夏のお花見

流れが出てきて暫く行くと、かなり咲いています。
まだ蕾もいっぱいあるので来週もまだまだ大丈夫です。


20120804

やってきましたお花見シーズン。今日は水辺の女王様にご拝謁。
道中には難関が控えていますが決死の覚悟で出かけます。まあなんとかなるやろ。
家を出るとかなり湿度が高いようで遠くが霞んでいます。
四日市から見る鈴鹿は中腹から上が完全にガスに煙っています。こんな天気では長石谷はヒルの勢力圏内、今日は献血覚悟かなあ?

6:40 a.m. 中道入口駐車場着。
この時刻にしてはかなり空いています。夏山シーズンとあって皆さん本番にお出かけのようです。遠出する予算が捻出出来ないtanuoさんには有難いことです。
ん? T尾さんが居ます。夕べ遅く西穂から返ってきた筈なのに…。最早狂っているとしか思えません。マウンテナホリック(山中毒)、クルットルラシー(体操の難度のウルトラCのダジャレです。)、クルットライ(クレッテライ:岩登り三昧 のダジャレ)。
大昔の言葉が出てくるのに夕べ食べたものが思い出せないtanuoさんって、アルチュー(アルツ)ハイマー?
Iお母さんも居ます。皆さん今日は水辺の女王様目当てが見え見えです。
急いで準備にかかります。夏靴(スニーカー)を履いていると早速ひやかされます。「御在所は山じゃないんだ〜。」
まるビのtanuoさんは「背に腹は代えられません。」…先週の田立は山靴だったものですから。

6:50 a.m. でっぱつ。
T尾さんの土産話を聞きながら行きます。
先週の田立の後、御嶽山、西穂と休む(働く?)間もなく山三昧です。それもピーカンの天気の連続。「これで運を使い果たしたね。」などとイヤミを言うtanuoさんってやはり料簡が狭いのでしょうか。
中道? 本谷? と聞かれますが今日は中道。だって先々週、その前と本谷連荘ですから。偶には中道も歩かないと中道の神様にヤキモチ焼かれちゃいます。それに本谷って水が汚染されていて汚いですから。

最初の急登を終え緩かになった所のオオバノトンボソウ、丁度今が見頃です。うん、やはりこっちにして正解でした。
こりゃトンボと言うより後足の生えたオタマジャクシですな。

相変わらず土産話を聞きながら行きます。
冬場は新穂高から入るのが普通でしたからあの辺りの事は詳しい筈と思っていましたが、話を聞いていると当時と今とではかなり様子が違っているようです。そうだわなあ、最後に行ったのは30年以上前。M君が事故を起こしその救援に行ったのが最後でした。
T尾さんは下山後深山荘で温泉に入ったそうです。バスターミナルからかなり下、それも対岸にあり辺鄙な民宿でしたが、今ではかなり有名になっているようです。その前一帯が一般の無料駐車場になっているそうです。中崎山荘の向かい側の駐車場はもう無料ではなくなったのでしょうか。
そういえば私も一度深山荘に泊った事があります。当時で一泊5千円、今はいくらくらいなのでしょうねえ。
錫杖の帰りは槍見温泉、ここもT稜会の事故の時にはタダで泊らせて貰ったなあ。
古い記憶ばかり蘇ってきます。やはりtanuoさん、アルチュウーハイマーが進んでいるようです。

話しながら歩いているともう尾根筋。この季節にしてはガスっている所為か過ごし易いです。と言ってもやはりシャツはベタベタです。東風が吹いているようで結構樹林帯でも風が流れています。台風の影響かもしれませんが涼しい事は良いことです。
キレットを過ぎた辺りにはアキノキリンソウ。もう秋ですねえ。


7:55 a.m. 北谷テラス着。
リョウブは既に終わり花穂には結実した種が花のように並んでいます。
キンレイカも満開。秋ですねえ。

その先にはコモノギク。すぐ傍にはアクシバ。もう秋ですねえ。

汗臭い所為かキレット辺りから大きなアブが我々に付きまとってきます。ブンブンと鬱陶しくて堪りません。帽子で叩き三匹ほど撃墜しましたが5-6匹が常に付き纏っています。あ〜鬱陶しい。
岩稜帯に出ると爽やかな風、本谷に沿って谷風が昇って行くのが解ります。東風に後押しされているような勢いです。
風のおかげか暫しアブとはお別れ。

