梅雨明け一番お花見Hike

寝転んで眺める空は碧く、
新緑のクロムグリーンが透過光に眩しいくらいに輝いています。
連日の暑さで寝不足の身には
ヒンヤリと冷たい花崗岩の褥はとても心地良いものです。
この感触…、遥か遠い昔の感触、
遠くで近くで姦しく鳴くエゾハルゼミも
その懐かしいシチュエーションを思い起こさせてくれます。


20110709

東海地方も梅雨明けしたもようとの事。最近は宣言ではなく「○○したもよう。」という発表に変わっています。私にとってはどちらでも良い事ですが。
しかし随分早い梅雨明けです。土曜日はまだかなり雲が残るもよう。「しめた、暑くなくていいぞ。」
日曜は子供の結婚式、「こんな時に御在所通いとは呑気な事で。」と言われそうですが、かと言って用事があるわけでもなくそれならメタボ予防にでも行ってきましょ。そうそう、かみさんから仰せつかった爺さんの貸衣装、帰りに受け取って来なくっちゃ。用事といえばこんなものです。我々のは? 式場で用意されています。全て子供達が準備してくれています。我々チャランポランの親に育てられた子供というのはしっかりものに育つようです。「エッヘン、実はそれを見越して反面教師を演じていたのです。」←ウソウソ

6:45 a.m. 中道入口駐車帯着。
今日も8割方埋まっています。端っこの空いた所に駐車し仕度を始めます。
家を出るときは空を覆っていた雲がいつのまにか消えてしまいました。炎天下で足拵え。陽射しは強いですが雨上がりの所為か気温はかなり低いです。

7:00 a.m. でっぱつ。
スカイライン沿いの合歓の木を見上げます。下枝を掃ってしまったのでしょうか、高すぎて花が着いているのかどうか解りません。
つい先日まで咲いていた筈のタニウツギは既に結実し大きく膨らんでいます。リョウブは…、まだ殆ど蕾です。花穂の根元の方が開いているのもあります。甘い香りは来週までお預けですかな。

先週同様今日も思惑が外れ炎天下の御在所Hike、雨よりはマシか。しかしこの陽射しの下、日陰のない中道なんてよう行きまへん。それでは本谷にしますか。如何にロープウェイ建家からの汚水とは言え水が流れているだけ中道よりはマシ。雨のおかげで汚水も薄まっているでしょうし。
あっ、そう言えば先週の富士見岩、イワギボウシの蕾が大きく膨らんでいました。今日あたり本谷はイワギボウシの花盛りかも知れません。
咄嗟に中道手前で左側の橋に折れます。いつも思いつきで行動しているtanuoさんはいつもこのパターンです。(菅さんと同じやんけ。)そう言えば昔かみさんもよく言ってました。「あんたは優柔不断だ。計画性が無い。チャランポランだ。etc. etc.」
何とでも言って頂戴。三つ子の魂百まで。性格なんて変わるものではありません。そうだついでに山の家の夏椿でも見てこよう。あの蕾の数からするとさぞかし壮観なことでしょう。優柔不断もこういったメリットがあるのです。

おっ、咲いています。まだ蕾が多く花はチラホラ程度ですがそれでもかなりの数です。

谷に降りると早速お出迎え。

暫く行くといたるところに咲いています。しまった、最初の【ミスボラ】なんて写さなくてよかった。良いのがいっぱいあるじゃござんせんか。

行く先々で綺麗なのが咲いています。濡れた岩場はソールがすり減った夏靴(スニーカーです。)ではよく滑ります。写真に釣られて落っこちでもしたら笑い話で済みません。式に出られなかったら一生子供にからかわれます。君子危うきに近寄らず。今日は自重して安全第一。
近場のものだけ写しながら行きます。それでも次から次と咲いておりちっとも進みません。


7:35 a.m. 不動滝着。
水が多く、今日は本当に滝が掛かっています。

小休止して息を整えた後、巻道を行きます。
谷に戻ると再びイワギボウシ回廊。

いつもなら伏流している所もかなりの水が流れています。カラカラの本谷らしからぬ本谷です。まあこの方が涼しげで良いのですが。
ズルズル滑りながら大岩の右端スラブを登ります。いかんいかん、今日は安全第一。

