秋のお花見本谷Hike

樋状滝を巻き潜り岩を越えるとまたダイちゃん地帯。
この辺りは殆ど伏流しているのにダイモンジソウが多いです。
それも割りと大型の株です。花数も当然多いです。
見応えがありますが若干草臥れたものも多くなってきました。
まあ不平など言わずに綺麗なところだけ楽しませて頂きましょう。


20120929

日一日と秋めいてきます。早朝の出社時など半袖カッターでは寒いくらいです。それでも日中はまだ残暑があり、10月中旬までクールビズ延長だとか。来週10月からは通勤時は夏物スーツでも着て行くか。
鈴鹿の山もやっと涼しくなりました。やっとバテずに歩ける季節になりました。
「夏の鈴鹿なんて山じゃねえよ。クソ暑いし蛭は出るし。」…こんな不平を言わなくて済みます。長い夏でしたなあ。
先週は車での道中、半袖Tシャツでは肌寒かったので今日は長袖を羽織ってきました。こんなところにも秋を感じます。
と、まあこんな事を思いながら運転していたのですが、名古屋市内に入り周りが明るくなってきたところでルームミラーがかなり下向きになっているのに気付きました。直そうと手を掛けると「ペシッ」という音と同時にタラタラに。同時に手に何やらこぼれ落ちる物を感じます。
ミラー取付け用の部品が割れたようです。手を離すと完全にお辞儀してしまいます。来年で満10歳の高齢の車。でも今まで乗ってきた車でこんな所が壊れた事はないぞ! そろそろ買い替え時期とは言え車庫が出来てからでないと替えられません。天井内張りが剥がれパフパフ天井、自動防眩ミラーが防眩不可ミラーに、そして今度はお首タラタラお辞儀ミラー。これらは全て日本の酷暑が原因と考えています。ですから次の車は屋根があり夏の暑さが和らげられる車庫が出来てからでないと買えないのです。う〜、弱った弱った。
自動防眩ミラーはまるごと交換だそうで6-7万円。それで防眩が効かなくても後ろさえ見えれば良いと替えずにいたのです。いずれ買い換えるのにそんな出費がしたくないし。応急処置として接着剤で固めておくか。
ほんと朝から気が滅入ります。


6:30 a.m. 中道入口駐車場着。

ムムッ、既に満車です。先週停めたところも前の車が停めてしまいました。「しゃあない、少し下に停めるか。」スゴスゴと引き返し以前Mちゃんのお父さん達と来た時に停めた所へ戻ります。
台風の影響か今日は雲が多いのになんでこんな早くから混んでるのかなあ。秋の行楽シーズンにはまだ早いし。いや、来週はもうそれでした。気が付けばいつも季節に追いかけられているtanuoさんでやんす。
その時期にMちゃんのお父さんが御嶽に行きたいとか言っていたような…。「ゲッ、来週じゃん。」

6:40 a.m. でっぱつ。
中道入り口のキンミズヒキはもう大分草臥れています。この時期の一週間は変化が早いです。この分ならきっとダイちゃん満開でしょう。

谷に入ると先週より流れが少ないです。そうかこの一週間滅茶苦茶天気が良かったからなあ。

赤ちゃんの手のようなダイちゃんの葉っぱを探しながら行きますがあまりありません。あっても蕾が縮れ半分枯れかけているようです。これも雨が少なかった所為?
登るにつれだんだん葉っぱが目立つようになって行きます。蕾もかなり付いています。そして咲きかけのも。
そうそう、秋の花は紅葉と同じで上から下へ進むんですね。春の花は桜前線と同じで下から上へ。
じゃあ上の方はきっと満開に違いありません。なんでも自分の都合が良い様に解釈するtanuoさん。幸せな人ですなあ。

蕾ばかりだったのが咲いているのが増えてきます。株自体が小さいものばかりであっちへウロウロこっちへウロウロ。変な所へ行って落っこちないように気をつけて。

しかしダイちゃんの蕾が綻びかけたのって無茶苦茶可愛いです。一番長い花弁が一枚だけ先に伸び後の四枚の花弁から覗くオシベのピンク、なんとも形容し難いあいらしさですね。咲いたばかりのおしべの花粉袋はピンクですが時間の経過でオレンジに変わって行きます。
こんな綻びかけの蕾ばかり見ているとロリコンのtanuoさん、もうメロメロです。

