初物ダイちゃん本谷Hike

その上のモウセンゴケ地帯の岩場、ここでダイちゃんの蕾発見。
そしてその直ぐ上で一株、二株と咲いているのを発見。
株が小さく花数も少ないですが、私にとっては初物。
有難く撮らせて頂きます。


20120922

2週連続で雨で敗退。いいかげん絞らないとメタボがどんどん進行してしまいます。
今週はどうやら良さそうと思っていたらT尾さんから早々とダイモンジソウの開花情報。本谷ドンツキに一株だけとの事でしたが、たとえ一株でも咲いているのなら出かけない訳にはまいりません。江戸っ子は女房を質に入れてでも初鰹を食べると言います。初ダイちゃんはなにもかみさんを質に入れなくても見れます。おまけにメタボ抑制になるのならこんなに有難い事はありません。
すっかり日の出が遅くなりまだ薄暗い中でっぱつです。空には薄っすらと青みがさしています。薄雲もあるようですがこの天気なら三重だけ土砂降りって事は無さそうです。但し天気が良いと駐車場が直ぐ満杯になってしまいます。まだ残暑もあるので曇りぐらいが丁度良いのですが…。

今日もコンビニには寄らず菰野の道の駅で朝のお勤めだけ。そのおかげで6時40分には料金所跡駐車場に着いたのですが、四角い枠内は既に満車。車線にはみ出ないで済む路側帯に停めなんとかセーフ。仕度を始めます。
悪天時の保険に山靴も持ってきましたがこの天気なら用無し。この夏靴(スニーカーです。)なんと無雪期2シーズンも持ちました。これで山靴のソールの張替えはまだまだ先延ばしが出来ます。ありがたやありがたや。
仕度をしている間にも車がどんどんやってきてどんどん路肩を埋めて行きます。こりゃまた中道も大渋滞でしょう。まあダイちゃん目当てのtanuoさんには影響ありませんが。


6:50 a.m. でっぱつ。
キンミズヒキが咲いています。山の家への橋の手前に何かさいています。ミズヒキにしては花が白っぽいしなんなんですかね。

橋を渡り山の家手前から山道に入ります。ゲゲッ、一組付いて来ます。若い男女三人組です。「混むの嫌だな。」とペースを上げます。
谷に入ると冷んやりとしています。そうか、今日はお彼岸でした。オハギが食べた〜い。
爽やかなウォーターフロント、流れも一層爽やかに見えます。しかし本谷の水は山頂のウンコ水です。くれぐれも飲んだりしないように。触るのも遠慮したいですね。上部の伏流帯の岩が白い粉を噴いているでしょ。紛れもなく汚水が流れた跡です。本谷が好きな方もいらっしゃるようですが、この事ご存知なんでしょうかねえ。

後続を振り払った頃、前にもひとり。今日はこちらも混むのかな?


7:15 a.m. 不動滝着。
2週抜けて3週間ぶりのメタボ治療、久々に息が上がりますがまだそんなに汗はかいていません。暑さに弱いtanuoさんにとってこれからが最良の季節です。←寒いのも苦手なくせに。

小休止の後、巻き道を行きます。流れを外れるとやはり暑いです。
谷に戻り大岩の上で寝転びます。冷んやり冷たい岩の褥、このまま寝ちゃおかな〜。いかんいかん、今日はダイちゃんとデートでした。
こうやって冷たい岩に寝転がると昔を思い出します。年寄の記憶は昔話しか無いようです。これじゃあ若い人達に笑われてもしかたありませんね。
しかしまあ暑いときも寒い時もよく岩の上で寝転んだものです。夏の冷たい岩の気持ちの良かった事、雪の上の浮島のような岩の上での日向ぼっこの暖かった事、etc.etc.

小滝の連続帯の真下に大きな岩がドッカリ。こんなおおきなもの、どこから落ちてきたんでしょ。ごく最近の豪雨の時でしょうか。

ダイちゃんを探しながら行きますが全く咲いていません。小滝の最上部奥もまだです。蕾が付いているかさえよく見えません。ふと手前を見ると大きな蕾。きっとあの奥にも蕾がいっぱいついているのでしょう。

ここを越えるともうすぐ大黒滝。大黒滝なら一輪くらい咲いているかな?


7:40 a.m. 大黒滝着。

珍しく水が流れています。ダイちゃん咲いてるかなあ。と目を凝らして探しますが全くその気なし。T尾さん達が見つけたドンツキの一株しか咲いていないのでしょうか。

大黒滝を巻き樋状滝を巻き三角岩跡へ。潜り岩の横のクラックを越え上にでます。ここから先は流れが伏流していますが結構ダイちゃんが多い所です。流れが殆ど無いので探し易いのですが、…やはりまだ時期尚早だったようです。代わりにアキノキリンソウでも撮っておきましょうか。

上のクラックの辺り、ウメバチソウがよく咲いている所ですが、ウメバチソウも見当たりません。T尾さんが一輪だけ見たと言っていましたが私の目では見つかりませんでした。眼鏡代えた方が良いかな?
その上のモウセンゴケ地帯の岩場、ここでダイちゃんの蕾発見。そしてその直ぐ上で一株、二株と咲いているのを発見。株が小さく花数も少ないですが、私にとっては初物。有難く撮らせて頂きます。