7:55 a.m. 大岩の上。
写真撮影でかなりのローペース。ローペースついでにここでも小休止。どうせ今日は早仕舞い、それなら大岩の褥でトカゲでも決め込んじゃいましょ。と思ったらすぐ横にトカゲがやってきてトカゲを決め込んでござる。日陰にさえ入れば冷んやりとした風が流れつい転た寝してしまいそう。
寝転んで眺める空は碧く、新緑のクロムグリーンが透過光に眩しいくらいに輝いています。連日の暑さで寝不足の身にはヒンヤリと冷たい花崗岩の褥はとても心地良いものです。この感触…、遥か遠い昔の感触、遠くで近くで姦しく鳴くエゾハルゼミもその懐かしいシチュエーションを思い起こさせてくれます。

いかん、ケツから根が生えちゃう。このまま寝てしまうと暫く目覚めないかもしれない。寝不足の時は要注意。早く済ませて早く帰ろう。

樋状滝を巻き谷に戻ります。ここもいつになく水が多いです。
あんなに咲いていたイワギボウシもすっかり姿を消してしまいました。
アチコチ傷跡の付いた落石が散在し様子が変わっています。
この辺まで来ると日陰もなく、モロに陽射しを受けながらの登りです。「ふ〜、あっちいあっちい。」

上のクラックを登りふと左手の岩屋の奥に目を遣ると…、シモツケ発見!

まだ蕾ばかりですが咲くのももうすぐですね。なんだか儲かった気分。Happy〜。
撮った後、戻るため振り向くとクラックの下に黄色い花穂が並んでいます。もしやキンコウカ?
近付いて確認すると紛れもないキンコウカ。これも儲かった気分。

そのまま谷を詰めて行きます。見上げれば真っ青の空の下、ロープウェイがお腹を見せています。
足元にはコアジサイ。まだ咲いているんですね。キイチゴの実があちこちに生っています。

そしていよいよモウセンゴケ地帯。

ドンツキが近づくとまたもやキンコウカ。

ついでに○○ランの偵察…。ん? 葉っぱも出てねーや。流石に早過ぎますか。それとも盗掘?

9:00 a.m. 大黒岩展望台着。

東側テラスは背もたれ岩が邪魔をして風が当たりません。その上に上がると山頂側から吹き降ろす風がとても爽やかです。
涼風に吹かれながら大休止。今日はカップ麺はパス。紅茶もパス。オニギリを頬張りながら休んでいると中高年軍団がやってきました。凄い人数です。ピーチクパーチク姦しい事この上なし。早々に退散します。

アゼリアからスキー場経由で三角点、望湖台へ。


9:45 a.m. 望湖台着。
時間的に遅いのか凄い過密状態です。人を掻き分け掻き分け西端の岩の上。

凄く遠望が効きます。ん? あれに見えるは琵琶湖じゃないか〜♪

竹生島まではっきり見えます。

さて、今日の降りは…、表道。豪雨禍による法面工事が一段落し表道が通れるようになってからまだ一度も通っていません。どんな様子か話の種に。
大体エスケープか早仕舞いくらいでないと表道って通らないんですね。
遊歩道をぐるっと一周、ユースホステル跡から水源ダムを通って降りる事にします。

アシビもすっかり実が生っています。道端にはハコベ。黄色のハコベ? すわ新種発見かと思いきや拡大してみたらニガナでした。

表道をどんどん降り、百間滝展望台が近付いてくる頃、有りました。モロに落ち込んでいるではありませんか。ヒエ〜、ちびりそう。

展望台から上は南側に大きく回り込んでいたのですが、そこが無くなっています。そして法面工事のコンクリートで固められた所に新たな道が造られていました。そしてその下の不動像のある広場も南側に大きく回り込んでいましたが、そこも同様のありさま。う〜ん、納得。


10:45 a.m. 修行場跡着。

後は三滝川沿いの道を辿ります。

途中でスカイラインに出ます。車が通らないのでこちらの方が近いです。
出口にはノリウツギが満開。


11:00 a.m. 駐車地着。
相変わらずの混み具合です。さあ、温泉温泉。


Post Script
希望荘が変わっていました。
駐車場に車が無いので休みかと思いながら玄関へ。係の人が「100mほど上に新しい入口がありそこから入ると新しい玄関に行けるそうです。
指示に従い行ってみるとかなり登り返さなくてはなりません。玄関を入りフロントの前を通り抜け裏へ抜けます。そこにケーブルカーの乗降所がありケーブルカーで温泉まで下る事になります。タダで乗れるのは良いのですが時間がかかりすぎます。
温泉からの帰りケーブルカーが故障との事。マイクロバスで上の駐車場まで送って貰うことに。
ハア〜、面倒臭っ。


2011年07月09日20時03分00秒 記

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