7:25 a.m. 不動滝着。

うんにゃ、ロリータダイちゃんに引かれ寄道ばかりしている所為かえらい時間がかかっています。まっいいか。別に急ぐ旅でもなし。
小休止の後、巻き道を行きます。こんなとこにはダイちゃんおらへん。脇目も振らずスタコラサッサ。ん?先週より身体が軽いです。涼しさの所為もありますが、先週は3週間ぶりのメタボ治療でした。これってちっとはメタボが解消したんかな?
谷に戻ってすぐ大岩。乾いた岩にスニーカーのフリクションが心地良いです。しかしこの靴、そろそろ寿命かな〜。ご心配なく。次の夏靴は既に買ってあります。出世して980円。これで無雪期2シーズンはお廉いです。

大岩を越えそのまま小滝連続帯に向かいます。涼しいとこんなにも身体が軽いものなんですね〜。
先週見た大きな落石、その横にもありました。こんな恐いとこ、皆さん何の警戒もせずによく平気で登ってますねえ。白馬の大雪渓を大勢の人が何も気にせず登っているくらいだから仕方ない事なのかな〜。楽しい事には必ずリスクも含まれている事を認識して貰いたいですね〜。

小滝の連続帯の最奥、2mほどの細い簾滝がかかっているその下、相変わらずダイちゃんが密生しています。
近付いて目を凝らしますがまだチラホラ程度しか咲いていません。その手前にはアチコチにかなり咲いています。近付くとまだまだ蕾だらけ。これ全部咲くと壮観でしょうなあ。まだまだ本谷のダイちゃんのお花見シーズンが続きます。

最後の小滝の上に立ちます。もう雲母峰とほぼ同じ高さ。雲が多めですが青空も覗いています。

大黒滝の谷に入ります。右岸のバンドの手前、谷芯のあちこちに株は小さいですが可愛いのがチラホラ。またまた寄道tanuoさん。これじゃあちっとも進みまへんがな。

急に辺りが明るくなり、振り返ると日が射し始め木の葉が輝いています。そして正面には険悪な大黒滝。冬の雪遊びが楽しい所です。

大黒滝の正面まで行きダイちゃんを探します。う〜ん、咲いてねえなあ。

滝を巻いて上に出ます。チラホラと色付いている葉があります。空ももう秋色です。

樋状滝を巻き潜り岩を越えるとまたダイちゃん地帯。この辺りは殆ど伏流しているのにダイモンジソウが多いです。それも割りと大型の株です。花数も当然多いです。見応えがありますが若干草臥れたものも多くなってきました。
まあ不平など言わずに綺麗なところだけ楽しませて頂きましょう。

上のクラックまで来た所でウメバチソウを探します。先週は見つけられませんでした。今日はどうかな?
あっ、蕾発見。やはり咲いているものはありません。ウメちゃんも来週辺り咲き始めるでしょう。

クラック横の岩小屋の中には小さな株がいっぱい。

ここから上はガラガラのガレ。岩陰に大きな株が次から次へと咲いています。それが風に揺れています。

その中に七文字草発見。よく見てください。花弁が七枚あります。六文字草はよく見かけますがこれは珍しいです。

だんだんドンツキが近付いてきます。最後のダイちゃん綺麗なのをパチリ。

ついでにアザミも。それとミヤマシラナイソウ。

T尾さんが今年一番に発見したドンツキの株、まだ咲いています。さすがに草臥れたのが多くて撮影禁止。映倫に触れます。なんちゃって。

さて、また大黒岩展望台で大休止と行きますか。てな訳で大黒尾根へ。

8:45 a.m. 大黒岩展望台着。

爽やかな登りだった割りに結構汗をかいています。風が吹くとヒヤッとします。足を投げ出してコンビニオニギリ。これ夕べ買ったやつで賞味期限を1時間50分超過。まっいいか。そうそうベルギーチョコソフトも奢らされたんでした。どんどん財布が痩せ細ってゆく…。

