ポカポカ春の日 ヤシオ尾根

山頂から望むとヤシオ尾根の付け根辺りがかなりピンクに染まっています。
どうせ傍まで行くとショボイのだろうけれども、久し振りに行ってみるか。
ハライドまで行ってしまうと帰りのアップダウンに時間を取られます。
じゃあヤシオ尾根から三岳寺跡へ降ればそんなに時間はかからないでしょう。


20130505

昨日5月4日の夕方。連休も後2日、明日辺りメタボ治療に行ってくるかな?
T哉夫婦がいる間に草鞋ステーキパーティでも。って事で翌5日の夕方に炭火を熾すよう仰せつかってしまいました。じゃあ明日は早仕舞い、メタボ治療になるかな?

5月5日 5:00 a.m. 自宅を出発。子供の日の日曜日という事で混雑が予想されます。それで今日も早めの出発です。「ウ〜、眠い!」
日曜って事もあり早朝は土曜日より空いています。う〜ん、快調快調。おまけに穏やかな好天で暖かそうです。2日がメチャ寒かったので今日も冬装束で来ちゃいましたが失敗だったかも。

ミルクロードを過ぎても湯ノ山街道を西進する車は御在所行きとしか考えられません。やはりいつもより多そうです。
道の駅に入ろうとしたら凄い車の数。暇人がキャンピングカーで全国行脚をしているようです。これではトイレもいっぱいでしょう。素通りしてスカイラインへ向かいます。今日も青天か。

6:20 a.m. 2日に停めた所が空いているのでそこに停めます。
すぐに隣が塞がります。トイレに寄っていたら停められなかったでしょう。即断即決tanuoさんエライ。

6:35 a.m. でっぱつ。
ほんと穏やかな天気です。料金所跡から望む弥一ヶ岳が春色に輝いています。手前にも色鮮やかな黄色。春ですねえ、なんて思っていたら、なんだ重機の色か。

こんなに早くから次々と人が登って行きます。道から外れ早速青天で朝のお勤めです。ちょっと近すぎたかな。次々と登って行く人に見られないよう身を屈めます。用を済ませ立上がった途端に人がやってきます。顔を見合わせお互いに苦笑い。このおじさんも雉撃ちである事は明らかです。

たて続けに通る人達の列に何食わぬ顔で加わります。まあ「雉撃ちしてきました。」なんて公言する必要もありませんから。しかし爽やかですなあ。青天ってなんでこんなに爽やかなんでしょ。
こんなに早くから若い人達が多いです。早起きは最早ジジババの特典って訳でもなさそうです。若いお姉さん達は相変わらずファッショナブルです。CW-X風のパッツンパッツンのタイツに男なら横金が覗くほどの短い短パン。真っ黒タイツは引き締まった脚線美がより強調されます。これでシットハーネスなんぞ着けたらそれこそtanuoさん鼻血ブーです。
家の子供達のCW-Xは初期のものの所為か迷彩柄やド派手な色使いのものばかりですが、最近のものは黒一色にせいぜい白いラインかワンポイントのロゴが入っているだけのようです。柄物で無いだけに余計に脚線美に目が行ってしまいます。若いお姉さんのアンヨってほんと綺麗ですね。(鼻の下がビロ〜ン)
若い人達とジジババがおよそ半々。子供の日だというのに子供の姿がありません。こんな事もあるんですね。
どういう訳か追い着くと皆さんすぐ道を譲ってくれます。「ありがとさん。」
急な斜面にはイワカガミが咲いています。可憐ですねえ。この辺り、アカヤシオもコブシもミツバツツジも散ってしまいましたが足元の可憐なイワカガミが目を楽しませてくれます。

次から次と追い着く若者グループ、お姉さん方のスタイルが皆同じです。黒のサポートタイツに超短パン。これが今年の山ガファッションなのでしょうか。
昔の会の連中と言ったら男も女も皆ジャージでしたなあ。皆さんほんとファッショナブルになったものです。

