梅雨の合い間の晴天Hike

涼しい風が吹き爽やかです。
濡れたTシャツが冷たく感じられます。
病み上がりなので少々気にかかりますが、
頭で感じるこの感覚では大事に至ることはないでしょう。


20130608

今週末のチョボラは日曜日。じゃあ土曜日にメタボ治療。天気は良いようだし駐車場の心配も無いとの事で、出発時刻もいつも通りに戻します。ほんの少しですがこの睡眠時間が行動に余力を残します。
しかし日の出が早くなりました。なんたってもうすぐ夏至。そして徐々にあのクソ暑い季節がやってきます。ああ、早く冬にならないかなあ。
スカイラインに入るとまたもや下の方から車が停まっています。また嫌な予感。でも大駐車場は既にオープンしたとの菰野町役場で確認したT尾さん情報も得ているし…。まあ行って見なけりゃ解りません。
そして料金所跡に到着。スカイラインから見る限りまだかなり空いています。そして駐車場に入ると、IさんT尾さんが手招きしています。駐車率はまだ50%ほど。大正解、わ〜い、わ〜い、これで駐車に困る事はなさそうです。この先数十年は大丈夫かな? だって山に来るジジババは私より年上、お亡くなりになる順番も私より先です。

6:50 a.m. 新設の大駐車場着。
この時刻でこれだけ空いていれば余裕綽々です。菰野町の皆様有難うございます。温泉代しかお金を落とさないこんな私達の為に、こんなに立派な駐車場を用意してくれるなんて。

7:00 a.m. でっぱつ。

ここからだとあんなところに山頂が見えるんですね。自分の方向感覚の鈍さを思い知らされます。
今日は天気が良いので中道から。その前に山の家まで夏椿とシライトソウの偵察に。

夏椿はまだ固いです。この分だともう2週間くらい先かも。シライトソウはもう草臥れかけ。先週が一番良かったようです。
そして中道まで戻るつもりが、なんだか面倒になっちゃって先週に続き連続で汚水本谷へ。谷へ降りた所から中道キレットへ出るって事も出来ますが樹林帯の中っていうのが気にくいません。忠実に谷を行く事にします。
谷に入って間もなく先週写したイワギボシの蕾が踏まれたのか折れています。全く無頓着な人がいるものです。草くらい避けて歩けよ。足がおぼつかないのならこんな所に来るなよ。全く嫌になっちゃいます。そのすぐ傍にはまたイワギボシの蕾。こんな所に生えてたらまた踏まれちゃうよ。っと言っても動ける訳ないか。

タツナミソウは今日もあちこちにいっぱい咲いています。

爽やかな風の流れる谷を遡って行きます。


7:30 a.m. 不動滝着。

一息入れた後は右岸巻き道を。先日亡くなった人がどこから落ちたのか推察しながら行きます。こちらの巻き道に気付かなかったのでしょうか。大体両手を使わなきゃ登れないような所に道はありません。せいぜいU級か部分的にV級程度があるくらいです。その辺りが解っていないから変な所へ行ってしまうのでしょう。
再び谷に戻って大岩の上で休憩。さすがにスニーカーのフリクションは最高です。砂、枯葉さえ付いていなければ。

ペチャクチャペチャクチャ、ワイワイガヤガヤ。お喋りしているとどんどん時間が過ぎてゆきます。
そろそろでっぱつ。
小滝連続帯を登り切ると草付き、コアジサイの蕾が膨らんでいます。

大黒滝手前にはナルコユリ。蕾が垂れ下がっています。その向こうには大黒滝。

大黒滝を巻き、樋状滝を巻く辺りにはイワカガミが群生しています。結構長く咲いているもんです。

再び谷に戻り潜り岩右のクラックを行きます。う〜ん、快適なフリクション。まるで岩に吸い付くようです。楽チン楽チン。
もうキンコウカの蕾が大きくなっています。そうそう、ここはキンコウカ畑でした。
タテリン、イワカガミ、コアブラツツジ、タニウツギを愛でながら行きます。キイチゴも花が終わり実が付くのももうじきです。

上のクラックでウメバチソウのハート型の葉を確認します。秋にはまたお目にかかれます。キイチゴの葉とよく似たシモツケソウの葉も確認しながら行きます。シモツケソウが咲くのももうすぐ。キンコウカももうすぐ。
モウセンゴケがミズゴケに圧され少なくなっていますが蕾も大きくなり小さな花が付くのは来週辺りからでしょうか。
なんやかや言いながら行くとドンツキ。○ランの群生地を確認し大黒尾根へ。


