初夏の御在所 爽快Hike

陽射しはもう真夏並みですが、
雨上がりで気温が低く吹く風もカラッと乾いており凄く爽快です。
既にシャツもパンツも汗でグッショリですが
風が吹くとそれが冷やっとして凄く気持ち良いです。
まるで北アの雪渓を吹き下ろす風のようです。


20130616

今年はカラ梅雨。水不足で節水が始まっています。週末に晴れてくれるのは良いのですが、やはり降る時には降って貰わないと困ります。
前日土曜日も行動中は曇りで時々薄日が射していました。そして帰りの車に乗り、走りだしたところでポツポツ。その後はしとしとと本格的な梅雨空です。チョボラでも晴れ男の面目躍如。tanuoさん、こんなところで悪運を使い果たしていては後でどんなしっぺ返しをくらうかわかりませんぜ。
その後はずっと降り続いていました。よしよし。
早く寝るつもりがたまたま点いていたTVに引き込まれ最後まで見る破目に。これがかの有名な映画【おくりびと】と気付いたのが最後の配役などのスクロール表示で。久し振りに良い映画を見せていただきました。BSプレミアムってほんと良い放送局ですね。その後ゴソゴソやっていて結局 床に就いたのが12時過ぎ。4時間半しか寝れんじゃん。その時かみさんがまだ降っていると言っていましたからヨシヨシなんて思いながら眠りに就いたのでした。
朝起きるとまだ雲が残っていますが地面の濡れはほんのお湿り程度。もっとしっかり降らんかい。今年は雨乞詣でを端折ってしまったからその所為かな? な訳ないか。
走り始めると西の空が明るくなっています。どうやら西の方は雲が切れているようです。「曇りでも良いのに。」
西に向かうにつれどんどん青空が広がってきます。「暑そうやなあ。」
菰野町に入り間近に見ると鈴鹿の山頂付近は雲の中です。「あそこに逃げ込めば火炙りの刑は避けられるな。」
コンビニで車から降りると意外にも気温が低く凄く爽やかです。「あっ、こりゃ今日はムチャクチャ爽快に違いない。ラッキー!」

6:40 a.m. 大駐車場着。
既に7-8割埋まっています。日曜はこんなものかな? 土曜日なら7時でもセーフかな?
帰りに出易いよう入口に近い端っこの枠内に停めます。
T尾さんは今日はお仕事。Iさんは? いません。きっと遠出されているのでしょう。ん? 目の前のワゴン車、あのナンバーはM先生。でもあの人、足が速いからなあ。もう絶対に追い付く事はないでしょう。じゃあ久し振りに【おひとりさま】で参りましょう。

6:50 a.m. でっぱつ。

ムチャクチャ良い天気です。相変わらず山頂付近は雲の中。この辺り、強烈な陽射しが照り付けていますが、少々きつめの爽やかな涼風が吹きとても爽やかです。これなら後頭部炙り焼きにはならないでしょう。
二週連続で本谷なんぞに行っちゃったので今日は何が何でも中道です。だから陽射しの強さを気にしていたのです。
そして気掛かりなのは、下の岩棚から少し上の斜面にあった笹百合子ちゃんの蕾。二週続けてチェック出来なかったので今日は是非とも。そしてT尾さん情報のロープウェイ下の一輪。鎌の偵察は止めておきます。今日は早仕舞いの予定だし、T尾さんが2箇所献血したそうだし。そんな恐い所へはよう行きまへん。

中道入り口にはウツギが咲いています。もうここまで開花が駆け上がって来たのですねえ。本来なら雨に濡れ、露を宿した花をパチリ、と行きたいところですが、カンカラカンのカンカンカン。昨夜の雨も完全に乾いています。

山の家の沙羅も気になりますが、間違ってまた本谷に行ってしまうかもしれないので止めておきます。どうせ武平からエスケープの予定なので帰りに寄る事にします。

登り始めるとすぐ汗が噴出します。しかし冷たいくらいの涼風が汗を拭ってくれます。「う〜ん、爽快。」これぞ真の皐月晴れ。
汗を滴らせながら樹林帯を抜けロープウェイ下に出ます。左斜面を仰ぎ見ると二輪咲いています。遠目にも下の子はかなり草臥れているようですが、上の子は咲いたばかりのようです。こりゃ是非とも行かねばなりません。道を外れ斜面を登ります。スニーカーがズルズルと滑りますが根性で登ります。ブタもおだてりゃザレ登る。ササユリチラつきゃ天までも。毎度アホウなtanuoさんです。
まず、下の子ゲット。 ギャッ、大年増! でも御在所では貴重な一輪、心して頂きま〜す。パチリ。

