尾根を越え三ツ口谷に抜けてダム下のセンブリを偵察しようとのT尾さんの案に従います。
まずは岳峠へ降りて行きます。

谷に下りると結構荒れているのに気付きます。そうか、夏に素麺パーティをして以来でした。蛭のテリトリーと化してから夏は滅多に来なくなりましたから。
滝が近付いて来るとまだまだあちこちにダイモンジソウが咲いています。

これなら遅すぎたって事はないでしょう。

11:50 a.m. 犬星滝。

右岸壁にぎっしりと咲いています。こりゃまた壮観です。近付けないのが残念。
真下の緩斜面を登り綺麗どころをパチパチ。

ダイちゃんの大収穫の後は三ツ口へ抜けセンちゃんの偵察です。もう一登りの尾根越え、なんだ坂、こんな坂…。
樫の仲間か硬い枯葉が積もり滑り易いです。スニーカーではチト厳しいところでしたが今日は山靴。硬い枯葉を押し潰しガンガン登って行けます。ちょうどGSLの板でコブを押し潰しながら滑っているような重量感です。やっぱ山歩きには山靴が合ってますなあ。
巻き道から犬星谷に戻り流れに沿って遡行するとやがて分岐の滝。

ところどころ消えかかった微かな踏み跡を辿りながら行くとやがてヌタ場に。
ここから尾根沿いに降ります。尾根筋から三滝川を挟んで聳える御在所が雄大です。ホント良い天気。

分岐の鞍部から三ツ口谷に降り谷沿いに行きます。

ダムを越えその下のセンブリ畑。??? あれっ、全く見当たりません。時期的に早くても草叢はある筈、その草ごとありません。そういえば昨年も岩の所には無くその横の草地の中に疎らにしか咲いてなかったような。
こうやって植生も変わって行くのでしょう。チョッピリ寂しいセンブリ畑でした。

センブリには会えなくてもその傍にコウヤボウキ。箒で掃き捨てられてしまったのでしょうか。

三ツ口ダム手前には名残を惜しむかのようにダイちゃんが。

ここがこの谷でのダイちゃんの限界。来週にはもう時期遅れとなっているでしょう。

この後はヤマボウシの実を求めてそぞろ歩き。が全て時期遅れのようです。
紅葉も進んでいます。紅葉が終われば冬枯れの季節、その次は雪の季節。


13:25 駐車場着。

今日も無事に楽しく過ごさせて頂きました。御在所の神様に感謝。
センブリに会えなかったのが少々心残りです。時期的にまだ早かったのかなあ?


2013年10月14日17時45分00秒 記

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