2013年初滑り

メクラ運転事故の元。
ゴーグルを外しグラサンだけで滑ります。
しかし−15℃いやもっと低いでしょう。
その冷たい風が諸に顔に当たり目の玉が飛び出すほどの痛さです。
「死ぬ〜。」おまけに溢れた涙で視界ゼロ。
結局メクラ運転でんがな。


20130104

暇です。誰も遊んでくれません。じゃあ独り寂しくスキーでも行ってきましょ。
2日3日と天気が悪そうです。天気が悪いから出かけないなんて、なんとまあ軟弱な事で。まあこの歳になると滑る事だけが目的ではなくなり、好天での景色を楽しむ事が主目的ですからこうなっても仕方がない事です。
4日がなんとか良さそうとの事ですが、気温がかなり下がっています。近場のマイヤではこの寒さに耐える事は老齢のtanuoさんには無理かと。じゃあゴンドラのありチャオ。シニア券2000円も魅力ですが道中が長く眠くなっちゃいます。まっ良いか、久しぶりに心地よい居眠り運転でも味わってきますか。

2013年1月4日 3:00 a.m. 起床。3:30 a.m. 出発。これなら道中の長さも充分補えます。
よく冷えています。出発時で外気温−2℃。北に進むに連れてどんどん下がって行きます。多治見で−5℃、車の中はポカポカなので実感がありません。19号線も空いています。スキー客の少なさが推測できます。スキー場のデフレ化が過ぎるとどんどん閉鎖に追い込まれて行きます。潰れないように多少なりとも貢献せねば。でもシニア券2000円、ゲレ食無しではちっとも貢献していませんねえ。

7:00 a.m. チャオ駐車場着。
外気温表示は−14℃。木曽福島までは星が煌めいていましたがここはガスの中。細かなチリのような雪が舞っています。フロントグリルを風下の雪壁側に向けて停めます。道路途中にある気温表示と車の外気温表示を見比べていたら車の方が約1℃高めに表示されていました。という事は−15℃ってことですね。トイレへ行きたいのですが外へ出る勇気が出ません。オニギリを齧りながらオーディオの音楽で暫しまどろみます。そうそう写真撮っとこ。

もう夜は明けているのですがガスに覆われまだ薄暗いです。時折ガスが薄れます。あっ、お月さん! 急いでパチリ。

8時に間に合うように仕度をして出かけます。
センターハウス内には凄い行列。どうやらレンタルの待ち行列のようです。今までに無い混雑にボードもまたブームになっているのかな?山ガブームがボードブームに移ったような。
ゴンドラが動くまでセンターハウス内で待ちます。8時を過ぎているのにまだ動きません。どうやら8時半からのようです。「なんだもっと遅く起きても良かったじゃないか。」
8時半が近付くと気の早い人達がゴンドラ乗り場へ移動を始めます。つられて私も。そして今年のゴンドラ初乗り。
気の早い人達の相乗りで満席です。おかげでそれほど寒くもありません。
外は相変わらず小雪が舞っています。見るからに寒そう。

8:40 a.m. 山頂駅着。今シーズンの初滑り開始です。

辺りはガスか小雪か?視界が悪いです。ゴーグルを着けると…、な〜んも見えん。吐く息がかかり凍ったのかそれともなにげなく持って来た古いゴーグルがもともと傷だらけになっていたのか。メクラ運転事故の元。ゴーグルを外しグラサンだけで滑ります。
しかし−15℃いやもっと低いでしょう。その冷たい風が諸に顔に当たり目の玉が飛び出すほどの痛さです。「死ぬ〜。」おまけに溢れた涙で視界ゼロ。結局メクラ運転でんがな。
ごまかしごまかし安全運転で降りてきてセンターハウスに直行。
暖かい中で眼鏡を外すと、なんと垂れた涙が凍り付いています。涙も凍る冷たさでした。それを拭い取り、ゴーグルの内側も拭きます。ああ良かった。知らず知らずの内に掛かった息が凍ったもののようです。丹念に拭き取り今度は息がかからないように手に持ってゴンドラ乗り場へ。
二本目はガラガラです。ゴンドラの中が寒々としています。
外に目を遣ると時々晴れ間も覗き始めました。

二本目の滑走は快適です。顔が冷たいのは同じですがゴーグルのおかげで目の玉が飛び出す事はありません。東側のコースは傾斜の緩急がなくシルキーな雪面が足裏に心地良いです。チャオのように冷たいゲレンデは朝一番は要注意ですね。雪温が低すぎて全く走らなかった板も(ワックスが間違っていました。)人が多く踏んだ所は凄く良く走ります。クセになりそう!

