ヒルの出ぬ間に長石Hike

ほんと長石谷は久しぶり。
だんだん足が遠のいて行くような。
夏場はヒルのテリトリーと化したものですから
全く行かなくなりました。
それでももうすぐイワタバコの季節。
危険を冒してでも一度は行かねばなりません。


20120630

先週の様子ではササユリもおしまい。本当に今年はなにもかも不作でした。
ギボウシ、シモツケにはまだ時期が早そうですし、観るもんあらへんやん。
それでも晴れれば行かねばならぬ。この年になるとメタボ予防も深刻です。
週日はあまり芳しくない天気が週末になるとなんとか良くなります。ちょうど良い周期に重なっています。こんな事もあるのが天気。悪い方に重なる事もありますが、こうやって天の神様は帳尻を合わせてくれます。いと悦ばしからずや。
T尾さん情報ではスカイラインの通行止めは解除されたそうです。かといってあまりのんびりも出来ない昨今の混みよう、今日も早めの出発です。

スカイラインに入り蒼滝橋手前は既に満車。トンネル上もかなり停まっています。そして料金所跡は…、ムムッもう殆ど満車やん。
ところがところが、奥の方に恐いお兄さんが駐車スペースにたむろしており他の車は駐車を避けています。そしてその恐〜いお兄さんが手招きして私を呼んでいます。近付くと、な〜んだT尾さん達じゃないですか。到着の遅いtanuoさんの為にスペースを確保してくれていたのです。サンキュ、そして他の車の方々、申し訳ございません。

6:30 a.m. 料金所跡駐車場着。
急いで仕度にかかります。

6:40 a.m. でっぱつ。
山頂付近に薄くガスがかかりいかにも幽玄な雰囲気です。人里からほんの少し歩くだけで仙境に迷い込めるのは御在所ならでは。

気の早い人達が本谷のイワギボシやシモツケを狙っています。まだそんなもんあらへん。でも来週辺り本谷のギボウシ、モウセンゴケ、キンコウカもぼちぼちかな?
とりあえず今日は中道、お目当てはなし。

登り始めるとツルアリドウシ、イチヤクソウの蕾がお出迎え。先週はササユリしか眼中に無く見向きもしませんでしたが、今日はもうササユリは諦めているのでこれも愛でながら行きます。でもなあ、あまり見栄えしないなあ。あっ、ツルアリに失礼ですね。

一時ガスが濃くなり見えなくなっていた山頂がまた現れてきました。青空も覗いています。山頂に上がる頃にはガスも消えているかもしれません。

湿気が多く蒸しますが日が陰っているおかげか幾分凌ぎ易いです。
しかし日が射すと堪らんでしょうなあ。季節はいつの間にかすっかり夏になっています。なんたってもう夏至も過ぎた事ですし。
岩棚の手前にはネジキが咲いています。幹の皺が見えずチャセンボじゃないか? とか言っていましたがよく観ると幹の皺もありちゃんと捩じれています。こんな所にもあったんですね。

お目当てが無いと色々なものに目が行きます。五感を研ぎ澄ませ何にでも好奇心を持ち、この方が呆け防止には良さそうです。なまじお目当てがあると目が曇ってしまいます。なんちゃって、負け惜しみ丸出しですな。

こんな事を言いながらも心はやはりササユリに。ここに蕾があった筈、あそこにあった筈、etc. etc.

地蔵岩を過ぎ、尾根上のザレまで来た所で大きな蕾を発見。えっ、まだ蕾があったの? こうなるとまた期待がウズウズと。

そして、やはりありました。ちょっと草臥れていますが良い色です。
真っ黒になったおしべを隠して一枚。う〜ん、やはりアングルが良くないな〜。真っ黒でもいいや。ちいサイズ(320*240)なら気にならないだろ。

今年のように不作だと年増の基準がドンドン甘くなってゆきます。これくらいなら若年増としておきましょう。数年前なら大年増に分類されていたのですが。
その若年増に気をよくし、なんだか今日はハイな気分。中道にしておいて良かったなあ。
ササユリに色を添える為、他の花も撮っておきましょ。

