初詣Hike

麗らかな初春の朝陽を受けながら朝陽台へ。
全くの無風でポカポカと暖かいです。
手袋に日が当たり冷え切っていた指に暖かさが蘇ります。


20130106

四日にスキーに行ってきたばかり。二日と空けずにまた御在所? 少々後ろめたいですが休み中に初詣&登り初めも済ませておきたいし…。翌日の準備でお茶、ポカリ、水、カップ麺を用意しておいたら、早速かみさんからチクリと嫌味を言われてしまいました。
しかしなあ、これしかやる事無いんだから少しは大目に見てよ。

2013年1月6日 5:10 a.m. 出発。外気温表示は−3.5℃、よく冷えています。
年初めの日曜って事もあってか道路はよく流れています。
雪が降り、冬道具を持たない人達が来なくなった所為か、人出が少なくなりました。じゃあまた重役出勤に戻すかな?
朝のお勤めの為、菰野の道の駅に寄るとキャンピングカーが数台停まっています。乗用車もいつも通り停まっています。最近はワゴン車やキャンピングカーで百名山ハントしている年長者が多いそうです。ホテルに泊まるより安上がりですが一千万円近くするものを買うくらいなら飛行機やタクシーでホテル泊の方がお廉いと思うのですが、いかがなものでしょう。
しめしめ、敵はまだ睡眠中。今の内に早く駐車場を確保しちゃいましょう。

6:40 a.m. 温泉街奥の駐車場着。
既に10台ほど停まっていますがまだまだスペースは充分。さっさと停めてモルゲンロート待ち。まだ薄暗い中、ラテを灯して出かける猛者もいます。気の早い事で。軟弱tanuoさんは暫くのんびりと寛いでからおもむろに仕度に掛かる事とします。

この時期日の出は7時過ぎの筈。道中確認しながら来ましたが東側に雲はありません。じゃあモルゲンロートもバッチシの筈です。
靴を履きながら待つことにします。

7時を過ぎましたがまだ染まりません。かなり日の出が遅いようです。来る途中も真っ暗だったしなあ。
5分ほど過ぎやっと赤みが射してきました。山が白くない分色が悪いです。

今日はこんなものかなあ。痺れを切らしもうでっぱつです。
スカイラインを少し行き、中道入口手前から仰ぎ見ます。「さっきより多少濃くなったかな?」

多少雪の残った中道を行きます。前日土曜日にしっかり踏んでくれたようで歩き易いです。
裏道分岐の下まで来ると、もうすっかり赤みが消え真昼の御在所です。

ロープウェイ下から伊勢湾を望みます。太陽の高度はまだあの程度、今が一番日の出が遅い時期。(冬至よりも後になります。)

うんにゃ、今はこの辺りが赤く染まっているみたい。

7:50 a.m. 岩棚着。
無茶苦茶良い天気です。風もあまり無く穏やかな日です。今年の初日からこんなに素敵な日溜りHikeが楽しめるなんて、「こいつは春から縁起が良いわい。」

踏まれていない処女雪を選りすぐりながら新雪の感触を味わいます。う〜ん、ええもんやなあ。(一昨日もスキー場でもっと沢山の雪を堪能してきたくせに。)←いやいや、スキー板で感じる新雪とビブラムで感じる新雪とは別物なんです。


8:00 a.m. キレット通過。

ホント、風が無いですねえ。正月過ぎても小春日和って言うのかなあ。初春日和とちゃうか? ←ウソウソ。

8:10 a.m. 北谷テラス通過。

気温が低いので大汗をかく事はありません。快適な登り初めです。
エルガーフェイスの目地に真っ白の漆喰いや雪が鮮やかです。早く行こうよあの直ぐ下へ。

掘割を詰めるとドンツキ正面にドッカ〜ン。いつみても綺麗ですなあ。そしてこの胸を締め付けられるような威圧感! 息が出来ません。あっ、これは単に息が上がっている所為ですね。でも岩って凄いですね。正面に立つ度いつもドキドキします。カワユイ女の子の前に立った時みたいに。

右に回りこみ岩稜帯に出ます。鎌とフェイスの対比も面白いです。


8:35 a.m. 上のテラス着。


8:45 a.m. 富士見岩着。

大黒岩に日が当たり綺麗です。年賀状の写真、こっちの方がいいな。ったって今更差し替えられないし…。

麗らかな初春の朝陽を受けながら朝陽台へ。全くの無風でポカポカと暖かいです。手袋に日が当たり冷え切っていた指に暖かさが蘇ります。

あれ、大黒岩の展望台に大勢の人の踏み跡が。もしかしてM先生? 姿を探しますが誰もいません。そうか昨日来たのかもしれませんね。
遊歩道をそり広場へ。
北側は先ほどとは雲泥の差。少し風が出てきたようで、日陰に風となるとちゃっぷいです。日向に出るとまたポカポカ。天国です。

