そろそろNetでも○○ユリ情報が見られるようになってきました。御在所にもその季節がやってきました。望湖台手前の三つ子はまだ早いとしても、山裾の方では咲いていそうな時期です。
先週は土日とも雨でメタボ予防も出来なかったし、今週辺り行っときますか。こうやって何かにこじつけでもしなければ重い腰が上がりません。こうやってだんだん出かける回数が減り、お腹が突き出し尚更出かけるのが億劫になり…、この悪循環で老化が一挙に加速するのでしょう。
そうならない為にも雨が降ろうが槍が降ろうが出かけなければなりません。少しでも子供たちの介護の負担を軽減する為にも。他人に介護して貰うだけの資金的余裕のない貧困家庭はこうやって努力し続けるしかないのです。でもこの方が皆が幸せですよねえ。
6:40 a.m. 中道入口駐車帯着。
菰野町から見上げた御在所はロープウェイの鉄塔だけが雲から覗いているだけだったのに、かなり早いペースで雲がとれて行きます。それでもこの時刻で駐車スペースがかなり空いており、これも天気予報のおかげでしょう。但し曇天の期待が外れカンカン照りになるのも困りものです。暑さに弱〜いtanuoさんはこの季節は曇天の方がお好みなのです。
T尾さんの隣に駐車してウロウロしているとIさん夫妻もご到着。海外遠征に向けてトレーニングに余念がないようです。
7:00 a.m. でっぱつ。
話の種はIさんのヨーロッパアルプスの事ばかり。行けない人が根掘り葉掘り聞いています。「いいなあ・・・。」
Iさん達も○○ユリが心残りで出かける前に是が非でもとやってきたそうです。T尾さんは既に偵察済みのようで「見てのお楽しみ〜。」だそうです。
出だしの急登を過ぎ、裏道への分岐を過ぎ、ロープウェイ下。道を外れいつものところへ登って行きます。ここは2週間前蕾が無いのを確認済みした所です。しかしそこから少し離れた所に…、有りました。
木の枝に捕まりながら力ずくでトラバース。
う〜ん、今年の初物、やはり綺麗です。年の頃なら20代後半、ちょっと薹が立っていますがそれなりの美人です。
我家に今飾られているカサブランカより余程tanuoさん好みです。
グロテスクなカサブランカの写真も貼り付けておきます。私の手と比べて見て下さい。デカさも化け物ですが香りも強烈です。まるでトイレの芳香剤。臭くて堪りません。
T尾さんが少し下にもあると言います。先週水曜日はまだ蕾だったそうですが、今日はその初々しい姿とご対面。
こちらはちょうど20才くらい。中年オヤジのtanuoさんはやはりこちらの方が好みです。
あ〜、今日の目的は果したし、もう帰ろうかな? とは思うもののこの先にもまだ咲いているかもしれません。望湖台手前の三つ子の様子も確認したいしで軟弱早仕舞いは控えておきます。
先先週はまだ固く細かな蕾だったコアジサイも今日はそこら中で咲いています。これもマクロでパチリ。
7:45 a.m. 岩棚着。
分厚くかかっていた雲も山頂付近に少し残っている程度。どんどんガスが晴れて行きます。おまけに薄日も差し始めました。「お〜い、勘弁してくれよ〜。」涼しい風が通り抜け爽やかなのですが、後頭部を焼かれるのは困ります。しかし晴れ男晴れ女が揃い過ぎたようです。行く先々で天気が回復してゆきます。「暑いのヤダ〜。」
地蔵岩の下の斜面にも昔は沢山咲いていたのですが最近は全く見かけません。葉っぱはまだあるのですが。
地蔵岩の上の草叢も今では全く見かけません。T尾さんがここにも蕾があると言いますが私には見えません。ここ、ここと教えられ見るとシロヤシオの葉っぱの下に大きな蕾がそっぽ向いていました。これは気付きませんでした。
凹角上のコブシも種が大きく膨らんでいます。その横のアカヤシオの種も大きく膨らんでいます。ついこの前咲いたばかりなのに、季節の移ろいって早いものです。
