カキラン第二ラウンド

ほんとそこらじゅうに咲いています。
ブッシュの中にも蔓延っています。
誰が呼んだかカキラン畑、
こんなにあると食傷気味です。


20130721

昨日はチョボラ。二連荘でお出かけはしんどいなあ。若い頃と違い年寄りには堪えます。
それでもメタボを取るかしんどいのを取るかと問われればしんどいのを取るしか他に選択肢はありません。メタボ中高年いと哀れなり。
そして日曜との事もありお出かけは若干早めになるよう目覚ましをセットしておきます。

6:40 a.m. 中道入り口大駐車場着。
さすがに日曜は23号線も空いていましたが、コンビニで食料調達、道の駅で朝のお勤めと雑務をこなしているとそこそこの時刻になってしまいます。
道路から駐車場を見るとまだかなり空いています。まだ5割程度の駐車率。どうも読めんなあ。あっ、夏休みで皆さん遠出かな?
駐車場へ上がると懐かしい顔。なんとOさんじゃありませんか。あっ、そうそう。先週常連さん達からOさんの勤務がまた土日休みに変わったって聞いてたんでした。何にしてもお久しぶり〜。Oさんの話ではなんと2年ぶりだとか。もうそんなに経つんですかねえ。
Iさん夫妻、M先生、Oさん、そして私と今日は総勢5名です。Oさんがカキランを撮りたいとの事なので今日も本谷。どうも今年は本谷づいてますなあ。まあ一穴主義のtanuoさんには合っているかも。

6:50 a.m. でっぱつ。
まずは山の家手前のミヤマウズラからです。先週Y先生からおおよその場所は聞いていたのですが昨日IさんT尾さんが探したのですが見つからなかったそうです。それでM先生に案内して貰おうという訳です。
大きな石の上の薄暗い所にあるのを確認しましたがまだ蕾、写真はパスです。
次ぎは夏椿。これも今日はあまり咲いていません。まだまだ蕾はいっぱいあるのですが。
樹林帯の道から谷に入ります。すぐヤマアジサイが迎えてくれます。大きな木でノリウツギかと思いましたが、葉っぱは紛れもないアジサイです。

先日Y先生とM先生の間でタンナサワフタギかカマツカかで学術的論争があったそうです。素人の我々としては、「なんでもええやん。白い花だけで。」てなもんなんですが。
まあこうなったらDNA鑑定でもしてくださいな。…シロウトは気楽なものです。

登り始めると大汗が噴出します。まだ谷には日が射していないのですが。これで日が射し出したら一体どうなる事やら。これだから鈴鹿の夏は嫌いです。

7:20 a.m. 不動滝着。

小休止の後巻き道を行きます。一層激しく汗が噴出し既にシャツはベタベタです。ヒーハー。
谷に降りまた登って行きます。今日もIお父さんは面白そうな所を選って登って行きます。それに引かれて皆さんも。ボルダリングをやりながらのようなもので、なんだかんだ言いながら皆さん楽しまれています。「コワイコワイ。」と言いながら顔が笑っています。

大岩の上で小休止していると○○シジミ?が一羽、M先生にたかっています。手にとまり動こうとしません。そしてストローを伸ばし汗を吸っています。ついでにウンチもしています。
「こいつはオスに違いない。それも目が悪いんじゃないか?」などと言いたい放題です。細いのに汗っかきのM先生、余程ミネラル分を多く含んだ汗なのかもしれません。手を振ってもしっかりくっ付いています。ザックに手を通してもまだ張り付いています。これだけしつこいと笑っちゃいます。その後登り始めると手からは離れましたが、またザックにとまりザックに染み付いた汗をチューチュー吸っています。ほんとしつこい蝶ですな。
その後も皆さん変な所を選って登って行きます。ホントお好きですなあ。

8:00 a.m. 大黒滝。

下から見ていてもイワギボウシがまだいっぱい咲いています。全体的には草臥れてきていますがまだまだ蕾も多いです。そこに混じってシモツケのピンクがよく目立ちます。

大黒滝、樋状滝を巻いて再び谷へ。この上には先週見つけたカキランの株。先週あんなに蕾があったのですからしっかり咲いている筈です。
そして潜り岩横のクラックを登ると、ワーオ、いっぱい咲いています。

ここのキンコウカはもう終わっていますがこれだけカキランが咲いているとそれだけで充分です。
そしてシモツケも現れ始めます。これはもうシモツケ回廊です。

シモツケに混じってモウセンゴケの蕾も開き始めています。

見上げればピーカンの青空、暑い筈です。時折ガスが谷を駆け上がりひんやりした風を運んでくれます。

相変わらず足元にはシモツケソウ。株も増えているようです。


8:40 a.m. ドンツキ着。
先週足元に咲いていたカキランの株が切り取られています。酷い事をする人もいるものです。切り取って持ち帰ったからといって根付く訳もないのに。
今日はバンドより上のカキラン畑が見頃です。おっとっと、その手前にはモウセンゴケの花がいっぱい。綺麗に五弁が開き満開です。

