秋の気配

キレットから吹き上げてくる風がムチャクチャ爽やかです。
やはりこれは秋の風です。
振り返ると辛夷の実が真っ赤です。
それに混じってネコヤナギ。来年の花芽がしっかりと育っています。
律儀なほどに時を忘れずにいる自然の樹木に感心させられます。

道端には咲きかけのコモノギク。花弁の一部が覗いています。
ミズナラのドングリもやっと座布団から頭が覗きかけています。今年も豊作のようです。


20130817

長い休みももう残り僅か。またメタボ治療に出かけますか。ついでに避暑も兼ねてコクイ谷で昼寝でもして来るかな。

6:50 a.m. 中道駐車場着。
今日もガラガラです。でも来週辺りまた混み始めるんでしょうねえ。
Iさん達の姿が見えません。きっと本番で疲れて休養しているものと思っていたら、いきなりIお父さんの声。ムムッ、そんな軟弱な訳ありませんよね。
帰りが日陰になるのを見越して道路脇に停めたそうです。さすがですなあ。
仕度しながら話を聞くと、結局お母さんの膝の調子が悪く西穂の少し先までで引き帰したとか。その代わり帰りに乗鞍に寄って来たそうです。コマクサ、ヨツバシオガマなどがいっぱい咲いていてこれもまた良かったとの事です。とは言えやはり消化不良気味なのは隠せません。

7:00 a.m. でっぱつ。

雲の動きが速く青空が一瞬にして隠れてしまいます。おかげで陽射しが遮られ冷んやりした風に吹かれ凌ぎ易いです。
お盆も過ぎたしもう秋の気配が感じられます。なんて思っていたらいきなり汗が噴出します。そんな甘い訳ないやん。
「北アの空気は涼しくて乾燥していて汗っかきのお父さんが汗ひとつかかなかった。」「夜は寝袋なしだと寒いくらいだった。」
「そうですかそうですか、良かったですね。」もう行く事もないtanuoさんにとっては羨ましいかぎりです。
先週T尾さんと話していたのですがロープウェイで西穂往復だけっていうのも良いものです。昔新人の女の子を連れていちどやった事があります。夕飯はお手軽トン汁。旨かったなあ。翌日もテントは張ったまま西穂往復。帰ってきてからテン場で昼寝してから撤収。余裕タップリのハイキングでした。
tanuoさんは昔から軟弱大好きっ子。お昼寝大好きっ子。春先の涸沢でもよくトカゲやってましたもん。
Iさん夫妻、来年はトレ・チーメ(・デ・ラバレド)だそうです。その為岩登りのお稽古もしないといけないそうです。忙しいですね。やることのないtanuoさんにとってこれも羨ましい限りです。
ツール・ド・モンブランに続きトレ・チーメ、次はアイガーでも行くんとちゃいまっか?

7:45 a.m. 岩棚着。
テルモスのギンギンに冷えたポカリで喉を潤します。こんなことやりだすとついつい飲み過ぎてしまいます。
小休止の後登り始めると正面山頂のガスが切れ始め凄く荘厳な景色。纏わり着いたガスもどんどん上がって行きます。こんなシャッターチャンスはそうそうあるものではありません。ガスが切れない内にパチリ。

山頂のガスは晴れましたがこちらは炎天下という訳ではなく、薄雲に陽射しが和らげられすこぶる快調です。吹く風も清々しく秋を感じさせてくれます。
砂ザレ横にさしかかったところでIお母さんがコモノギク発見。これって立秋の日にT尾さんが見つけ、先週も我々が観賞させていただいたものです。早速お母さんも撮っています。
その後、キレット手前の小ピーク、ここから望む御在所もまた綺麗です。富士見岩の北側にガスが残り南側はくっきりと姿を現しています。

キレットを越え凹角上の岩塔に登ります。キレットから吹き上げてくる風がムチャクチャ爽やかです。やはりこれは秋の風です。
振り返ると辛夷の実が真っ赤です。それに混じってネコヤナギ。来年の花芽がしっかりと育っています。律儀なほどに時を忘れずにいる自然の樹木に感心させられます。

