High Performance Hike

表道を登りに使うと休みを入れなければ1時間くらいで上がってしまいます。
おかげであまり疲れはありません。
歩き難い地獄谷を降るより西尾根を辿る方が明るく歩き易く気分的にも爽やかです。
大体1時間くらいで愛知川まで降りてしまいます。
ヤクが満開で沢山の開花を楽しめました。
初物のコシアブラも頂いちゃいました。思いがけない石楠花を楽しみました。
水辺の爽やかなハイキングが楽しめました。
帰りも楽チン、イップク峠。そして目を射る新緑の鮮やかさ。
楽をし過ぎて疲れもありません。
こんなHigh performanceなHikeは本当に久しぶりです。
今日は大儲け大儲け。


201200519

先週のヤクは時機尚早でした。一週間後の今日はどうでしょう。花期が短いだけに、「時既に遅し。」か「ドンピシャ。」か?
「ドンピシャ。」であることを期待して今日もヤク巡りです。
料金所跡駐車場は雪が降るまで諦めます。先週ガラガラだった表道入り口を夏の間の定位置とします。
無理して早く着く必要がないので道中ものんびり行けます。そうです、中道に拘ることなぞ無かったのです。

6:40 a.m. 表道入り口駐車場着。
車を停めるとすぐIお母さんもやってきました。急いでお勤めを済ませ仕度にかかります。
今日も無茶苦茶良い天気。気温も低めで爽やかです。これだけ気温が低ければ「ヤクが終わっている。」なんて事は無いでしょう。
鮮やかな新緑が目に沁みます。


7:00 a.m. でっぱつ。
お母さんも表道を登りに取るのは初めてとの事。そうですわなあ、大抵の人はここはエスケープルートとしか考えていません。
いきなりの階段登りに息が上がります。調子を崩さないよう極力スローペースで行きます。
喘ぎ喘ぎ登るといきなり目の前に可憐なイワカガミが現れます。ほっと癒され一瞬苦しさを忘れます。あれっ、先週も同じ事を書いたような…。
数年前に崩落した後の法面を上から覗きながら行きます。一緒に崩れた表道も今はコンクリートの階段になっています。木の根に掴まりながらの登りよりは楽ですが急傾斜には違い有りません。きついですが一歩一歩確実に高度を稼いでいます。

7:20 a.m. 不動像前着。
百間滝が良く見えます。振り返ると鎌がデーン。あっちもこっちも針葉樹の濃い緑と芽吹いたばかりの若々しい緑が綾なしパッチワークのようです。
法面下を見下ろすと道路が遥か下に見えます。あの高さからもうこんなに高度を上げたのですね。西に目を遣ると武平峠東側の駐車場が見えます。もうその高さより高くなっています。

工事跡を過ぎると傾斜も落ち昔ながらの登山道。イワカガミ、ミツバツツジ、タテヤマリンドウがそこらじゅうに咲き乱れています。
ヤシオ類の木もパイプ状に葉が伸びています。その中にシロヤシオの蕾。もうそんな季節なのですねえ。それにしては蕾が少ないです。アカヤシオ同様今年はシロヤシオも少ないようです。

枝道が多くなってきました。もうすぐダム下の渡渉点です。登り始めの高度が高い分到達も速いです。ダム下の流れを渡り砂ザレを登ります。

先週とは打って変わって本当に良い天気です。
砂ザレ上の開けた所に出ると蕾が鈴なりのシロヤシオ。全体的には花付きが悪くてもこういったへそ曲がりの木は居るものです。
再び狭い登山道を辿ります。道の脇にコシアブラ。こちらは通る人が少ない所為か若葉を摘まれていません。では今日のお昼のお菜に少し頂いて行くことにします。石の上に上がり枝を手繰って数箇所の新芽をプチプチプチ。おひたしにして一口づつくらいでも充分春の味を楽しめます。

8:15 a.m. アゼリア裏の遊歩道に飛び出します。
ところどころ気の早いシロヤシオが咲いています。そして足元にはタテリン畑。おっ、アルビノタテリン。すぐ傍にはフモトスミレ。

霞の割りに結構遠くの山が見えています。流石に鉄塔までは見えませんが青山高原もその奥の山並みも見えています。


8:40 a.m. 望湖台着。
萌黄色の他にアシビなどの赤い新芽も加わりまるで紅葉のような鮮やかさです。

地獄谷からと思っていたのですが、急遽Iさんが先週降った西尾根を再度辿る事にします。一旦戻って記念碑広場から。
その途中、タテリンの乱れ咲き〜。

記念碑の裏手から西尾根に入ります。右手には鈴鹿北部の山並み、おっ、シロヤシオもチラホラ。この尾根は暖かいです。風もなく地面から熱気が上がりムンムンしています。暫く降り振り返ると望湖台がもうあんなに高くなっています。

