ぐるりと宮妻 紅葉の稜線

一瞬日が射し周りの紅葉が輝きます。
このまま回復か? と思ったのはぬか喜び。
その後は全く雲が切れません。
寒いよ〜。暗いよ〜。
時々はっとするほど鮮やかな黄葉に出くわします。
曇りの日には黄色が鮮やかです。


20121103

今日は宮妻。御在所の混雑とはバイバイ。
ゆっくり出ても駐車に困る事はありません。と言いながらも目覚ましのセット変更を忘れいつも通りの時刻に起きてしまいました。グータラ、健忘症のtanuoさんらしいです。

6:30 a.m. 宮妻峡駐車場着。
キャンプ場のトイレに駆け込みます。今日も快調、○ンコがデカイ。
車に戻り仕度をします。

6:50 a.m. でっぱつ。
この時刻でもこの程度の車です。空き空き宮妻、大好き好き。

右回り? 左回り? 左巻きクルクルパーのtanuoさんはコンプレックスから右回りにします。
いや、薄暗いカズラ谷の登りが嫌いなんです。根がネクラだもんで。
という訳でまたキャンプ場へ降り内部川を渡り入道新道へ。早速トリカブトがお出迎え。

入道新道を降りに使うのも苦手ですね。この激降り、お年のtanuoさんには堪えます。そんな訳で最近は専ら右回りが多いです。

予報では今日は快晴だったのに全く日が射さず風も冷たく冬さながらです。長袖カッターを持ってきて正解でした。
まあ早ければ11月初めで御在所、鎌も冠雪します。かと思えばポカポカ陽気の小春日和って事もあります。この辺が秋山の特徴と言えば特徴かな?
急な斜面をジグを切りながら登ります。25分程でこの斜面が終わり傾斜の緩やかな尾根道となります。この辺り笹が枯れた跡にシダが増えています。春にはワラビ採りが出来そう。
尾根が細ってくると遮る木が少なくなり鎌、御在所が望めるようになります。天気が悪くて写真ではわかりませんが主稜線の中腹まで紅葉前線が降りてきています。日が射すと綺麗なんだけどなあ。

視界が開けると北西風がもろに当たります。う〜、ちゃっぷいちゃっぷい。脱いでいた長袖カッターを着込みます。こりゃもう冬ですわ。

7:50 a.m. 樹林限界を抜けます。周りはもう笹原。振り返れば雲母峰から鎌への稜線が霞んでいます。その向こうに御在所。

夜間の結露か、お湿りでもあったのか、笹が露で濡れています。足首程度の丈にまで衰えていたものが、今日は膝下ほどの所が多いです。笹も盛り返してきたのかな?
その所為で夏靴(防水性皆無のスニーカー)がベタベタです。足まで沁みてきて指先が冷たいです。あれ?今日は冬靴の方が良かったかな? 今日も一応冬靴も持って来てたのですが…。

アシビの浮島が点在する大波小波の笹の海、波の谷から波の頭を見上げると北斎の絵を連想してしまいます。
傾斜が落ちてくると山頂も間近、北尾根の頭から大鳥居へ向かいます。ん?足元に大きなリンドウの蕾。寒さに震え閉じたまんま。

日が射さず薄暗い中を行きます。これでは紅葉も発色が悪く美しさが半減です。


8:10 a.m. 入道山頂大鳥居着。

テントが一張り、中からおしゃべりが聞こえます。のんびりしてござる。

奥宮に向かいます。

奥宮の前で小休止。コンビニオニギリで朝御飯。
イワクラ尾根に向かいます。
ウワ〜オ、結構綺麗じゃん。

一瞬日が射し周りの紅葉が輝きます。

このまま回復か? と思ったのはぬか喜び。その後は全く雲が切れません。寒いよ〜。暗いよ〜。

時々はっとするほど鮮やかな黄葉に出くわします。曇りの日には黄色が鮮やかです。


9:10 a.m. イワクラ着。
今日は寒いので膝元での休憩はパス。先を急ぎます。早く温泉に入りたいです〜。


9:20 a.m. 奥の沢分岐通過。

やはりここは色付くのが遅いです。11月末くらいかなあ。
ここから主稜線までの登りがきついです。寒さも忘れゼーハッハ、汗が滲みます。時々ハッとさせられる色付きに気が紛れます。

主稜線を暫く行くと水沢峠。

ここからの登りがしんどいですが寒さのおかげかインタークーラーがよく効いてターボの効率が抜群です。なんだ坂こんな坂、数組をパスしてザレの上へ。ここから先は傾斜も落ち水沢岳は目と鼻の先。


10:10 a.m. 水沢岳山頂着。
周りの立木を伐採したのか凄く明るいです。以前は見えなかった麓の景色がよく見えます。

コンビニオニギリを頂きながら小休止。
じっとしていると冷えてきます。食べ終えるとすぐでっぱつ。
北面のザレを降り暫くして振り返ると水沢岳の紅葉いや黄葉が綺麗です。大勢の人が皆立ち止まって黄葉を楽しんでいます。

水沢岳からは終始鎌を眺めながらの稜線歩きなのですが、あいにく山頂付近はガスに閉ざされたままです。
代わりに綺麗な色付きを探しながら稜線漫歩。


10:50 a.m. 屏風岩着。

アップダウンが続きますが終始冷たい北西風に晒され冷却が効き快調そのもの。だんだん鎌本峰が近付いてきます。

一旦岳峠に降り鎌本峰に向かいます。パスしても良いのですがついでですから祠にお参りしてきましょう。

11:30 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

思ったとおり凄い人です。人並みを掻き分け掻き分け祠に柏手。山頂北側へ行こうとすると大勢の人が携帯で写真を撮っています。邪魔する訳にも行かず、写している人達は他人の事など気にも留めず場所を占領したままです。
ダメだこりゃ。と引き返します。どうせ北側も五里霧中。そう鎌山頂は完全に霧の中。
早々に引き揚げます。

車は宮妻峡。降るところを間違えないように。ともすればついうっかりと間違えそうなtanuoさん。降りはカズラ谷、降りはカズラ谷。


12:10 カズラ谷道の水場着。

ここで最後の休憩。山頂でカップ麺を作るつもりでしたがここまで降りて来ちゃいました。ガスを使うのも面倒だしパンで済ませてしまいます。
最後の燃料補給を済ませた後はカズラ谷を降ります。稜線と違い風が無いので暖かく快適です。水音が大きく聞こえるようになればもう直ぐ滝。

ここから暫く沢沿いに降ればすぐ林道です。
林道への出口には真っ赤な紅葉。


12:55 駐車場着。
ムムッ、帰り着くと駐車場はほぼ満車。

ここも混むようになったのでしょうか? いや、紅葉谷の紅葉祭りで林道を散策する人の車のようです。
ああ良かった。宮妻峡まで混むようになったら私ゃ何処へ逃げ出せば良いのやら。後は小岐須か。
13時前に帰着、約6時間の行動。この時刻なら湯ノ山まで行っても温泉は混んでいないでしょう。ではではでっぱつ。


2012年11月03日23時40分00秒 記

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