コクイ谷で避暑

やはり水辺は爽やかです。
雨のシャワーを浴びながら行きます。
(この傘雨漏りします。)
滝が無くなっていたり流れが変わっていたり
水の濁りは仕方が無いですね。


20120811

朝から蒸し蒸し、今日は天気もイマイチです。まあカンカン照りよりはましですが。
順調に流れていた23号線、日光川を越えた辺りから両車線が詰まりノロノロです。ここだけかと思っていたらその後ずっと続いています。四日市に入る辺りから完全に詰まってしまいました。事故でもあったのかな? と23号線を外れ間道を行きます。こちらは到ってスムーズです。そのまま湯ノ山街道へ。ここにも遵法闘争車。う〜全くええかげんにして欲しいですわ。
エサの準備も朝のお勤めも済ませており、今日はいつもより早めの筈が、結局到着はいつもと同じ。
一体どうなってんの?

6:45 a.m. 中道入口駐車場着。
天気のおかげか時期的に皆さん本番にお出かけか、この時刻でも駐車スペースは結構空いていました。ああ良かった。
Iさん夫妻も既に準備を整えお待ちかね。急ぎ仕度をします。
仕度をしながらOさんのお誘いに合せスケジュール調整。14日の火曜日に好天なら田の原から御岳、悪天なら黒井沢から恵那山にでもって事に決定。
靴を履いているとアブが寄ってきます。こんな日はアブが元気です。もう出発前からモチベーションが萎えてしまいます。
そして今日のご予定は…、コクイ谷で避暑だそうです。そこでtanuoさんもリクエスト。望湖台からの降りは西尾根。
だって地獄谷なんてこの季節腐葉土だらけでグチャグチャですもん。tanuoさんは今日もスニーカー、こんなもんでグチャグチャ道はよう歩きません。

6:55 a.m. でっぱつ。
気温は低いのですが朝から蒸します。歩き始めるとすぐ汗が噴出します。カンカン照りじゃないのがせめてもの救い。
周りはガスに閉ざされています。写真を撮ることもなくただ歩くのみ。こんな時は世間話に花が咲きます。
ダベリングしている内にもうキレット。涼しい風が流れホッとしますがここからの登りがまた風の陰となり汗が滴ります。上半身の汗がシャツからズボンに垂れ腰の辺りがベチョベチョです。まるで粗相したみたい。まあ締まりのなくなった年寄りですから充分ありえることです。でもチョット恥ずかしいです。

7:55 a.m. 北谷テラス着。

山頂は相変わらずガスに閉ざされています。今日はコクイ谷まで行かなくても充分涼しいんとちゃうん?
小休止の後登り始めるとコモノギクがあちこちで咲いています。先週蕾だったものも咲いています。代わりにキンレイカがことごとく花が散り結実しています。

風の無い掘割を抜け岩稜帯に飛び出すと爽やかな風が流れています。あ〜、爽やか爽やか。
上のテラスも爽やか爽やか。
直下の登りにかかると先週同様シモツケソウが満開です。いやまだ蕾もかなりあります。

ママコナも咲き始めました。ところどころ紅葉も見られます。季節は秋へと移りかけています。

8:40 a.m. 富士見岩着。
本谷はガスで真っ白、その中にアキアカネが舞っています。でも今日はまだセミの声を聞いていません。そろそろツクツクボーシの季節かな?

朝陽台経由で遊歩道を行きます。
アゼリア前で燃料補給。今日は泥団子作りのイベントがあるそうです。ロープウェイも客集めに大変なんですね。毎週来てても自前の足だけで全くお金を落とさない人もいるんですから。偶にはロープウェイにも乗ってあげないと…。

望湖台に向かいます。遊歩道を歩いているとまたまたスイーツお姉さんと鉢合わせ。若いだけに行動が速いです。今日は一の谷から登ったそうです。束の間の立ち話でも、若いお姉さんと顔馴染みになれたtanuo爺さんはもうルンルンです。