裏道分岐の手前、砂ザレの下で山頂付近を仰ぎます。多少ピンクを帯びていますがあれでは望み薄です。2日の時点で上のテラスで蕾が大きく膨らんでいたので今日辺り咲いている事を期待してきたのですが。


7:05 a.m. ロープウェイ下。
ここのシロモジの花もそろそろ終わり。おしべが黒ずんでいます。


7:15 a.m. 岩棚着。
上のテラスの辺りがうっすらとピンクを帯びています。先程より回り込んでいる所為か様子がよく解ります。それでもあの程度の色ではショボイ事でしょう。


7:20 a.m. 地蔵岩着。
今日は早仕舞いなのでチョット寄道。お地蔵さんの頭に立つと少し風があります。飛ばされては堪らないのでお座りします。
やはり春らしく暖かい日は春霞で遠くが霞んでいます。富士山? んなもん見えへん、見えへん。

お地蔵さんから降りようとした時、ちょっと強い風が吹き帽子が…。振り返ってどの辺に落ちたか探しますが全く解りません。「まっ、良いか。どうせ100円ショップで買った帽子だし。」
とは言うものの。朝の雉撃ちと言い帽子の事と言い、自然を汚しちゃいけません。御在所の神様、御免なさい。

7:30 a.m. キレット通過。
山肌のあちこちにピンクは認められますが皆ショボイです。花数が少ないのはまだ蕾のままなのかそれとも風で飛ばされてしまったのか?

凹角を下から覗くと煙突を下から覗いたように見えます。
先に広がる青空の中にアカヤシオのピンクが鮮やかです。先日からまだ3日、ピークはまだ続いているようです。

久し振りに凹角を登ります。スニーカーのフリクションがよく効き快適です。そして外側の岩塔に立ちアカヤシオをパチリ。次は振り向いてキレットの岩場を望みます。

その次は一葉蘭。先日と全く代わり映えなし。


7:45 a.m. 北谷テラス着。
上のテラス下のピンクをズームアップ。フムフム、やっぱりショボイです。

先程から単独のお姉さんと抜きつ抜かれつを演じています。先を譲ってくれるので先行しますが写真休憩でまた追い越され…。
そう何度も譲って頂くのも申し訳ないので距離をおいて付いて行きます。追い着かないようアカヤシオを撮りながら。やっぱりショボイなあ。

それでもまた追い着いてしまいました。かなり大きな荷物を担いでおり、ボッカトレーニングのようです。まだ若そうなのに感心感心。でもボッカなら石ころでもザックに入れれば簡単なのに。なんたって現地調達出来ます。そんな事を思い出しながら歩いていると昔のかみさんの事が思い出されました。皆とペースが合わなくなるので石を捨てさせたら次ぎは本をザックに忍ばせて来ました。それも1冊1万円以上の専門書です。曰く「千円、2千円の本だと誘惑に負けて捨ててしまいそうだから。」さすがに1万円以上の本だといくら苦しくても捨てる訳にはいかないでしょう。でもそれだけ真摯に山と向かい合っていたんだなあと今頃見直しているtanuoさんです。
エルガーフェイスを撮っているとまた追い越されそうになり慌ててでっぱつ。

コシアブラの芽はどうかな?

まだまだ固そうです。おっとまた追い越されちゃいました。足を止めさせるのは申し訳ないので岩稜帯下の岩場で別ルートから追い越します。

8:00 a.m. 岩稜帯着。
やはり想像通り花が少ないです。まだ開花していない蕾ばかりの木もあります。ここは毎年GWが見頃なんですがねえ。

そして上のテラスに回り込みパチパチ。

おっとまた先程のお姉さんに抜かれました。いかんもう少し時間を空けよ。ちょうど目の前にまだうら若いショウジョウバカマ。

先週霧氷林だったところも今日は新緑の世界。ポカポカと気持ちの良い日ですなあ。

直下の登りでまた若者集団に追い着きます。その中のお姉さんがまた例のスタイル。黒のサポートタイツに超短パンです。おまけにロングスパッツを着けておりそれがルーズソックスのように見えます。昨年BSで見た押切もえちゃんを連想してしまいました。う〜ん、艶かしい。間違ってもこれにシットハーネスなんぞ着けてくれるなよ! そんなことされたらまたまたtanuoさん鼻血ブーでんがな。
見て見ぬふりをしながら行くと富士見岩。時刻は 8:15 a.m.