自然学校前で日向ぼっこしながら朝食のパンを齧ります。これぞまさに日溜りHike。
その後望湖台へ。


9:20 a.m. 望湖台着。

記念碑広場から御岳社に向かいます。今日は初詣でもあるのです。
長者池も凍っています。軽く足を乗せるとミシミシッ。慌てて引き上げます。

池から御岳社へ。
今年一年また宜しくお願い致します。

峠道から武平峠へ。

朝はあんなに良い天気だったのにだんだん雲が広がって行きます。雨乞岳も山頂付近は隠れてしまいました。
武平峠が近付くと鎌山頂もガスに隠れ始めます。


10:05 a.m. 武平峠着。

「ゲゲッ、トレースあるじゃん。」
軟弱tanuoさんは実はこんなシナリオを考えていたのです。

シナリオ
XX:XX 武平峠着。
「ゲゲッ、トレース無いじゃん。」
残念だなあ、鎌山頂の神様にも初詣しようと思っていたのに。
独りでトレース無しでは時間が読めません。明日からお仕事。泣く泣く武平からエスケープするtanuoさんなのでした。

とまあこんな事でも書いて見栄を張りながら楽を決め込もうと思っていたのですが、こんなにはっきりとしたトレースがあるのなら鎌をパスる訳には参りません。
しゃあないなあ、しんどいけど行くか。帰りが遅くなると今日中に記事アップできんかもしれんなあ。
急に降って湧いたようなおまけの登り、予定していなかっただけにきついです。ヒーハー。
正月太りで身体も重くなっている為、尚の事しんどいです。ヒーハー。
おまけに余分な冬道具を持っている為、これがまた堪えます。ヒーハー。
ヒーハー、ヒーハー、ヒーハッハ!
朝とは打って変わってすっかり曇ってしまいました。時々細かな雪が吹き付けます。寒いよ〜、冷たいよ〜、お家帰りたいよ〜。

むずがる軟弱君を騙し騙し山頂に辿り着きました。ヒーハー。

11:15 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

祠に初詣。「今年もまた宜しくお願い致します。」

お日様はかくれんぼ、風は冷たい、こんなんじゃお湯を沸かして寛げません。齧りかけのパンをポカリと一緒にかき込みます。そして早々に降ります。
この時期は谷の雪もスカスカです。緩斜面では擦り落ちる事もできません。と言う訳で長石尾根から三ツ口谷へ降りる事にします。トレースも有るでしょうし。
それじゃあつるはしでも出しておくか。お年寄りのtanuoさんは足元が心許ないので杖が必要なのです。
適度に雪が被った道を滑りながら降って行きます。
昔なら登って来る人の為にステップを崩すのはご法度。ですが最近ではビブラムのままステップを切りながら登る人は滅多に見かけません。今日も行き会う人全てアイゼンを着けていました。そして登山道にもステップは出来ていません。そんな訳でズボラなtanuoさんは滑り降りさせて頂きます。もともとステップなんて無いんだから文句を言われる事も無いでしょう。
雪道の降り、無茶苦茶楽です。それに速いです。あ〜、楽チン。

このところよく冷え込んでいます。滝も凍っているかもしれません。じゃあ三ツ口谷の氷瀑でも愛でながら。
おお〜、完全氷結とは行きませんがそこそこ凍っています。

アイゼンを着けるのが面倒で三ツ口大滝の真下までは行けませんでしたが、下からパチリ。だって濡れるの嫌なんだも〜ん。
お楽しみはあっちゅうま。曇りで光線が悪くあまり綺麗ではありませんでしたが、モノトーンの氷の世界も良いものです。
氷の回廊が終わると三ツ口ダム。ここを過ぎれば駐車場ももうすぐ。


12:50 駐車場着。
出発から帰着までずっと雪の中。おかげで靴のソールには泥なぞ全く付いていません。これだから冬って大好き。おまけにソールも減らないんですねえ。これだから冬って大好き。張替え先送りで懐にも優しいです。
片付けを済ませふと御在所を見ると、山頂部がガスで隠れています。鎌だけではなかったのですね。
まあ朝の内良かっただけでも儲けもの。こいつは春から縁起が良かったわい。


2013年01月06日22時00分00秒 記

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