9:20 a.m. 望湖台着。

涼しいには涼しいですがもっと爽やかさを!
という訳でコクイ谷へ避暑に向かいます。まずは記念碑広場へ向かいその奥から西尾根に入ります。

一本杉のピークを過ぎた後の降り、どうも様子が変です。右手を見ると同じくらいの高さに顕著なピークが見えます。上水晶谷の向こう側なら国見岳からの西尾根で左垂れの筈です。それにいやに近いです。
この尾根は右側が地獄谷と上水晶谷に切れ落ちている為大きな支尾根はありません。逆に左側は愛知川までの距離が長く大きな支尾根が発達しています。以前にもこの支尾根に入り込みヒーヒー言わされたのでした。右へ右へと取れば間違える事は無いと解っていながらまたやらかしていました。急な斜面を登り返します。キッツー!
正規ルートに戻り先ほどのピークを通ります。
ミスコース、よくある事です。皆さんもっと積極的にミスコースして下さい。大切なのはミスコースしない事ではありません。ミスコースしてもそれを修正できる力です。街を歩いていてもうっかり行き先を間違える事だってあるでしょう。まして山なら当然の事です。
ミスコースをいつも繰返していれば修正力も着きますし、それにパニックに陥る事がなくなります。修正に時間がかかるなら無理に行動せずビバークを決め込み体力を温存する事です。疲労が過ぎるとちょっとした事で事故に繋がってしまいます。
口はばったいかも知れませんが、こういった一般常識を伝える所が無いようなのでつい口にしてしまいました。
ついでにもう一言、常時ザイル1本持っていれば大抵の所は降りれます。下降器など無くても肩がらみで空中懸垂だって出来ます。
おまけにもう一言、地図と磁石に過剰に拘る方が多いですが、それらも現在地確認の為と軌道修正の為の手段のひとつでしかない事も知っていて貰いたいと思います。現在地を失ってしまったら地図も磁石も役に立ちません。
初級登山教室はこれくらいにして本題に戻ります。
西尾根上でホトトギス発見。鈴鹿では初物です。先々週田立ではいっぱい見てきましたが。


10:25 a.m. 上水晶谷に降り立ちます。

途中ミスコースもありましたがまあまあの時刻です。この先コクイ谷へ向かいます。
「ヤマシャク以来ですね〜。」なんて話しながら歩いていると急に暗くなってきました。お盆も近いしこの辺りで無くなった人達の亡霊でも現れそうな雰囲気です。まあ無神論者、霊魂信じないtanuoさんが言うのも変な話ですが。
暫くするとまた明るくなってきました。そのうち一雨来そうです。

10:50 a.m. コクイ谷出合着。

随分水が少ないです。愛知川へ流れ込む手前に渕が出来、その周りが砂利で囲まれその砂利の表面を伝って愛知川本流に染み出しているような感じです。これなら渡渉もらっくらく。
ここでお昼にします。またまたIさんから凍らせてあったゼリーと巨峰のお相伴に預かります。毎度毎度ごっそさん。
丁度食べ終えた頃急に大粒の雨。けっこう激しく水面を叩いています。傘を出し片付けを済ませ早々に引き揚げます。
雨は降っていても水量が少ないので川原歩きが楽チンです。スニーカーのフリクションが濡れた石でもよく効きます。それでも直ぐ足に水が染みてきます。
やはり水辺は爽やかです。雨のシャワーを浴びながら行きます。(この傘雨漏りします。)
滝が無くなっていたり流れが変わっていたり水の濁りは仕方が無いですね。

あちこち結構崩れた跡があります。雨だから気をつけて〜。

雨も止み日が射し始めました。濡れた岩と木の葉が輝きとても綺麗です。
上流になるほど濁りは無くなってゆきます。お〜綺麗綺麗。

黒谷出合を過ぎれば直ぐ沢谷分岐。


12:20 雨乞分岐の釜跡着。
小休止兼燃料補給。今日はよくお腹が空きます。いつも惰性で食餌しているtanuoさんには珍しい事です。これもスイーツお姉さん効果で代謝が活発になった所為でしょう。

武平への御在所山腹道のおヒル様を避けいっぷく峠経由で降ります。この天気ではきっとおヒル様が直立してヒルダンスを踊りながら待ち構えているに違いありません。
いっぷく峠への郡界尾根分岐で小休止。野洲河水系から吹き上げてくる風が凄く爽やかです。先ほどの時雨のおかげで気温が下がったからでしょう。
いっぷく峠から激降り、スニーカーでは爪先が痛くなってきます。おまけにこういった所はスニーカーが大の苦手とする所。ズルズル滑りながら降りて行きます。あ〜、コワッ。
スカイライン手前の沢で小休止。やはり水辺は涼しいです。
後はスカイラインを辿ります。鎌の穂先がガスで朧です。こりゃ降ってますな。
武平国境の長いトンネルを抜けると土砂降りであった。(昨日BSで百恵ちゃんの伊豆の踊子を見たので川端康成つながりです。)
いえいえ、まだ降ってはいません。しかし雷がゴロゴロ言っています。おまけに御在所山頂もガスの中。完全に降っています。
「車に着くまで降らずに済んでくれると良いんだけど。」

12:45 駐車地着。
願い通り天気は持ってくれました。
片付けを済ませ走り出すと同時にフロントガラスにポツポツポツ。
なんという悪運の強さ! なんという御在所の神様のサービス精神の旺盛さ。
これだから御在所通勤は止められませんわい。
さあ、爽やかさの〆は温泉温泉。


2012年08月12日0時55分00秒 記

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