梅雨明け二番お花見Hike

さあさあ、お目当ての○○ランは?
ジャジャ〜ン、咲いてるじゃあないですか。
バンドの上に上がりカメラを横に構えてパチパチパチ。
諦めかけていたものが蘇えり、
私ゃもう言うことありません。
満足満足。


20110716

先週見つけられなかった○○ラン、T尾さんからのメールでは「確かにある。」との事。ついでにお花見第二Roundのお誘いも。
バンドの上にまで上がって探したのに、全くどこを見ていたのやら。年寄りのボケには困ったものです。それでも「ある。」との情報に一安心。
じゃあお花見の第二Roundにでも行ってきましょうかねえ。

6:40 a.m. 中道入口駐車帯着。
今日も満杯で停められないかと思っていましたが8割程度の駐車率。そうか三連休で皆さん遠出されたかな? シメシメ。
数台先にはT尾さんが既に停めています。お早い事で。
仕度をしているとIさんがやってきました。「やっぱりな。」
アルプス疲れで今日は休養かとも思いましたがそんなヤワな方ではありません。なんたって鍛え方が違います。トレッキングでは物足りなかったんじゃないのかな?
Iさんが仕度をしている間にすぐ傍の合歓の木の花をパチリ。もうそんな季節なのです。

邪魔な葉っぱを触ると閉じて枝も下に折れ曲がってくれると写し易いのですが、オジギソウじゃああるまいし無理か。

6:55 a.m. でっぱつ。
早速土産話を聞きながら行きます。もう海外経験者、格が違います。未経験者のtanuoさんはどうぞ顎で使って下さいな。
私も嘗てアルプス貯金をしていましたが結婚費用に化けてしまいました。そんな昔話をしながら行きます。
そうそう、今日は本谷のお花見Hike、橋を渡って山の家へ。
ここを通れば夏椿を見ない訳にはまいりません。おおっ、咲いてます咲いてます。蕾みもまだいっぱい付いています。地面には既に落ちた花がいっぱい。

開いている花の殆どは既に花粉で中が汚れています。朝開いた花はその日の内に落花してしまう、盛者必衰の理りを表しています。さすが沙羅双樹です。
ムシムシする中、樹林帯を行きます。ヨーロッパアルプスの乾いた大気に浸ってきたIさんには日本の夏、それも低い藪山歩きはさぞや辛い事でしょう。お察しします。ところが全く気にも介せず、ムシムシするとは言いながら平気で歩いていらっしゃいます。さすがは年間を通して御在所通いされている方らしいです。
川原に出ます。今日は先週ほどの水量はありません。
いたるところにイワギボウシが咲いていますが、皆草臥れています。この辺は先週が見頃だったようです。
まだ若々しいのを選びまずはパチリ。と思って何気なく後ずさりして左足を置いたら…、ドボン。
流れの中に足を突っ込んじゃいました。ホント、年寄りはどうしようもありませんなあ。山靴と違いスニーカーは一瞬にしてずぶ濡れ。まっ良いか。でも足裏にマメが出来るかも。

けっこう咲いていますが草臥れたものばかり。じゃあ上の方のシモツケに期待しましょう。
キンコウカが咲いていません。ガスって日が射さない所為か殆どが閉じているようです。少ない黄色の花に混じって同じく黄色のオトギリソウが咲いています。


7:25 a.m. 不動滝着。

大汗をかきかき巻道を経て再び谷に戻ります。
大岩の上で小休止。日が照ってなくて凌ぎやすいと思っていたらガスが晴れ薄日が…。慌てて木陰に移動します。
このままのんびりしていたい気分ですが、皆さん先を急ぎたい様子。急き立てられるようにでっぱつ。
今日は水が少なく、小滝の連続帯は直登。ちらほらと生っているキイチゴの実を口にしています。「初物のお味はいかがですか。」


8:05 a.m. 大黒滝下。

右岸斜面にギボウシが咲き乱れています。「へ〜、こんなところにこんなに沢山あったのか。」何度来てても来る度に驚かされます。
腐葉土と化した枯葉を踏み踏み傍に寄ってパチリ。ん? シモツケもちらほらと咲き始めています。たった一週間でこんなにも開花が進むものなんですね。

大黒滝を巻き、樋状滝を巻き、潜り岩横のクラックを行きます。そろそろ落石地帯、雪解け時期に落ちてきた色白の岩があちこちに乗っかっています。まだ不安定な岩を崩さないよう慎重に行きます。何年か前にはあの大きな三角岩でさえ樋状滝の下まで落ちてしまいました。皆さん平気でこの谷を辿っていますが、季節により大きなリスクを負っていることも認識して欲しいですね。
そして上のクラック。左手の岩小屋の中にはシモツケ。先週蕾だったものです。今日は綺麗に咲いています。

