カーナカナカナ蝉時雨

あっちでカナカナ、こっちでカナカナ、
せわしなく留まる事がありません。
辺りに反響し合っています。
エゾハルやクマゼミのような
暑苦しい鳴き声でないので気分良し。


20110724

今週は土日共ヤボ用続き。かみさんが気を遣ってくれて日曜の雑務を土曜日に変更。シメシメこれでメタボ予防、否 メタボ治療に出かけられます。でも出かける度に食い過ぎてたんじゃあ治療にはならないんじゃあ?
それじゃあ今日はエサを減らして…。

6:35 a.m. 中道入口駐車帯着。
今日は早く着きました。車の中で音楽鑑賞しながら朝のお食事。のんびりと優雅ですなあ。
時間的に早いから空いているのかと思っていましたが、あまり車がやってきません。皆さんもう夏合宿なんでしょうか?
結局出かける時刻(7時頃)になっても8割程度の駐車率。チェッ、慌てて来なくても良かったじゃん。


7:00 a.m. でっぱつ。
歩き始めると微かに甘い香りが漂ってきます。この香りはリョウブです。フルーティな爽やかな甘さでなく、どちらかと言うとあまり私好みでない、化粧品の匂いのように息詰まる乾いた甘さです。そう、おしろいの匂いに近いですね。我家にはそんな匂いを立てる人種がいないので苦手な匂いです。それでも季節を感じさせてくれる貴重な香り、心して嗅がせて頂きやしょう。

中道入り口でふと思案。今日は陽射しが強くなりそう。こんな日に中道なんぞに行ったりしたら後頭部丸焦げ。少しでも日陰のある本谷にしちゃお。ん?先々週、先週と2週連続で本谷でした。今日も行ったら3週連続やん。こんな汚い所、よう3連荘するわ!アホとちゃうか。
それでも暑いのだけは我慢できません。例え汚水でも見た目は涼しげです。そして下の方は日陰があります。てなわけで今日も本谷。
山の家へ向かう橋の上にはホップもどきの花がすっかり膨らんでいます。もうホップには見えません。
そして夏椿もすっかり花が減りました。蕾に見えるのは結実した種子です。こうやって季節は留まる事なく移ろって行くのです。

谷に入ります。もうギボウシは全く見かけません。皆終わってしまったようです。
と同時にヒグラシの鳴き声が出迎えてくれます。あっちでカナカナ、こっちでカナカナ、せわしなく留まる事がありません。
辺りに反響し合っています。エゾハルやクマゼミのような暑苦しい鳴き声でないので気分良し。


7:25 a.m. 不動滝着。

不動滝に水がかかっています。そう言えば今日は水が多いです。いつ降ったんでしょ?

身体中の汗を搾り出しながら巻き道を行きます。再び谷に戻り大岩を望みます。「ウヘッ、ようさんたむろしとる。」のんびりと寛ぎたかったのですがそのまま先へ進みます。

大黒滝の谷の手前、小滝の上の石がバックリと割れています。大きな落石の跡があちこちにあります。雪解けの頃なら納得ですが、この時期にこんなに落石があるとは! 本谷って怖いところですねえ。


7:50 a.m. 大黒滝着。
ここも水が流れています。ホントいつ降ったんでしょ。

先週あんなに咲いていた滝横のギボウシも終わっています。花の命は短くて…。

樋状滝の巻き道で振り返ると、もう黄葉している木があります。

再び谷に戻り右のクラックから潜り岩の上に出ます。先程まであれほど鳴き続けていたヒグラシもこの辺りまで来るとなりを潜めてしまいました。時々エゾハルが不気味な鳴き声を立てています。ゲーキョゲーキョケケケケケ。ケケケの部分はヒグラシの声を濁声にしたような音です。ちょっと音程が低く濁っています。
トンボが多いなと思ったらアカトンボではなくサナエです。黒と黄色でまるで阪神タイガース。