8:55 a.m. でっぱつ。
T尾さん情報では長石谷のダイちゃんは不作との事。じゃあ今日は鎌をパスって国見の方へ行ってみましょ。久し振りにハライドまで足を延ばすかな?
という訳でアゼリア前から望湖台、スキー場を抜けて国見峠、国見の南面テラスで燃料補給、国見山頂、ヤシオ尾根、腰越峠、ハライド、山岳寺跡、裏道、中道バイパスというお決まりのコース。

9:15 a.m. 望湖台着。

岩の上で約2名がトカゲやってます。まだ若い人です。若者の山ブームもトカゲを嗜むまでに成熟してきましたか。こりゃ一過性ではなくなるかもしれませんね。トカゲ、ラテ点けて夜間歩行、いつでもどこでもビバーク、なんてするようになったらもう一生山から足を洗えません。
起こさないようにそっと通り抜けて、その後は三角点からリフト降車場の横を通ってゲレンデへ。芝生の養生を傷めないように端っこを通って国見峠大岩へ向かうルンゼへ抜けます。途中からショートカットして国見峠へ。そして南面テラスへ。


9:45 a.m. 国見南面テラス着。

小休止兼燃料補給。賞味期限を2時間45分超過したコンビニオニギリを頂きます。丈夫な胃袋に乾杯。
一壁3ルートに人が見えます。他には誰もいません。岩登りにも良い季節になりましたねえ。昔の混雑が懐かしいです。
一息ついたところで国見山頂へ。山頂からヤシオ尾根へ向かいます。道の整備をしてくれたようで歩き易くなっています。笹が生い茂ると間違え易い所もこんなに綺麗に刈ってあると間違えようがありません。
御在所では草臥れ果てた姿を晒していたアキノキリンソウがこちらでは咲きたてのように凄く綺麗です。
いつのまにか青空が広がり山が輝いています。後一月もすれば鈴鹿も紅葉の季節。その頃には雲母峰まで足を延ばさなければ。(でないとメタボが解消できません。)


10:15 a.m. きのこ岩に寄道。

尾根上の道はずっと草が刈られ歩き易いです。三重岳連さん有難うさん。おかげで草に隠れた木の根に足を引っ掛ける事もありません。
ヌタ場を過ぎ割谷への道を分けるといよいよ腰越峠への大降り。尾根道は草が刈られ歩き易かったのですがこの大降りはどうにもなりません。いい加減膝が笑い出した頃やっと傾斜が緩くなってきました。目の前にはつい先ほどまで見下ろしていたハライドが居丈高に聳えています。


「おいハライド、あんまり威張ってるんじゃないぞ、ものの10分もあれば登れてしまう小山のくせに。」
とはいうもののけっこう格好の良い山です。

10:50 a.m. 腰越峠着。

さあ一気に登っちゃいましょ。


11:00 a.m. ハライド着。

岩の上に腰を下ろし小休止。ここではたと考えます。ここからの帰りはアップダウンがきつかったんだよな。じゃああまりのんびりしていないで早めに降りなくっちゃ。
どういう訳かいつもここまで足を延ばす時は帰りのしんどさを忘れています。tanuoさんの大ボケは定着しちゃってます。
まあ慌てず焦らず足元の花でも愛でながらゆっくり行きましょう。おっママコナが咲いています。

最初の大きなアップダウンを過ぎると2008年の水害で崩れた谷に出ます。今は補修されこんな看板も立っています。

2つめのアップダウンを過ぎるとハライドは見納め。

最後のアップダウンは小さめでヤシオ尾根からの道との合流点で終了。後は降るのみ。割谷の頭に続く尾根道を途中で折れ三岳寺跡へショートカット。
不動沢に沿って降ると藤内小屋手前で北谷に沿っている裏道に合流します。裏道の途中から中道へのバイパスを通り駐車地へ。ヒー、きつかった〜。

12:20 車に帰着。
うん、まあまあの時刻。今日は結構草臥れました。今日の温泉は効くぞ〜。



2012年09月29日23時05分00秒 記

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