明るい尾根です。尾根の左側南西面には支尾根が多く迷い易いですが右側地獄谷、上水晶谷側には大きな支尾根が無いので右よりに行けば忠実に尾根を辿れるようです。

忠実に尾根芯を辿ると上水晶谷のコクイ谷分岐(国見、朝明からコクイ谷への上水晶渡渉点)辺りに出るようです。すぐ上で左に振るとその分岐とコクイ谷出合との中間へ小尾根沿いに繋がっているようです。
折角ここまで来たので分岐の二つ岩をパチリ。見上げると新緑が透過光に輝いています。

さてこれからが今日の本番です。さて、咲いてるかなあ?
まずはトリカブト、エンレイソウが迎えてくれます。

そして第一ラウンド、あれ〜、もう花弁が散っています。遅かりし由良之助〜。先週無理やり花弁をこじ開けた株もめしべを残すのみ。開花期間が4−5日と言いますから致し方のない事でしょうか。でもまだ固い蕾があった筈ですからそちらを期待しましょう。
登山道からかなり離れた所になにやら白いものが見えます。近付いて確認すると、「やった〜。」ちょうど咲きかけや開いて間もないものばかりです。

綺麗どころがズラリでウハウハです。見上げると朴の葉っぱが眩しいです。

場所を移して第三ラウンド。ここは先週蕾が一番固かったところですが、ここも丁度見頃です。

辺り一面小さな株が広がっています。種を飛ばしそれが根付いたものでしょうか。絶滅でなく増える傾向にあるようでこの先が楽しみです。
それらの株に混じってフタリシズカも増えています。開花前のものばかりですがこちらも楽しみです。


10:20 a.m. コクイ谷出合着。

軟らかな陽を受け木々が輝いています。ひんやりした大気と暖かな陽射し。木漏れ日の下でランチタイム。
水面に緑が映りとても綺麗です。新緑の下で今年の初物、表道で採ったコシアブラのおひたしを先ず頂きます。う〜ん、独特の香り、この一口だけでも充分春を満喫できます。ひとつはカップ麺の上にあしらって。ああ春ですねえ。
豊かな献立のおかげで今日はいつになくのんびりとしたランチタイム。好天も大きなウエイトの調味料です。

お腹も膨れたし、春の味も充分楽しめたし、ぼちぼちでっぱつ。先週同様コクイ谷を辿ります。
あまり期待していなかった石楠花がけっこう咲いています。花数はやはり少なめですが中には大盤振る舞いの木もあり楽しませてくれます。

写真を撮っているとひとり追いついてきました。その方に声をかけられ…、なんと以前鎌でお会いした刈谷?さん。相変わらず軽い足取りです。今日は郡界尾根から雨乞岳、千種街道とまわりコクイ谷から武平へ戻るところだそうです。それじゃあとまたご一緒することに。

沢谷の滝の上、先週蕾がいっぱいだった石楠花も今日は満開です。期待していなかっただけに驚きです。そして大儲け。
先週同様イップク峠からスカイラインへ抜けます。舗装路歩きは好きではありませんが、時間、距離ともに大幅短縮されるのでこちらが癖になりそうです。刈谷?さんは往路に通ったとかで復路は御在所山腹道から。分岐で別れます。
イップク峠まで10分、スカイラインを10分。こりゃ速いです。
イップク峠からの激降り、しんどいですが御在所西尾根の激降りより足元がしっかりしているので楽チンです。
途中前方にそれこそ紅葉のような新緑。ほんとうに綺麗ですねえ。

スカイライン沿いには大きなアザミの葉っぱ、春の七草のハコベラなどいっぱい。中にはこんな雑草も。

鎌ヶ岳も新緑。


13:25 武平峠通過。
ショートカットしながらスカイラインを降ります。


13:50 車に帰着。
のんびりしていた所為か結構良い時間になりました。
表道を登りに使うと休みを入れなければ1時間くらいで上がってしまいます。おかげであまり疲れはありません。歩き難い地獄谷を降るより西尾根を辿る方が明るく歩き易く気分的にも爽やかです。大体1時間くらいで愛知川まで降りてしまいます。
ヤクが満開で沢山の開花を楽しめました。初物のコシアブラも頂いちゃいました。思いがけない石楠花を楽しみました。水辺の爽やかなハイキングが楽しめました。帰りも楽チン、イップク峠。そして目を射る新緑の鮮やかさ。楽をし過ぎて疲れもありません。
こんなHigh performanceなHikeは本当に久しぶりです。今日は大儲け大儲け。
温泉に浸かってから爽やかドライブで帰りましょ。


2012年05月19日23時40分00秒 記

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