その後はバッタリと見かけなくなってしまいました。「まっ、良いか。アザミでも撮っとこ。」

そしていよいよドンツキ。T尾さんの写真に写っていたのは何処かな?
あっ、ありました。矢印看板の下、1mほどの草叢とガレの境目。これは花数も多いです。T尾さん撮影の木曜から2日経っていますがまだまだ若々しく綺麗です。これがやはり一番華やかでした。

さあ、今日の目的は果たした事だしもう降りようかな? いやいや3週間分の備蓄脂肪を絞らなければなりません。山頂に抜けてまた鎌まで行くか? 本谷のこの様子では犬星滝の横はまだ早いだろうし。では犬星は来週って事で今日は久し振りに三ツ口谷から降りようかな?
予定を決めたところで、とりあえず大黒岩展望台へ。

背もたれ付きのソファーに座り足を投げ出します。
T尾さんがよくここでチキラを作っている写真を載せているので私も真似て…、いや、お昼にはまだ早いのでバニャーニャでもパチリ。賑やかしにカップ麺も写るように置いておきましょ。

陽射しもあまり強くなく、気温も高くなく、風もそよそよ爽やかです。お昼寝も良いのですがメタボ治療、メタボ治療。
まずはアゼリア前の広場に抜けます。
広場にはファッショナブルな若者集団が大勢休んでいます。その中に一際色鮮やかなウエアにタイツ姿のお姉さん。「もしかして?」と見つめながら行くとあちらも私に気付いたようです。
やはりタイツのお姉さんことスイーツお姉さんでした。「お久し振り。」
若い人大好きっ子のtanuoさんはまたまた立ち話に華を咲かせます。話し込んでいる内、寄寓というかなんと言うか、Iさんと同じ街にお住まいでお子さんもご存知だとか。高校の頃からかなり目立つ存在だったとの裏話まで。「へ〜、世の中って狭いですねえ。」
おしゃべり好きのtanuoさんはつい時の経つのを忘れ長話。いかん今日は夕方かみさんとデートでした。早くメタボ治療を済ませて早仕舞いしなくっちゃ。
後ろ髪を引かれながらでっぱつ。

9:05 a.m. 望湖台着。

ほんと、久し振りの景色です。あと一月で御在所も紅葉シーズン。一年って早いです。Time and Tide wait for noman.
峠道を行きます。ほんと歩くのに良い季節です。汗もかかず、おかげで今日はお漏らし状態ではありません。

9:30 a.m. 武平峠通過。
御在所から武平までは通る人が多いせいか道の荒れはあまり無かったのですが、峠から鎌への登りはかなり荒れています。大雨で道の砂が流されプチ・グランドキャニオンがそこら中に出来ています。コロラド河だらけですな。
グランドキャニオン巡りをしている内にもうすぐ山頂。久し振りの乾いた岩。スニーカーのフリクションが気持ち良いほど効きます。まるで魔法の靴を履いているかのよう。これで880円、無茶苦茶お徳用です。但しソールが軟らかすぎて岩角には立てません。痛し痒しは仕方ありませんね。


10:15 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

ここも人が多いです。薄雲が消え陽射しが強くなってきました。南側は風も少ないです。祠に拍手の後は北側へ戻り日陰を求めて少し降ります。山頂の岩塔下の日陰に陣取りお昼の仕度。これからはどんどん涼しくなり温かいカップ麺が旨くなる季節です。今日も美味しく頂きました。


10:55 a.m. でっぱつ。
今日の降りは三ツ口谷。先ずは山頂へ登り返し尾根コースから降ります。
樹林帯の急な降りになるとあちこちにアキノキリンソウ。

スニーカーは滑り易いので要注意。特にソールが磨り減り全くフラットになってしまったこのスニーカー、メチャクチャ滑ります。スラブでのフリクションが良い代わりと思い我慢するしかありません。

谷に出ると様子が変わっています。今まで折り重なるようにあった沢筋の岩屑が綺麗さっぱり流されています。これも豪雨の所為? 一体どんな降りようだったんでしょ。げに恐ろしきは自然の猛威なり。

谷の変わりようにすっかり忘れていましたがダイちゃんどこにもありません。岩屑と一緒に根こそぎ流されてしまったようです。こちらでこんな様子では長石谷も同様でしょう。犬星滝のダイちゃん残っているかな? 大水でヒルがごっそり流されてしまったのなら有難いのですが。

11:35 a.m. 大滝下着。

岩の上に半臥し滝の水を眺めます。滝って見ていて空きませんねえ。フルまでズームアップして滝のあちこちをパチパチ。水飛沫が面白いです。つい時の経つのを忘れてしまいます。

流れを愛でながら降ります。

三ツ口ダム奥の最後の滝、その下の段丘が無くなっていました。一時は流れより2mほどの高さの砂礫がダムまで続いていたのですがそれが崩れています。こうやって大雨の度に元の姿に戻って行くのでしょうか。

だとすると三ツ口ダムのあの湖水もまた蘇るのでしょうかねえ。

これが元の状態に? 俄かには信じがたいですね。

12:20 車に帰着。
うん、まあまあの時刻。これなら温泉にゆっくり入っても夕方のデートには余裕で間に合います。


2012年09月22日23時35分00秒 記

inserted by FC2 system