写真を撮っていると、先程の抜きつ抜かれつのお姉さんに単独の男性が話しかけています。おいおいこんなとこでナンパかい。山も俗世間になっちゃったようです。山ガに引かれ山ボがやってくる。若者で賑わうのは良い事なのですが…。なんだか目的が違っているような。まっ、いいか。
山頂のアカヤシオを見ながら朝陽台へ。

くどいですが、ショボッ。
遊歩道を行きます。ソリ広場にはまだ雪が残っています。といってもこれは今日中に融けちゃいますね。

自然学校前で小休止。周りは若者集団ばかり。一組だけ幼い子供を連れた家族連れ。メインの子供が二人だけって子供の日としては寂しいですね。
そして若いお姉さん方のファッションは版で押したように黒のサポートタイツに超短パンか超ミニスカ。おしりが隠れる程度のミニスカートです。スカート丈が短くなるのは景気が良くなっている証なんですかね〜。
サポートタイツ越しに脚線美を堪能しながら朝御飯にコンビニオニギリを頂きます。オニギリを食べながらふと【おにぎりの桃太郎】を思い出します。
菰野の街中に桃太郎が出来たのは山を引退する少し前でした。当時はコンビニなんて無く、唯一あったのは一号館ユアーズ。これって今も潰れずにありますね。夜遅くまで営業しており、当時はどの会も前夜発があたりまえだったので、皆ここで食料やアルコールを調達していました。ですから早朝に出かける場合は食料無しを余儀なくされていたのです。そんな時に出来た桃太郎は我々にとって本当に有難いものでした。朝7時から営業開始で大体おにぎり1個が80円くらいだったと思います。朝出の時はいつも相棒とここでおにぎりを調達していました。おにぎり>鬼切り>鬼を切るから鬼退治の桃太郎。しょうもない語呂合わせですが朝出のお供には無くてはならないものになりました。比べて今はどこにでも24時間営業のコンビニエンスストアがあります。本当に世の中便利になったものです。
それはそうとコシアブラ、あの様子では新芽が出るのはまだまだ先ですね。来週あたり○芍の偵察に行きたいのですが、愛知川の河原でコシアブラをカップ麺の具にして頂くなんてまだ無理ですね。早く出ろ出ろコシアブラ〜♪
おにぎりを食べ終えたところでそろそろでっぱつ。まだ8時半を少し回ったばかり。いくら早仕舞いでも温泉は11時から。ぶらぶらと望湖台へでも。
道端にはタテリン。もう初物でもありませんが暇だから撮りながら行きますか。

暇だからアシビも撮っておきましょ。


8:45 a.m. 望湖台着。
ホント良い天気です。風は穏やか、お日様燦々。

え〜、まだ9時にもなってないの〜。じゃあ今日は久し振りに国見尾根から降りましょうか。てな訳でゲレンデを通り国見峠へ。

ゲレンデの中には登山者用に道が出来ておりロープで仕切ってあります。ゲレンデも開放ですか。芝の養生によくないのでは? とか言いながら芝生の中にタテリンを求めゲレンデ内に入り込みます。

上水晶源流部の大岩に向かってルンゼを降ります。大岩の上で時間を潰そうかと思いましたが同じ事なら国見の南面テラスの方が見晴らしが良いので一登りする事に。
しかし行って見ると大勢の人に占拠されています。少し東側のリザーブシートへ。
しかしお腹も空いていないし時間を潰せません。藤内をパチリ。一壁をズームアップ。んにゃ? 3ルートの終了点に人がいます。

そうだ、石門の上で休憩しよう。

しかしここもすぐ飽きます。しかし今年のアカヤシオはお粗末です。裏年というより咲きかけて急に寒くいや冷たくなったのがいけないようです。おまけに大風も。蕾のまま霜枯れ、強風でそれが飛ばされ…。
ついでだから山頂にも寄りましょ。登山道を引き返さず、石門からブッシュ帯を直接山頂へ。

