紅葉見納め奥ノ沢

紅葉を楽しみながら歩いていたらもうゲート。
カズラ谷入り口です。駐車場ももうすぐ。
「もう終わり?」と不平が漏れます。
普段あんなに林道歩きを嫌っているのに、
tanuoさんはゲンキンです。
名残を惜しみながら駐車場までの紅葉を愛でながら行きます。
本日の核心部は奥ノ沢より林道だったようです。


20121124

11月最後の週末。いよいよ奥ノ沢の紅葉狩りです。宮妻もみじ谷のもみじ祭りの頃が奥ノ沢も見頃です。
宮妻峡は御在所のように早朝からは混まないのでゆっくりと出来ます。グータラ寝坊スケのtanuoさんにはピッタリです。それに駐車場に着いてから朝のお勤めに励めるので尚更のんびりできます。ウッシッシ。
なーんて思っていたら思ったより出発が遅くなってしまいました。まったく何をやらせてもグズのtanuoさんです。
それでも 6:45 a.m. には宮妻峡駐車場に到着。早速トイレに駆け込みます。
スッカー! 快便快便、スッキリ爽やか。
車に戻り中で靴を履きます。寒いのが嫌いなtanuoさんはもう外で仕度はできません。

7:10 a.m. でっぱつ。
予報とは裏腹に薄雲が張り詰め時々雨粒が頬に当たります。じゃあ今日も早仕舞い。という事で右回りで奥ノ沢下降。…えろう軟弱コースですな。まっ、歳相応って事ですな。
この時期は車も少なく、下の駐車場は私の車が一台だけ。丁度出かける時に一台降りてきました。上の林道沿いに3台ほど停まっているだけでまことに静かなものです。宮妻大好き!

またキャンプ場へ降りて行きます。まだ日が射さず薄暗いですが黄葉が鮮やかです。

沢を渡り入道新道に入ります。出だしからこの傾斜、ホントきついです。登りに取るのも降りに取るのも遠慮したい急斜面ですなあ。
15分程で急登を終え、広くなだらかな疎林帯を行きます。粘土質の道、雨の時は絶対に通りたくない道です。そこら中に靴の滑った跡が付いています。
と言いながら土砂降りの中、この道を降った事もあるんですねえ。遥か昔の事ですが。

尾根が細って来る頃には北西風が強く吹き付けるようになります。年寄は早め早めに防寒に努めます。しかし面倒臭いなあ。
視界も開け主稜線の裾まで見渡せるようになってきました。北西風がモロに当たりめちゃくちゃ寒いです。紅葉前線も降り切り稜線はもう冬枯れ色です。初冠雪もあったようだし鈴鹿にもやっと冬がやってきました。


8:15 a.m. 疎林帯を抜け笹原に出ます。
ビュービューと音を立てて寒風が吹き付けます。「ウ〜、ちゃっぷいちゃっぷい。」

遮る物の無い笹原からアシビ林の中に入ると急に静かになります。今まで風の音に掻き消されていた、靴が笹をこするザワザワという音だけが聞こえます。
そしてアシビ林を抜けると、またビュービューと風が騒ぎ出します。まったくもって喧しいやっちゃ。

あれ〜、白山が見えています。もうマッチロです。

北尾根の頭まで来ると大鳥居とその彼方に光る伊勢湾が望めます。「ええ雰囲気やん。」

井戸谷から里を見下ろします。紅葉もあんな下まで追い遣られてしまいました。
しかしスキーに良い斜面ですね。雪があまり積もらないのが残念です。

今日は早仕舞いなのでのんびりと寄道しながら行きます。街の遠望が面白いです。
あれ〜、大鳥居ってあんなに東側に傾いていたっけ? これも北西からの強風が常に吹いている所為でしょうか。

