春色宮妻峡

淡いパステルカラーの山肌を眺めながら駐車地まで降りて行きます。
この時期の宮妻峡って本当に綺麗です。
新緑の芽吹きと同時にさくら、シロモジ、アカヤシオ、コブシ、ツツジなどの花が咲き誇り
パステルカラーのパレットのようです。


20130420

4月ももう終盤。来週はGWです。GW初日くらいに滑り納めに行って、翌28日は○○のお手伝い、それから様子を見て御在所山頂付近のアカヤシオ…。tanuoさんの予定は獲らぬ狸の皮算用…。
GW前には春の宮妻峡一周も外せません。なんたって先週は鎌山頂から春色に輝く宮妻一帯をチェック澄みです。
宮妻なら駐車場の心配もありません。遅く行っても空けて待ってくれています。トイレも完備しており着いてから行けば良いのです。そんな訳で目覚ましのセットもいつも通りに戻します。

5:15 a.m. 自宅出発。
もう充分明るくなっています。気温が低く肌寒いです。「暖房入れちゃお。」
この分なら日中も割りと涼しそうです。暑いのが苦手なtanuoさんはまだまだ暖かくなって欲しくないのです。
曇りがちだった空も明るくなるにつれ青空が広がって行きます。うん、今日も良い天気です。

6:55 a.m. 宮妻峡駐車場着。
林道沿いの駐車スペースは既に満杯ですが下の大駐車場はまだ2台しか停まっていません。これだから宮妻峡って大好き。
着いてからトイレに駆け込むtanuoさんは端から林道沿いに停める気はありません。下の駐車場の方がトイレに近いですから。つう訳で早速トイレへ。ん?今日は出が渋ります。最近腹筋が緩んできた所為か腹圧が弱く踏ん張れません。しゃあない、途中でまた青天でやるか。青天大好きtanuoさん。
車に戻り仕度を済ませます。

7:15 a.m. でっぱつ。
駐車場はまだこんな様子です。

今日も右回り。靴は夏仕様(スニーカー)です。
キャンプ場を抜け渡渉点手前で見上げると、「うわっ、綺麗!」見事に春色に輝いています。

沢の水もすっかり温んでいます。

すぐ入道新道の急登が待っています。でもこの時間はまだここは日陰、涼しくて丁度良いです。
薄暗い中にミツバツツジが咲いています。馬酔木の新芽も花のように鮮やかです。

最初の急登を終えなだらかな尾根筋に出ると急に明るくなります。斜めに朝陽が差し込み今までの寒さが和らぎます。
枯葉色の下草の中から這い出たバイケイソウの葉が鮮やかです。

そうこうしている内にシロモジ林。艶やかですねえ。

そして次はアシビ帯。

ここを過ぎると目の前が開けワラビ畑に出ます。ワラビはまだあまり出ていませんが。
低木帯となる為日が差し込み周りが春色に輝き始めます。

トリカブトも葉が出始めたようです。こうやって見る分にはごく普通の葉っぱなんですが…。

痩せ尾根に出ると右手の視界が開け主稜線の山並みが見渡せるようになります。


8:15 a.m. 樹林帯を抜け笹原にでます。
いつ見てもこの景色は大波小波の大海原を連想させます。

大海原に浮かぶアシビの浮島に花が付いています。そこそこ咲いている木もあれば全く咲いていない或いは疎らにしか咲いていない木もあります。今年は裏年のようです。

北尾根の頭からはほぼ平坦になります。定番の大鳥居に向かいます。


8:35 a.m. 山頂大鳥居着。

池ヶ谷分岐の盆地経由で奥宮に向かいます。
裏年かと思ったアシビもこの辺りは雪を被ったかのように真っ白です。やはり日当たりが良く冷たい風が遮られているおかげでしょう。


8:45 a.m. 奥宮着。

小休止兼朝食タイム。
お腹が膨れたところででっぱつ。裏手からイワクラ尾根へ。
あちこちにミツバツツジが咲いています。という事はアカヤシオはもう終わったって事でしょうか。それにしては地面に落ちたアカヤシオの花が少ないです。アカヤシオこそ裏年?
鞍部が近付くにつれアカヤシオも目立つようになりましたがやはり花数が少ないです。やっぱり裏年?
イワウチワも少ないです。これも裏年? いや先週の長石谷では結構咲いてましたが。

二重山稜の付け根、イワウチワの群生地、ここも少ないです。少ないながらも撮っておきましょ。


9:30 a.m. イワクラ着。遠く雲母峰の山肌が綺麗です。

暫く行くと奥の沢分岐。この谷ってホント明るいですね。下りたい気持ちを我慢してそのまま稜線を行きます。登り始めてすぐ、右手下の斜面にイワウチワの群落が。
このコース取りは高低差が大きくどこかでそれぞれの花の最盛期にヒットします。

イワクラ尾根から主稜線(鎌尾根)に移ります。道端にはいたる所にミヤマシキミの花。


10:10 a.m. 水沢峠通過。

ミヤマシキミだけでなくシキミも咲いています。

槙も新芽が出ています。

ガレ場を過ぎれば水沢岳山頂も間近。

そして道端には色の濃いタテリン。


10:35 a.m. 水沢岳山頂着。br>

燃料補給してからまた鎌尾根を辿ります。


12:05 鎌ヶ岳山頂着。

鎌山頂は人だらけ。いつのまにやら空は雲に埋め尽くされています。じっとしていると寒いくらいです。丁度祠の横が空いていたので、風を避けそこで店を広げます。暖かいカップ麺、熱々の紅茶が旨いです。冷えた五臓六腑に沁みて行きます。
充分暖まったところででっぱつ。
だんだん雲が下がってきます。降りだす前に急いで降りなくっちゃ。

カズラ谷道を降ります。間違えて雲母の方へ行かないように、行かないように。
アカヤシオを探しながら降りますがやはり疎らです。コブシも殆どが花弁を散らし殆ど残っていません。


13:10 水場通過。

薄暗いカズラ谷道を降ります。いい加減草臥れてきました。滝の水音も聞こえて来ました。殆ど下り終え、「そろそろかな?」と思ったところで、発見。今年も発見しました。これぞ初物。
ここはいつもどこよりも一足早く咲くんですね。

初物を見終わえるとすぐ滝です。

林道に合流します。カズラ谷への入り口にはスミレが繁茂しています。見上げれば山肌が春色に輝いています。

淡いパステルカラーの山肌を眺めながら駐車地まで降りて行きます。
この時期の宮妻峡って本当に綺麗です。新緑の芽吹きと同時にさくら、シロモジ、アカヤシオ、コブシ、ツツジなどの花が咲き誇りパステルカラーのパレットのようです。


13:50 車に帰着。
片付け物を済ませ出発。
この時刻から湯ノ山に回って温泉に入っていたら帰宅が遅くなっちゃいます。今日は温泉はパス。早めに帰り、我家の水道水温泉田圃の湯に浸かる事にします。


2013年04月20日22時45分00秒 記

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