8:55 a.m. 大黒岩展望台着。
涼しい風が吹き爽やかです。濡れたTシャツが冷たく感じられます。病み上がりなので少々気にかかりますが、頭で感じるこの感覚では大事に至ることはないでしょう。しかし念のためジャケットを羽織り防寒に努めます。若い頃ならこんな気配りなんて無用だったのに、年寄はこんなもんです。

Iさん、T尾さんのザックはドラえもんのポッケ。食べ物がいくらでも出てきます。いつもいつもご馳走様。頂きながら「今度はお返しを。」と思いながらいつも忘れてしまいます。惰性で生きているtanuoさんはしょうのないおっさんです。
小休止の後、一の谷新道経由で山頂公園へ。

新緑が鮮やかです。アシビの新芽がまるで花のように彩り鮮やかです。
トイレ休憩も早々に遊歩道を望湖台に向かいます。道際のドウダンがよく咲いています。ベニはよく咲いています。サラサはまだ時期尚早なのか花付きが少ないです。タンナサワフタギも爪先ほどの小さなまん丸の蕾がほぐれ白い花を付け初めています。

青空をバックに新緑の鮮やかさが目に沁みます。天気が良いってホント身も心もウキウキルンルンしてきますね。
おや、ヤマツツジの開花前線も山頂まで達したようです。


9:40 a.m. 望湖台着。

もうすっかり夏空です。地獄谷斜面にはチラホラと白く大きな点が見えます。御在所にもやっと朴の木の花が咲き始めたようです。
そうそう、先週希望荘の庭で見た朴の花らしきもの、これがかの有名なオオヤマレンゲだそうです。M先生のお友達からメールで教えて頂きました。そのネタも皆さんに報告します。そう言えば自生している朴の花って間近で見た事無いんですよねえ。何分高い所に、それも仰向いて咲くものですから。
Iおかあさんはもうすっかり今日の降りは鎌の長石尾根からと決めているようです。そう三ツ口左俣への下降点近くの朴の木、あれがお目当てです。
記念碑広場から遊歩道へ出ます。記念碑広場にはタテリンがまだまだ我が春を惜しむかのように咲いています。遊歩道に出ると相変わらずベニ、サラサ、タンナが咲いています。

今日はチロリン村からではなく忠実に登山道を辿ります。理由はササユリの偵察。しかし小さな株はあっても蕾付きは発見できず。この時期蕾が無ければ今年は無理でしょう。後はこの時期に発見できず花が咲いてから見つけられる事に期待しましょう。しかし今年はもうダメかも。発芽から開花まで7年かかると言います。一年坊主の一葉はかなりありますが、そこからまともに成長するのは極一部。鹿に食われちゃしかたない。
展望台のすぐ下も蕾み付きが食われてしまったのは先週確認済。あなわびし。

武平峠で一息入れ鎌に向かいます。軟弱tanuoさんも今日はエスケープ無し。皆さんと一緒に鎌へ向かいます。
相変わらずベニはかなり咲いていますが、サラサは疎らです。それ以前に登りは息が切れなかなか花を愛でる余裕がありません。

T尾さん情報では先週ダメだった展望岩のヤマボウシ、今日は結構花を付けています。
まだ少し早いようで花弁が黄緑色です。

ゼーハーゼーハー、青息吐息でヒーハッハ。

11:20 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

さすが鎌、先週程ではないにせよ、やはり凄い人出です。幸い祠横が空いていたのでここで店を広げお昼の仕度にかかります。
陽射しが強く日陰が恋しい季節になりました。お湯が沸くのも早いです。

11:55 a.m. でっぱつ。長石尾根から降ります。
ここを少し降った所のササユリももうありません。その後のお楽しみは朴の花。上から見下ろすと沢山咲いているのが見えます。
しかし下からは見えません。真横から木の葉越しに覗ける所を探しますがなかなかありません。適当な所で手を打って…。

やっぱり上手く撮れませんなあ。後は新緑を愛でながら降りて行く事とします。

途中から三ツ口谷に降り、木漏れ日の中降って行きます。そして…、ついに発見。かなり大きな蕾です。鹿に食われない事を祈るのみです。

三滝川沿いに降るようになるとあちこちにヤマボウシ。こちらの花弁はもう真っ白になっています。


13:10 車に帰着。
午後の光を受けた御在所も綺麗なものです。

駐車場の様子をいろいろ調べた後温泉へ。今日は希望荘はお休み。グリーンホテルへ行くと先に来ていたT尾さんが優待割引で格安で入れるよう取り計らってくれます。有難や、有難や。持つべき物はお友達ですなあ。


2013年06月09日22時05分00秒 記

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