お久の雨乞

一週遅れの記事アップ
早いのが取り得だったtanuoさんなのに…。


20111023

どうも周期が合ってしまったようで毎週末雨です。
土曜日夕方T尾さんから「日曜は晴れる。」とのお誘いメール。予報を見ると傘マークがいつの間にやらお日様マークに書き換えられています。先週も日曜日は曇天から晴に急変したようで、ここまでピッタリと周期が合うと気持ち良いですね。
そしてスカイラインが武平峠まで開通するとの情報まで頂きました。これでは出かけない訳には参りますまい。
早速雨乞岳行きの返信を返し、急遽仕度にかかります。と言っても水とカップ麺、それにお風呂セット(着替えとタオル)を用意するだけ。後は常時物を入れっぱなしのザックと靴を持って出るだけ。不精者のtanuoさんは仕度と言ってもこんなものです。これだから尻軽なのかもしれません。
目覚ましで飛び起きかみさんを起こさないようそっと寝室を出ます。顔を洗っていて喉のいがらっぽさが気になります。鼻も少し変ですが2週間前から持ち越しているもの。先週もこんな調子で出かけましたが特に体調を崩す事もありませんでした。コンビにで食料調達ついでにのど飴でも買えばいいさ。

スカイライン料金所跡でT尾さんを見止め武平へ行く旨伝えます。バリケードが撤去されているにも拘わらず、皆さん料金所跡に車を停めています。誰も居ない早朝のスカイライン、窓全開で爽やかな風を受けながら駆け上って行きます。カーオーディオから流れる軽快なタンホイザー行進曲がよく似合っています。
トンネル手前にバリケードが置かれその手前から東側の駐車場に入ります。曲に酔いしれ暫く車の中で暖を取っているとT尾さんもすぐ到着。 Iさんも携帯TELでお誘いし久々の雨乞行き。
この時期センブリが咲いている筈。郡界尾根の東雨乞手前辺りに密集して毎年咲いている所があります。今日はセンブリ鑑賞会としましょうかねえ。

7:05 a.m. でっぱつ。
周りの山肌も大分色付いています。

トンネルを潜り西側に出ます。峠道の御在所側が殊の外綺麗に染まっています。もうすぐ11月ですもんね〜。季節の移ろいが早いですわ。

登山道に入ります。少し登ったところで樹林帯の中を通るようになっていたのが以前の笹薮の道に導かれています。繁茂しすぎて通り辛くなっていたのを刈り払ってくれたようです。もう少し先の斜面に付けられた道が崩れた所も巻き道を通らずに通れるようになっています。
こうやって幾つも枝道が出来るうちに錯綜してゆくんですね。
御在所の山腹に沿いながら行くと郡界尾根と交差します。なだらかな郡界尾根に沿って暫く行くと急に周りが明るくなります。シロモジの黄色があちらこちらで輝いています。
明るく開けた空を見上げるとあちこちに若葉が出ています。春の陽気に季節を間違えたコシアブラのようです。早速葉を摘んでゆく人。どうせ冬に向かい枯れてしまうものなので全部摘んでも木が疲弊する事はありません。

一旦沢谷峠に降り、明るい尾根を登り返します。この辺り、鹿の食害防止ネットが朽ちたまま残っています。左斜面(南面)が植林帯、右が沢谷源流の雑木林となるとだんだん尾根が痩せて傾斜も急になります。この先で尾根は直角に右に折れるので手前から右寄りにトラバース気味に進みます。
この季節、カサカサに乾いた落ち葉の感触を楽しみながら行く所なのですが、今日は落ち葉が少ないです。これも台風の影響でしょうか。
薄暗い痩せ尾根上を辿ります。周りは赤、黄の紅葉が鮮やかです。

尾根上の急な小ピークを巻き平坦な道になるともうすぐ三人山。すぐ右側に沢谷源流を見ながらの登りです。

ここも枯れ葉歩きが楽しい所ですが、やはり今日は殆ど積もっていません。
エッチラオッチラ登って行くと三人山頂上。ここで小休止。

東雨乞を目指しでっぱつ。

疎林帯を抜け辺りは丈の低い笹薮となると展望がよく利きます。後には御在所がどっしりと控えています。いつもはあちらからこちらを眺めているわけです。さすがに人の姿は見えませんなあ。

傾斜が無くなり笹薮の中を行くようになると山頂(東雨乞)はもうすぐ。ですがこの平坦路がけっこう長いのです。
そろそろセンブリが咲いている筈。足元に目を凝らしながら行きます。
センブリより前にリンドウ発見。

センブリは未だか、センブリは未だか。 あっ、とうとう発見。

あちこちに株はありますがまだ蕾ばかり。蕾自体は数が多いのですが如何せん咲いているのが少ないです。

9:25 a.m. 東雨乞山頂着。

小休止の後 本峰へ。

9:50 a.m. 雨乞岳山頂着。

久しぶりですが、体調が絶不調。東雨乞への登りの途中から不調で、なんとかここまでやってきましたが、休憩の後来た道を引き返す事に。
その旨告げると皆さんお付き合い下さると仰います。久しぶりの雨乞岳なのに返って申し訳なく恐縮です。
食欲もない私を気遣い生姜入りの葛湯を作ってくれたりリンゴを剥いてくれたりアミノ酸入りの飴をくれたり。

しっかり休憩を取った後は来た道を引き返します。距離的にも時間的にもこれが最短です。

10:35 a.m. 東雨乞山頂通過。
よく見るとイブネの南斜面が綺麗に紅葉しています。

再度センブリ畑。登りでは疲れ果てて1枚しか撮影していなかったのでもう少し撮っておきます。しかし蕾が多いですねえ。

最短ルートだった筈が、絶不調の身体にとって郡界尾根って結構アップダウンが多かったのですね。ヒーハーヒーハー、青息吐息。
それとは裏腹に天気は絶好調、紅葉も綺麗。体調がよければさぞ爽やかだったことでしょうに。

もうすぐ沢谷峠。沢谷峠からの登り返しさえ過ぎれば後は大きな登りはありません。そう思うと鎌の遠望を愛でる心の余裕も出てきます。

御在所の山腹道に合流し武平に向けて進みます。
鎌北面の黄葉が綺麗です。


12:25 武平峠着。

鮮やかな紅葉と青空に真っ白な雲。こんなに良い日なのになんたる絶不調。ご同行の皆さんの足を引っ張ってしまい申し訳ないやら情けないやら。
こんなロートルtanuoさんにお付き合い頂き有難うございました。
なんて言ってますがまだ車はトンネルの向こうです。キッツ〜。



2011年10月29日16時10分00秒 記

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