三本目は西側のコース。肩垂れの斜面で変化にも乏しく単調ですがところどころ圧雪していない深雪が残してあります。この軽い深雪が気持ち良いです。踏み替え踏み替えやわらかターン。
最後の斜面が少し急なので上級って事になっていますが距離も短く高低差も左程ありません。その後のゴンドラ乗り場までが平坦で距離が長いので、急斜面の下1/3くらいからクローチングで一気に行かないと途中で漕ぐ事になります。
続いて真ん中、東、西の順で繰り返します。
山頂駅でおしっこついでに休憩所に入るとストーブが置いてあります。周りのベンチに腰掛けてあたっているともうここから離れたくなくなっちゃいます。こんなことしていると御在所の自然教室のストーブを連想してしまいます。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、断腸の思いで休憩所を後にします。休憩所から外を見ると相変わらず曇っています。

時々暖を取りながら相変わらず真ん中、東、西。
あっという間に時間が過ぎて行きます。11時を回ると日があたるようになって来ました。さすが日光。日が射すだけで体感温度だけでなく周りが輝きより暖かく感じます。

一時混み始めたゴンドラも11時を過ぎるとまたガラガラ。皆さん早目の昼食ですか。まるビのtanuoさんはここぞとばかりに滑り込みます。
外の樹氷も綺麗ですねえ。

天気が良いと暖かいです〜。(気温は変わっていません。)

空いてる間に四苦八苦、脇目も降らずに滑り込み。

御嶽継子も中腹までガスがとれてきました。乗鞍も同様。でもなかなか最後の一枚は脱いでくれません。焦らせてくれますなあ?あんたは飾り窓の○か?

三本セットを4回繰り返し、丁度12本。時刻は12:40 今日は多少遅くなっても良いから後三本滑ろうかな?とゴンドラ乗り場前で板を脱ぎます。その時右側の靴の踵がポロッと剥がれてしまいました。この靴、もう15年以上前のものです。昨年は左側の第4バックルが飛びベルトでその代用をしていました。しかし踵が剥がれてはビンディングに固定できません。まあしっかり元は取ったとはおもいますが、「もうスキーできんじゃん。」
これを機会にスキーも引退するかな? それとも1-2万円で格安品を探すかな? でもなあ廉い靴って私の足に合わないんですよねえ。
昔K君から「7万円未満の靴なんて靴じゃないですよ。」って言われそれ以来高い靴しか買ってないしなあ。バブル後は4-5万円でもそこそこの靴が買えるようになりましたが、確かに廉いものはそれなりのものですね。それでも買うか、引退するか? う〜ん、悩ましいですなあ。
いずれにしても今日はもう滑れません。丁度良い時間だし引き揚げますか。

12:50 車に戻りお片付け。
ん? 乗鞍がやっと姿を現しました。ここからは見えてもゲレンデからはきっと見えないでしょう。だって真上には大きな雲がかかっています。

車の中で暖気がてらお昼のオニギリ。あれま、外気温表示はまだ−11℃です。冷たい筈ですわ。
ぼちぼちでっぱつ。駐車場から下は真っ晴れ。強い陽射しで車の中は温室です。しかし道路はまだ真っ白。−10℃以下ですからねえ。
途中で乗鞍や御嶽の写真を取りながら降って行きます。

地蔵トンネルを過ぎてから二本木の湯に寄ります。ここは子供達が幼い頃夏冬通してよく来たところです。(なんたって入浴料が廉かった。)昔は浴槽も小さく1.5m平方くらいだったと思います。建物も浴槽と脱衣場分の大きさで本当にこじんまりとしていました。今では入浴料600円。(リフト券を提示すると500円)畳張りの休憩所、料理の為の厨房も備え立派な建物になりました。
ここって風呂場の窓から木曽駒本峰、三ノ沢岳が望めるんですね。風呂場とは少しアングルが違いますが外から一枚。

温泉を出てもまだ15時。じゃあまた下道で帰りますか。ETCの休日割りは無いだろうし。ホントtanuoさんはまるビです。


2013年01月05日01時40分00秒 記

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