今日はウグイスがよく鳴いています。やけに近くで鳴き続けているなと思っていたら、Iお父さんが巣から落ちた雛を発見。当然まだ自力で飛ぶことは出来ません。托卵したホトトギスの雛に落とされたのかそれとも事故なのかわかりません。可哀想ですがこの子の運命はもう決まっています。自然の豊かさや恩恵と同時にその厳しさも思い起こさせる出来事です。
鳴き声に聞き惚れて「今日はウグイス・デー。」と言っていたIお母さんも暫し無言。

気が付けばもう上のテラス。シロヤシオもダメでしたが代わりに葉っぱが綺麗です。五葉の軸が真っ赤なのと葉の縁取りが鮮やかです。全くダメかと思われたリョウブも円錐形の花穂が大きく育ち今にも開花しそうな気配です。この甘い香りが梅雨の季節には殊の外似合います。

8:30 a.m. 富士見岩着。
本谷はガスで真っ白。ガスと共に吹き上げてくる風が涼しくとても爽やかです。ホントに明日から7月?

下のガレ横で見たササユリに気を良くし、またササユリの葉っぱを捜しながら歩いています。しかしなあ、柳の下に2匹目のドジョウってめったにいないんだよな。
遊歩道をアゼリア前へ。ベンチで小休止兼燃料補給。
周りは若い人ばかり。いつの間にか山はまた若者の世界に戻っています。私達も気持ちだけは若者? いや、バカモノだったりして…。

9:10 a.m. 望湖台着。
先週ほどではありませんが、まだ朴の花がチラホラと咲いています。あそこまで降るのもしんどいしなあ…。
ガスがどんどん流されて行きます。真っ白で何も見えなかった雨乞岳がうっすらと姿を現します。その上には青空と薄いうろこ雲。

武平峠に向かいます。三角点付近に先週まであったササユリの葉が姿を消しています。未練がましい人達ですな。
記念碑広場への途中、間近でまたウグイスの声。すぐ左の枯れ木の上で精一杯歌っています。

小さな胸にいっぱい空気を吸い込んで、胸の羽毛を逆立たせながら一気に歌います。こりゃ体力要りそうです。身体全体で歌い続けています。


峠道も大分下まで降った所でまたもや発見。柳の木の下に2匹目のドジョウがいました。こんな所で運を使い果たしてどうすんじゃい。


9:50 a.m. 武平峠着。
小休止の後でっぱつ。(9:55 a.m.)
登り始めてすぐ3匹目のドジョウ。

先週より収穫大。まったくどうなっているんでしょ。
その後は収穫なし。おまけに薄日まで射してくる始末。ヒ〜、暑くて死にそう。
汗を滴らせながらひたすら登ります。

10:45 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
薄日は射していますが周りはガスまみれ。眺望が無いだけでなく風もありません。ヒエ〜、死ヌ〜
祠に拍手の後南側へ。あ〜こっちもな〜んも見えまへん。

北側に戻りお昼の仕度。しっかしここはいつも人が多いですなあ。
風が無く日陰も無く、これこそが鈴鹿の夏です。もうアツアツのカップ麺なんて食えませんなあ。

11:15 a.m. でっぱつ。
降りは久しぶりに白ハゲから長石谷へ。イワタバコもまだまだですが、ヒルの出ぬ間に長石降り。
降り始めて直ぐコメツツジ、イワキンバイが出迎えてくれます。

岳峠から廊下状の所を通り鎌尾根稜線に出ます。

ここでも正解。5cm程の蕾と4cm程の蕾をここでも発見。これくらいならちょうど来週頃か。
白ハゲのザレを良く滑るスニーカーで滑り降ります。上から小石が入らないように…。


12:10 尾根から犬星滝前へ降り立つ。

また右岸側壁が崩れたようです。左岸じゃなくて良かったです。だってあそこはダイモンジソウの宝庫ですから。
時々ヒルチェックをしながら長石谷を降ります。まだよほど大丈夫だと思いますが。

ほんと長石谷は久しぶり。だんだん足が遠のいて行くような。夏場はヒルのテリトリーと化したものですから全く行かなくなりました。それでももうすぐイワタバコの季節。危険を冒してでも一度は行かねばなりません。


12:55 駐車場着。
さあ今日はたっぷりと汗をかきました。早く温泉で汗を流しましょ。



2012年06月30日24時00分00秒 記

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