一週違うと様子がガラッと違ってしまいます。これだからサボる訳には参りません。
まだまだ花は少ないですが、この後一気に咲き始めるでしょう。

ぼちぼちモウセンゴケ地帯、ガスの所為か相変わらずキンコウカの開花は少ないです。

あっ、咲いています。モウセンゴケの花が。

名前は苔でも苔類でなく立派な種子植物なんですね。
周りは相変わらずガスが立ち込めています。日照不足で光合成が充分でない為食虫という道を選んだのでしょう。


8:55 a.m. ドンツキ着。
さあさあ、お目当ての○○ランは? ジャジャ〜ン、咲いてるじゃあないですか。
バンドの上に上がりカメラを横に構えてパチパチパチ。

諦めかけていたものが蘇えり、私ゃもう言うことありません。満足満足。
視界も効かないし今日はロープウェイ取付道から朝陽台へ向かいます。
途中にはモウセンゴケの花がいっぱい。そして希少となった○○ユリの結実したものも数本。こちらにも咲いていたんですねえ。

朝陽台手前の藪の中、いつもの場所にあるウツボグサが見当たりません。花がないとその株が見つけられない、人の目なんてほんといい加減なものです。
朝陽台は閑散としています。やはり皆さん三連休で遠出されているのでしょう。それでも遊歩道に出るとロープウェイのお客さんがいっぱい。三連休様様です。こうやってお客さんが来てくれないと地域活性化に繋がりません。未だロープウェイに乗ったことが無い、お金も使った事が無い私が言うのも変な話ですが。

アゼリア前のベンチで小休止。Iさんのお土産がふるまわれます。シャモニーで買ったチョコレート。ひとつひとつ絵柄の違う紙で包装されています。ミディー針峰、メールドグラスを背景にモンタンベール鉄道、冬景色の教会、モンブランを背景にした湖、クールマイユールの地名も含まれていることから明らかにツールドモンブランのお土産であることが解ります。
そしてそれぞれチョコレートの味も変えてあります。チョコを口に含みながら写真でしか見たことのないモンブラン山郡に想いを馳せます。
すっかり生えたケツの根を断ち切って重い腰を上げます。Iさんは出かける前の心残りだった望湖台手前の○○ユリ三姉妹が気になっていたようですが、鹿に食われた後を見て「鹿たない。」

10:10 a.m. 望湖台着。

峠道へ向かいます。前回八っつの目で探しても見つけられなかった峠道にもまだ○○ユリが咲いていた事などを話しながら降ります。
そしてIさんの健脚ぶりも話の種に。ツアーの中でお荷物になるどころか物足りなかったほど。来年は本場アルプスで岩登りデビューですね。
武平からの登り返しがきついと言いながらも毎週こうやって鍛えたおかげ。折角の本番を楽しむ為にも日々の鍛錬は欠かせません。折角行って思い出が辛かった事だけなんてもったいないです。
峠道途中からは空も晴れ上がり木陰が恋しい尾根歩き。それでもこの時期にしては凌ぎやすいです。

11:35 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

祠に柏手の後、久しぶりに南側へ。今日は北側よりこちらの方が風があります。但し日陰が無いので傘をさして日傘とします。3人揃って傘差してお昼の仕度。

デザートにはまたもやお土産のチョコ。今度はリンツのチョコです。私も残った小銭を使い切る為に空港でよく買いました。
日本国内でも最近は売っていますがお高いです。高級チョコに大満足。
融けないように保冷剤ごと持ってきてくれました。こんな重いものをいつも持ち歩いているんだから体力も付きますわ。

12:20 でっぱつ。
降りはイワタバコの偵察に長石谷。蛭が気になる長石谷。それでも強行長石谷。いつからこんなに増えたのやら。昔が恋しい鈴鹿です。
道端にはキンレイカの蕾。もうすぐ秋なんですねえ。そう言えば御在所ではママコナもいっぱいさいていました。

伏流していた水が現われ始めると両岸には大きく育ったイワタバコの葉っぱ。
まだ花には早過ぎですが葉っぱの根元を掻き分けて見るともう花目が育っています。

あとひと月経てばこの辺りも水辺の女王様の世界。蛭が気になりますが細心の注意を払いながら楽しませていただきましょう。

今日はまだ蛭の心配は少ないようです。それでもその気配のあるところは注意しながら下って行きます。


13:55 駐車地に帰着。
全員蛭の被害は無し。ああ良かった良かった。こんなこと気にしなくても良いアルプスが羨ましいです〜。

締めは温泉、希望荘。あっ、ケーブルカーが面倒なんだよなあ。でも500円で入れる所は無いし、どこか他を探そうかなあ。



2011年07月17日08時00分00秒 記

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