ここから暫くは後ろからの風に吹かれながら行きます。あまりの爽やかさに上のテラスで小休止。
そこへSさん夫妻が上から降りてきます。暑いだろうと早めに登り始めたそうです。にもかかわらず上では寒いくらいだったとか。
奥さんが笹の葉の束を持っています。これでアブを掃いながら来たとか。アブが纏わり付くのは我々だけではなかったようです。
ここでこれだけアブが居るって事は長石谷の降りも要注意です。イワタバコに見惚れているとヒルだけでなくアブの攻撃も加わるかもしれません。クワバラクワバラ。
最後の登りにかかると大きなシモツケソウ。去年もここに咲いていたような…。
花らしくないノギランもパチリ。


8:40 a.m. 富士見岩着。

Sさんの話ではありませんが本当に寒いくらいです。シャツが濡れているので尚更です。周りにはオトギリソウ、コモノギクがいっぱい。
朝陽台経由で遊歩道を行きます。
もう終わったかと思っていたリョウブがまだ山頂では咲き残っています。その甘い香りになんだか懐かしい気分になります。

アゼリア前でトマトタイム。T尾家名産のプチトマト、冷たくて旨いです。汗をかいた後はこういったものを身体が欲しているので尚更です。Iさんのザックからは冷たいゼリー。先週に続き豊かな山食を楽しみます。
元気が回復したところで望湖台へ。

三角点への階段でスイーツお姉さんと遭遇。暫く立ち話。もうすっかり御在所の常連さんです。

9:20 a.m. 望湖台着。

流石に辺りはガスだらけですが、愛知川の流れの両横斜面に日が当たっているのが見えます。崩れそうで崩れない今日の天気?
この後は今日のメインイベントに向け鎌へ向かいます。峠道を降っていると辺りが暗くなってきます。降られちゃ長石谷はヒルの巣窟、流石に行く気はしません。が、武平峠に着く頃にはまた明るくなってきます。降られずに済みそうです。
武平でトイレ休憩の後、鎌に向かいます。
降られるかとの杞憂は雲散霧消。登るにつれ日が射し始め暑いです。
途中にはオトギリがいっぱい。キンレイカもいっぱい。アキノキリンソウはまだ蕾が多くチラホラ程度。

遠くで近くでヒグラシが鳴いています。ああ、お盆ですねえ。

10:55 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

鎌山頂はオトギリ畑。祠の前もオトギリ畑。しかし多いなあ。

久しぶりに南側で休憩。涼しいのでお湯を沸かしカップ麺を作ります。思ったよりアブはいません。イワツバメが乱舞しておりアブは身を隠しているようです。Iお母さんは夏山定番日傘を差して休憩です。
ヒグラシの涼しい声を聞きながらお昼を摂っていると法螺貝の音。パオ〜。パオ〜ン。だんだん近付いてきます。
修験者の姿とは程遠い人が法螺を持ち山頂の祠へ。そこで白装束に着替え祝詞をあげ始めました。その後南側へやってきてパオ〜。パオ〜ン。吹き終えた後は法螺貝をザックに仕舞っています。椿大神社の神主さんでしょうか?
儀式の邪魔にならないよう終わってから我々もでっぱつです。

11:35 a.m. でっぱつ。
いよいよ今年お初の水辺の女王様に御拝謁です。先ずは岳峠へ。そこから直ぐ長石谷へ降ります。

暫く来ないうちに結構荒れています。流れが出てきて暫く行くと、かなり咲いています。まだ蕾もいっぱいあるので来週もまだまだ大丈夫です。
ゴチャゴチャ言ってないで一挙に女王様の姿を並べます。

以上が犬星滝まで。峠から直接降りて正解でした。
犬星滝で小休止。今日は水量が少ないです。

以下は滝から下です。どうも下の方がまだ時期が早いようで蕾が多いです。来週あたり岸壁にびっしりと張り付いた女王様が見られる事でしょう。

小便小僧の滝からはもう花もありません。後はひたすら降るだけ。
ヒグラシの蝉時雨の中を汗で濡れ鼠になりながら行きます。


13:40 駐車地着。
さあ、久しぶりの湯ノ山の湯へ。



2012年08月04日24時00分00秒 記

inserted by FC2 system