9:25 a.m. 国見岳山頂着。

山頂から望むとヤシオ尾根の付け根辺りがかなりピンクに染まっています。どうせ傍まで行くとショボイのだろうけれども、久し振りに行ってみるか。
ハライドまで行ってしまうと帰りのアップダウンに時間を取られます。じゃあヤシオ尾根から三岳寺跡へ降ればそんなに時間はかからないでしょう。
などとついついスケベ根性が出てしまいます。これが事故に繋がる大元なんですが、まあ一般道を通るだけだから良いでしょ。
はたして…、近付いて見るとやはりショボかった。


9:40 a.m. 青岳山頂着。

根の平峠に向かい途中からヤシオ尾根へ折れます。
途中アカヤシオを眺めながら行きますが、全てショボッ。

折れるとすぐ茸岩が待っています。来たついで、寄って行きます。

尾根を下り始めるとアカヤシオはさっぱり。既に終わってしまったようです。いや、疎らに本当に疎らに咲いています。
北側(朝明側)への顕著な踏跡がいたる所に出来ています。中にはブナ清水と表示された看板もあります。一部の好事家の秘密の場所だったようですが。
ヌタ場を過ぎ次の鞍部が分岐です。時間稼ぎの為三岳寺跡へ折れます。

急な降りが続きます。ザレた砂場が多くスニーカーはよく滑ります。ここは一箇所凄い降りがあり、ちょうどイワカガミの群生している所でした。山慣れない人にはちょっときつい所ですがそのイワカガミの数が半端でなく穴場としておきたいような所でした。が、今日降ってみるとそれがありません。危険だからとルートを変更したのかもしれません。
そこがまだかまだかと降っている内に、ハライドからの道と合流してしまいました。チェッ、残念。
暫く行くと三岳寺跡。信長の焼き討ちにあった所です。坊主のくせに遊郭まで持ち般若湯と称して酒を飲み、武力を持って周りを従わせる。いくら神仏に仕えているなどと言っても所詮偽り。滅ぼされても仕方がないでしょ。しかしそれだけ賑わっていたって事なのでしょう。でもそれにしては狭すぎない?

不動谷に沿って降ります。

10:30 a.m. 北谷(裏道)に合流。跡は裏道から中道へ抜け駐車地へ。
昔と比べ見通しが利くようになり藤内がより迫力をもって望む事ができます。

中道への巻き道もかなり様子が違っています。相当荒れています。そして途中で小休止。燃料補給です。
峠から中道方面へ進み出してビックリ。ロープウェイ保線の為に切り払った所為でしょうか、景色が一変しています。というか見通しが利くようになったとでも言いましょうか。どちらかというと景色が良くなったと言うべきですね。
中道に合流してザレを降ると右手に御在所。朝より明るくなっていつもの景色じゃないみたい。

中道はこの時刻(11時を回っています。)でも登って来る人がひっきりなし。渋滞してしまいます。それも小さなお子ちゃま連ればかり。
な〜るほど。そういう事だったのか。今朝、子連れが少なかったのはまだ来てなかったのですね。子連れでは自宅を出るにも仕度に時間がかかります。それでこんな時刻になるって事でしょう。
交互通行となる為見ていると随分生意気な子供がいます。親に向かってなんちゅう口の利き方なんでしょ。よほど甘やかされて育ったと見えます。あれでは嫁の貰い手がある訳ないわ。人の子供を見ているだけでその親が解ります。しかしまともに躾けられてない子供のなんと多い事か。親が躾けられてなきゃ当然の事ですね。人事ながら笑っちゃいます。まっ、人事だから良いか。
こんな事を言うtanuoさんって随分爺臭くなったものです。

11:20 a.m. 車に帰着。
まあこの時刻なら温泉でゆっくりしても充分間に合います。
行動時間が短くあまりメタボ治療の効果は期待できません。それなのに今夜はワラジステーキパーティ。またメタボが進行してしまいます。あ〜、困った困った。



2013年05月06日00時50分00秒 記

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