ほんとそこらじゅうに咲いています。ブッシュの中にも蔓延っています。誰が呼んだかカキラン畑、こんなにあると食傷気味です。
這い上がったのは良いのですがトラバって行けないのでまた降らなきゃなりません。行きは良い良い帰りは恐い、恐いながらも降らにゃならぬ。降りゃんせ、降りゃんせ。
登山道に戻り朝陽台に向かって保線路に出ます。まだ営業前らしく職員さんを乗せたゴンドラが目の前を上がって行きます。観光客なら手を振ってくれるのですが、ロープウェイの職員さん達はシカトです。
鉄塔の三角アングルの中に鎌の三角、これもまた悦ばしからずや。大黒岩を見下ろすと展望台には大勢の人。

汗みどろで藪を漕ぎ朝陽台に飛び出します。ムムッ、誰もいません。静かな静かな朝陽台。なんて喜んでいたらすぐ人がやってきました。ここが静かな訳がありませんね。
久し振りの大汗です。ここ暫く割りと爽やかな日に恵まれていましたがそうそう長く続く訳がありません。御在所もとうとう夏に突入してしまいました。
あまりにもベタベタなのでシャツを脱ぎ、絞るとジュッと汗が流れ落ちます。しっかり絞ってから着ると少しはさっぱり。
Oさんはもう着替えてしまいました。そこでM先生曰く「着替えなくても着とりゃあ乾く。」今は亡きお父さんの口癖だそうです。tanuoさんも一緒になって「着乾かし、着乾かし。」
でもこれって大昔の常識で今の人には通用しないかも。
ダベリングついでに朝飯のパンを齧ります。つうことは、一登りは朝飯前? 腹減る筈ですわ。
遊歩道を漫ろ歩き。山頂の夏椿ももう咲いています。タンナサワフタギ、カマツカなどの花が終わり、今はノリウツギの季節。リョウブも蕾がはちきれそうに大きくなっています。これが咲き始めると甘い香りが一帯に広がります。

9:50 a.m. 望湖台着。

ギャン、こちらは人口密度が高いです。長居は無用、鎌に向かいます。
峠道では遠くで近くでヒグラシの輪唱が続きます。黙々と歩いているとつい居眠りしてしまいます。起きているのか寝ているのか、誰も口もきかずただ黙々と。きっと皆さんもtanuoさん同様半分寝ていたのでしょう。

10:30 a.m. 武平峠。
小休止の後鎌に向けてでっぱつ。
Oさん曰く、今年の冬場、tanuoさんが辿ったトレースは週日にOさんが付けたものだそうです。週日に来る人なんて限られているのですぐ解ります。でも来シーズンからはご一緒できますね。
ゼーハーゼーハー青息吐息、汗は滴る歩みは澱む。しかしこの暑さ、なんとかなりまへんか〜。
足元にチラホラと咲くオトギリ、キンレイカに気を紛らわせながら灼熱地獄を行きます。せめて曇っていてくれたなら少しは涼しかろうものを。


11:25 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
山頂面積の狭い鎌ヶ岳、人口密度の高さは御在所以上です。
北側は風も無く混み混み、南側の切れ落ちる手前でお昼にします。

今日はこちらの方が風が良く流れ爽やかです。
食事の後はまたもやIさんのドラえもんのポッケからフルーツが。ブルーベリー、プチトマト、そして氷らせてあったゼリー。ごっそさん〜。

すぐ近くのヒヨドリバナにアサギマダラがやってきました。このアサギマダラ君、M先生の汗より花の蜜の方がよろしいようです。


12:00 でっぱつ。

先週気になっていた山頂すぐ下の真っ白の花の鑑定をM先生、Oさんにして貰うべく長石尾根を下り始めます。
今日もまだいっぱい咲き誇っています。どうやらツル性のようですが、本体の木全体を覆い隠すように葉が付きまるでその木の花のように全体に満遍なく花が付いています。まるで寄生種が宿主に取って代わってしまったかのようです。○○らしいとの事ですが、判定はまた来週?

そのまま長石尾根に沿って降ります。風があるかと思った尾根筋。全くありません。こうなったら考える事はただひとつ、早く降りて温泉温泉。
途中で三ツ口谷へ降ります。流れの傍でもちっとも涼しくありません。「死ぬ〜、死ぬ〜。」


13:15 車に帰着。
ヒ〜、ホント死ぬかと思いました。夏の鈴鹿は地獄です。8月に入ったらその地獄の中、吸血蛭に襲われないよう細心の注意を払っての長石谷詣でが待っています。嫌だなあ、怖いなあ、と言いながらも水辺の女王様御拝謁に出かけなければなりません。つらいなあ。
なにはともあれ今日のところは早く温泉。


2013年07月22日22時00分00秒 記

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