お隣にはコアジサイ。不安定な足場ながらアクロバチックな体勢でパチリ。

そして上の子は…、かなり上の岩場です。刈り掃われ枯れたブッシュを踏みながら岩のバンドに乗り、ソロ〜リ、ソロ〜リと伸び上がり、またまた不安定な体勢ながら…、いやその前に草の葉などの邪魔ものを取り掃います。そして横からモニタを睨みパチリ。アングルを変えてもう一枚。

思った通り花も恥らう16歳、娘盛り真っ盛り、メッチャクチャ美人です。近年稀に見る初々しさです。バージンササユリだ〜いすき。

こんな事言ってますが、実は昨日旧小原村、そう和紙のふるさととして有名なあの小原村へ行って来たのですが、そこでゲップが出るほどササユリを堪能してきたのです。そこらじゅうにまるで雑草の如く、ボッコンボッコンと咲いているのです。
ではありますが、あちらのササユリは雑草。御在所のササユリはまさに絶滅危惧種の超貴重なササユリ。ですから大年増だろうがミイラだろうがその存在自体、重みが違うのです。そんな中で見つけた今日のこのバージンササユリ、もうこのまま天に召されても悔いはありません。なんちゃって。
しかしかなり上まで上がっちゃいましたなあ。滑りやすいスニーカーをだましだましトラバります。が、あ〜れ〜…滑っちゃいました。おかげでズボンは汚れるし、汗で濡れた生身の腕には土やゴミがべったり。しかしドンマイ、こんなカワイコちゃんをゲットしたのですからどんな仕打ちも喜んで受け入れましょう。
しょうもない事言うとらんとさっさと道に戻って先を急ぎましょ。まだ岩棚上の蕾もチェックしなきゃならないんですから。

7:30 a.m. 岩棚着。

爽やかな涼風が吹きつけむちゃくちゃ良い気持ち。これって夏の北アルプス? いやそれに匹敵する爽やかさです。湿度が低く光が乱反射せず、その為光が日向には減衰せずに届き、影の部分には全く届かない。陰影の濃い、コントラストの強い景色となります。丁度昔のフジカラーのフィルムで撮った写真のような硬調さです。(さすがにコダックのフィルムはEV値の許容範囲が広く陰の部分も綺麗にそのトーンが再現されていました。ですからプロや通はみなコダックを使っていました。デジカメの世の中でこんな大昔の話は恐縮ですが。)
このコントラストの強い景色が北アを連想させるのかもしれません。
そんな事を考えながら御在所を撮っているとお姉さん二人組みにスナップ撮影を頼まれました。若いお姉さんにしては凝ったカメラです。(キャノンのデジイチ)見かけのごつさに引換えその軽さにビックリ。山ガのお姉さん達って可処分所得も多いのでしょうねえ。これも男女雇用機会均等法のおかげ。その所為で結婚しない女性が増え少子化が進んだとも考えられます。いや、そんなことにこじ付けちゃあいけません。ひとえに魅力的な男が少なくなったというのが真の原因です。(tanuoさん、また脱線してるよ。)
そのキャノンのデジイチ、シャッターボタンはコンデジ同様ただの押しボタンです。昔の一眼はメカニカルにヒステリシスを作りシャッターブレを防いでいましたが、もう今のカメラにはどんなに高価な機種にも用意されていないようですね。手振れはジャイロ素子とソフトウエアで補正するもの。となってしまったようです。ああ昔のシャッターボタンの感触が懐かしい。
あっ、いかん。早くこの先の百合子ちゃんの蕾をチェックに行かねば。
そしてその場に駆けつけてみれば…。
「…。」言葉が出ません。いくら探してもありません。峠道展望台下の蕾も無くなっていました。もうガッカリです。まさに意気消沈。もう帰っちゃおうかな〜。
ここまで来た事だし、地蔵岩のオツムで涼しい風に吹かれる事にします。
ササユリの代わりにはなりませんがコアジサイでも撮りながら行きます。


7:40 a.m. 地蔵岩。
陽射しはもう真夏並みですが、雨上がりで気温が低く吹く風もカラッと乾いており凄く爽快です。 既にシャツもパンツも汗でグッショリですが風が吹くとそれが冷やっとして凄く気持ち良いです。まるで北アの雪渓を吹き下ろす風のようです。
御岳の辺りに笠雲が出来ています。かなり強い北西風が吹いているのでしょう。写真にはうまく写らないのでパス。伊勢平野の遠望を楽しみます。