道端には咲きかけのコモノギク。花弁の一部が覗いています。ミズナラのドングリもやっと座布団から頭が覗きかけています。今年も豊作のようです。

掘割道のドンツキにはエルガーフェイス。楓の葉とシロヤシオの葉に挟まれながら覗いています。これらの葉っぱが色付くのももうじき。それこそ秋真っ盛りを想像してしまいます。


8:40 a.m. 上のテラス。
先端に立つと真下から吹き上げて来る風が爽やかです。まるで扇風機の前にいるようで息が出来ません。それがまた爽やかです。
谷風に乗って湧き上って行く雲がよく見えます。


8:50 a.m. 富士見岩着。

このガスが幽玄です。今日の御在所は一味違う大人の味です。
シャツを脱いで汗を搾ります。よくもまあこんなに汗をかくものです。傍にいた山ガのお姉さんに笑われちゃいました。

朝陽台経由で自然学校前へ。

今日もイベントがあるようです。テントを設営し始めました。
それを見ながら朝御飯。パンを齧ります。

9:30 a.m. 望湖台着。
涼しいとは言えかなり湿気があるようです。

Iお母さんの膝の調子が良くないようでエスケープを考えているようです。
しっかり涼んだ事だし、tanuoさんも今日はコクイ谷までわざわざ避暑に行く必要もなさそうです。じゃあお付き合いでtanuoさんも武平からエスケープしちゃおかな? (さすが軟弱者のtanuoさんです。)
武平峠に向かいます。
尾根筋は涼しかったのに掘割に入ると風が全くありません。こりゃ暑いわ!
足元にはママコナ。暑くてもすっかり秋になっちゃったような…。


10:10 a.m. 武平峠着。
ホトトギスの蕾が大きく膨らんでいます。咲くのはもうじき?

エスケープかな? と思っていたお母さん、休みながらパンを食べています。これって燃料補給? じゃあエスケープしないの?
そして休憩の後、鎌に向かって登り始めます。あれ〜、エスケープじゃないの〜? 目論見が外れた軟弱tanuoさん、しぶしぶ付いて行きます。しかしお元気な人達ですなあ。


膝を傷めている筈のお母さん、岩が出てくると嬉々として登って行きます。こりゃもう狂っているとしか思えませんな。身体に染み付いたものはそう簡単に忘れるものではありません。ちょっとお稽古するだけでトレ・チーメもバッチリでしょう。


11:10 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
先週はあんなにしんどかった鎌の登り、今日はバテずに済みました。先週辺りが暑さのピークだったのでしょう。今日は風もありかなり凌ぎ易くなっていました。

祠に柏手の後、南面リッジの先へ行きお昼にします。

ここでもシャツを搾ります。よくもまあこんなに汗をかくものですな。足元にはホツツジ。汗かからなかったかな?

大休止の後降りのコース決め。イワタバコも先週の様子ではもう殆ど終わりでしょう。Iさん達は先々週、最高のコンデションの時に堪能しているので、今日はわざわざ蛭の危険を犯してまで行く事はしません。結局長石意外の水際、三ツ口谷にします。距離も短いし。
尾根コースから降ります。谷が近付くと水音は聞こえますが流れが細くところどころ伏流しています。綺麗な流れを選んで顔を洗います。ふ〜さっぱり。
どんどん降り三ツ口大滝。水が少ないです。

一旦伏流し、すぐ下でまた流れが現れています。まるでマンボみたい。
滝になっている所は下の岩盤が現れているようで滝として流れが現れていますが、その下の砂地ですぐ伏流。面白いものですな。


13:00 駐車場着。
またまた暑い真っ盛りに降りてきちゃいました。
さあ早く片付けてさっさと温泉。
来週はもっと涼しくなっているかな?


2013年08月17日22時15分00秒 記

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