ぼちぼちシモツケエリア。先週の初物はもう草臥れていました。その先を物色しながら行きます。晴天続きだった所為かまだ蕾のままばかり。ちょっとお寂し丸。
それでも良さげなのを見繕ってパチパチパチ。

静かだなと思ったらヒグラシが鳴いていません。この辺り、日陰が無くなり気温が高いからでしょうか。
代わりにアブがブンブン煩いです。ブ〜ンは恐いですがブンブンなら大丈夫です。(ブ〜ンはホバリングしているので蜂の可能性が高いです。ハエ形のアブはホバリング出来ず常に動き回っているのでブンブンと聞こえます。)

もうすぐモウセンゴケ地帯。かなり上がってきましたがシモツケはショボイものばかり。ホント今日は不作です。

いよいよモウセンゴケ地帯。あちこちに花穂が伸びていますが、今日は開花しているものは有りません。これも空振りでしたか。

キンコウカも全く咲いていません。既に皆咲き終えてしまったようです。かなり長い期間咲いていると思っていたのは錯覚でした。

ドンツキ辺りのシモツケをパチパチ。今日はこれで見納めか。

そして○○ランも見納めに…。ん?おらんじゃん。1週間しか咲いていないのか。これも花期が短いですね〜。
今日は花見じゃなくて蝉時雨鑑賞会ですな。

8:40 a.m. 大黒岩展望台着。

ガスが多く展望は効きません。おまけに薄日が射し暑いです。そして風も弱いです。
「こりゃ堪らん。日陰日陰。」日陰を求め大黒岩の下へ。「あ〜、こりゃええわ。」日陰○、風○、景色○です。

小休止兼燃料補給。「あっ、食っちゃいかんのだった。」いつも食べてから気付く能天気なtanuoさんです。これじゃあメタボも解消されませんわ。
山頂遊歩道へ。こちらはまたヒグラシの蝉時雨。それに混じって時々ゲーキョゲーキョ。聞き比べると違い歴然。
リョウブが咲き、シロモジは大きなまん丸の実が鈴生り。サラサの実がまた逆立ちしています。逸早く色付いているアカヤシオも。
ヒグラシの鳴き声がツクツクボーシに変わると山はもう秋。早いですねえ。


9:50 a.m. 武平峠。
このままエスケープしちゃおうか?と軟弱君がリコメンド。それを打消し鎌へ向かいます。このお腹少しへこませなきゃ、じっとしてても苦しいのです。
あちこちに夏椿、キンレイカが咲いています。

相変わらずのヒグラシの蝉時雨。

10:40 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

祠に柏手の後北側に戻り大休止。紅茶を沸かしていると目の前をアサギマダラが…。
リョウブの蜜を吸っているところをパチリ。これも今年の初物です。


11:20 a.m. でっぱつ。
暫く降るとまたもや蝉時雨。少々しつこく感じるのは、年の所為かしら〜♪
長石尾根から三ツ口谷を降ります。
かなり荒れています。いつ降ったのでしょ? 若干様子の変わった谷を行きます。


12:00 三ツ口大滝着。
こうしてみるとやはり水量は多いです。ほんといつこんなに降ったんでしょ。本谷も荒れていたし、自然って常に変化し続けているんですね。

蝉時雨と沢音を聞きながら降ります。最奥の堰堤上のエゴの木には実がいっぱい垂れ下がっています。ついこの前花が咲いたばかりなのに。

三ツ口ダムでは楓の木にブーメランのようなプロペラがいっぱい。これも近年稀に見る大豊作?です。


13:00 駐車地着。
希望荘、ケーブルカーの時間ロスが難点です。あれさえ無ければなあ。温泉のみの利用客には旧玄関を開放してくれれば良いのに。
他に適当なところが無いので、今日もまた文句を言いながら希望荘です。


2011年07月25日22時07分00秒 記

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