暇に任せて鳥居東側斜面を少し降ってみます。「ひょえ〜、ここもスキーに面白そうな斜面ですなあ。幅いっぱいの大回りがおいしそう。」

鳥居に戻り奥宮へ向かいます。

正面からモロに風を受けちゃっぷいちゃっぷい。窪地まで行けば風も治まる筈。
窪地から奥宮へ抜けます。

8:55 a.m. 奥宮着。
大鳥居とその後ろの伊勢湾が綺麗です。

冬枯れの景色をおかずにコンビニオニギリを頂きます。
じっとしていると寒いのですぐにでっぱつです。
イワクラ尾根の急な降り、崩れが進み恐いです。崖沿いの道の南側に新たな踏み跡が出来ており、恐いのが苦手なtanuoさんはこちらを通ります。
降りきった後は登り、ここの登りはさほど急ではないし時間もあるしで道草食い食い。

9:35 a.m. 重ね岩着。
東の方にはまだ薄雲が残っていますが北の方はすっかり晴れています。
冬枯れの中に点々と黄葉紅葉が残っています。

雲母峰の右手奥に名古屋の街並みが見えます。目を凝らすとニョキニョキと高層ビル群も見えます。
鎌のてっぺんをズームアップすると白い道標が見えます。時間的にまだ早い所為か人影は見えません。ついでに御在所富士見岩は? 柵の中に大勢の人影。あまり鮮明ではないので写真掲載はパス。なんにしても良い天気になりました。これなら奥ノ沢の紅葉も良い光線に恵まれる事でしょう。


9:40 a.m. イワクラ着。

風が強く寒いのでイワクラへの寄道はパス。日当たりは良いのですが…。
奥ノ沢へ向かいます。ここからはもう降るだけ。
尾根上を辿るとちゃっぷいので極力南側を辿ります。というか崩れが激しく登山道は南側に新しく付けられています。

9:50 a.m. 奥ノ沢分岐の鞍部着。
南側、大岩谷が明るく綺麗です。黄葉もまだ残っています。
反して北側、奥ノ沢はもうすっかり冬枯れの様相です。日が当たらず薄暗いので尚の事寒々としています。紅葉終わっちゃったのかなあ。

下り始めると薄暗い中にぼんやりと黄葉が残っています。まるで幽霊みたいに影が薄いです。幽霊もみじとなむ呼ばれけり。

暫く降ると日が当たりだし少しづつ鮮やかさを増してきます。

そして振り返ると日が当たり黄葉が輝いています。

降るにつれ日が当たりだし辺り一面光り輝いています。南東にあった薄雲がやっととれたようです。

あちこち寄道しながらも、もうかなり降りてきました。残り少ない道程を惜しみながらゆっくりと降って行きます。


10:40 a.m. 林道に合流。
普通はこの先ダルな林道歩きですが、この時期は目を見張るほどの紅葉黄葉が楽しめます。
それでは林道沿いの紅葉を愛でながら本日の紅葉狩り第二ラウンド開始です。
おうおう、言うが早いか早速目を射られるほどの鮮やかさです。そして延々と駐車場までこれが続きます。

宮妻は楓が多いんですね。だから赤が鮮やかです。御在所には下の方しか楓はないからなあ。少し残念ですが、楓が見たけりゃこうやって宮妻まで足を運べば良いのです。

紅葉を楽しみながら歩いていたらもうゲート。カズラ谷入り口です。駐車場ももうすぐ。「もう終わり?」と不平が漏れます。普段あんなに林道歩きを嫌っているのに、tanuoさんはゲンキンです。
名残を惜しみながら駐車場までの紅葉を愛でながら行きます。本日の核心部は奥ノ沢より林道だったようです。


11:20 a.m. 駐車場着。

朝はガラガラだった駐車場も8割がた埋まっています。そうそう今日はもみじ祭りでした。ここに駐車してもみじ谷まで車道を歩く人も多いです。間違って轢いちゃわないよう気を付けて帰りましょ。
片付け物を済ませた後またトイレまで降りて行きます。気温が低くおしっこが近いです。汗もあまりかいていません。やはりもう冬なんですね。
これから湯ノ山まで。この時刻なら温泉も混んでいないしゆっくり出来ます。



2012年11月24日20時02分00秒 記

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