オーバーヒートした心と身体をクールダウンしたところでぼちぼちでっぱつ。やはりメタボ治療の為山頂は踏んできましょう。でもなあ、峠道にも咲いていないだろうし…。まっいいか。最初に見つけたあのロープウェイ下の二輪だけでも見られた事だし。それにあの上の子、バージンササユリはほんと儲けものでした。それだけでも充分って事にしておきましょう。
心を切り替え中道を行きます。ササユリはありませんがこの本番夏山気分だけでも充分楽しめます。(そうそう上を見たらキリがありません。)


8:00 a.m. 北谷テラス。

ホンマ、ええ天気やなあ。

8:15 a.m. 掘割ドンツキ。

この時期こんなに爽やかな日なんて滅多にあるもんじゃありません。これもtanuoさんの人徳のいたすところでしょう。(なアホな。)

8:20 a.m. 上のテラス。

ほんとムチャクチャ夏の景色です。このコントラストの高さをご覧あれ。
おっと、御嶽山の笠雲が取れ山体がはっきり見えてきました。あれ〜、もう真っ黒やん。雪融け早かったなあ。いくら西面とは言え。

その上、ベニドウダンが綺麗です。比べてサラサが貧弱です。先週もあまり付いていなかったし。


8:35 a.m. 富士見岩着。

大黒岩展望台に人影を探します。だっていつだったか連続であそこにいたM先生を写真に撮ってたんですもん。しかし今日は見止められず。
代わりに新駐車場を望みます。丁度駐車場辺りだけが樹木に遮られずポッカリ空いています。

あの列の端っこに停めたのだからあの車が家の車だと思うのですがどうも違うような。デジカメでズームアップしてみると、なんと家の車の横、枠外に白い車が停まっています。駐車場が満車になり枠外に停めたのでしょう。「チェッ、折角出易い所に停めたのに、あれじゃあ切り返さないと出れんじゃん。」
最後に暇潰しにお賽銭箱を覗きます。ゲゲッ、誰かが回収したのか、それとも罰当たりなヤツがババしちゃったのか。

その後は朝陽台経由で遊歩道をアゼリア前まで。
サラサの良さそうなのを選んで撮りましたが、それでもこの程度。ホント今年は不作だったようです。それとは打って変わってベニはそこらじゅうでよく目立ちます。こんな歳も珍しいです。


8:50 a.m. アゼリア前ベンチで小休止。

ここで朝食にコンビニオニギリ。
周りは若い山ガに山ボばかり。ジジババが目立たないのは一体どうして?一組くらいいても良さそうなのに。いや、皆さん若者と同じファッションなのかな?
小休止の後、遊歩道を望湖台へ。


9:15 a.m. 望湖台着。

記念碑広場経由で遊歩道を峠道へ。


10:00 a.m. 武平峠着。
欲を出して鎌まで行く気はありません。いくら爽やかとは言え、気温は既にヒルの活動範囲になっています。ただでさえ貧血気味(昔の病気の所為です。)なのにタダでヒルなんぞに献血する気はありません。
という訳でまたもやのんびり小休止。パンをかじります。
ついでに足元の草でも撮っておきましょ。

さてぼちぼちでっぱつ。スカイラインへ降りて行きます。
スカイライン、ショートカット、表道と辿ります。日陰がないとアッチ〜。

最後に山の家に立ち寄り沙羅の木を。
え〜、まだまだじゃん。こりゃ来週もまだかもしれません。しかし咲き始めると壮観でしょう。この蕾の多さをよくご覧あれ。

中道入り口のウツギももう一度。


10:50 a.m. 車に帰着。
ああやっぱり。隣枠外に一台停まっています。他の車の通行にも妨げとなるでしょうに。

あっ、M先生の車ももうありません。早え〜。
さすがにこの時刻では駐車場は暑いです。さっさと片付けて…。
しかしここから仰ぎ見る御在所は岩肌が荒々しくとても男前です。ああそれで山ガがおしかけて来るのかな?


おまけ
てっきり希望荘は営業していると思い行ってみると「6/20まで工事の為お休み」との事。
渋々またグリーンホテルへ。入湯料650円は痛かった。でも先週が格安だったのでよしとしますか。
さあ早く帰ってかみさんとのデートの準備。



2013年06月16日21時35分00秒 記

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