足元にはタツナミソウ。ひとつの巣から大勢のヒナが餌を求めて口を開けているみたいです。ユーモラスな姿なのですが、名前の由来は波が立つ様子から来ているそうです。そう言えば北斎の【波間の富士】に描かれている砕けた波ってまさにこんな感じですね。
いよいよ照り始めた日に炙られながら掘割を登ります。正面のエルガーフェイス手前にはまだまだサラサやベニのドウダンが咲いています。そして散ったドウダンの花が地面を埋め尽くしています。今年のツツジ類は大豊作でした。ササユリやリョウブの季節になってもまだ咲いています。
8:40 a.m. 上のテラス着。
いよいよカンカン照りです。今日は曇じゃなかったの? つい泣き言が口を突いて出てしまいます。「クッソ〜、クソ暑い〜。」
そのすぐ上ではまだタテリンが咲いていました。「しつこいな〜。」
8:50 a.m. 富士見岩着。
さすがに日は隠れましたがこの辺りのガスは晴れています。鎌はガスの中。釈迦のガスがかかっています。我々が行く所、行く所ガスが晴れてゆくようです。Iさん、こんな所で運を使い切らないでね。
9:00 a.m. 朝陽台着。
まだまだドウダンの花盛りです。タンナサワフタギの花が全て終わっていました。Iさんの話では先週満開だったそうです。これは花期が短いですね。それに比べてドウダンの花期の長い事!
アゼリア前で小休止の後望湖台へ。
遊歩道はまだまだドウダンが花盛り。先先週よりベニドウダンだ増えたようです。こうしてみるとサラサよりベニの方が若干時期が遅いようです。
望湖台手前の○○ユリの三つ子、蕾は大分大きくなっていましたが咲くまでにはまだまだかかりそうです。その前に鹿に食べられてしまわないか心配です。
9:25 a.m. 望湖台着。
雨乞は雲の中。先週T尾さんはOさんと御在所西尾根を辿ったそうです。黒谷北側の支尾根から愛知川に降りたそうですが最後で行き詰まりザイルを使ったとか。その尾根を目で辿ります。
地獄谷の斜面には朴の花か大きな白い物が付いています。
汗で濡れた身体に風が吹き付け寒いくらいです。濡れたシャツやズボンがどんどん乾いて行きます。
身体が冷えてきたのでぼちぼちでっぱつ。涼しい風に吹かれながら武平に向けて峠道を行きます。
葉っぱはあれども蕾は見えず。峠道の○○ユリは全滅でした。
10:00 a.m. 武平峠着。
すっかり天気が良くなり木漏れ日がさしています。上を見上げていると、葉っぱの上に白い花が咲いているのを発見。木に攀じ登ってみるとヤマボウシ。へ〜、今まで気付かずにいましたがこの辺りの木ってヤマボウシだったのですね。下からじゃあ葉っぱが邪魔して花なんて見えません。今日もまたひとつ新たなものを発見してしまいました。何度来てても飽きさせてくれません。
晴れてはいるものの日差しが柔らかく焼け付くような熱さはありません。絶えず吹き付ける雨乞からの涼風を背に受けながらの登りです。うん、爽やか爽やか。
10:30 a.m. 展望岩着。
ぐるっと回り込んでヤマボウシの様子を窺います。
まだ少し黄緑色を帯びていますがかなりの花付きです。「う〜ん、ハナミズキみたい。」
10:55 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。
ひと足先に着いていたIお父さんが南側は暑いと言うので風のある北側でお昼にします。その前に祠まで行って鎌の神様にご挨拶。
涼しい風に吹かれながらおさんどん。
休んでいると小さなアブがいっぱい寄ってきます。鬱陶しいったらありゃしない。カップ麺の中にまで入ってきます。良い出汁が出たかな?
この時期アブが多くていけません。ツバメにお出でいただいてアブの掃除をしてもらわないと…。
11:30 a.m. でっぱつ。
降りは久しぶりに岳峠から長石谷。そう言えば最近こちらは歩いていませんでした。雪のある時にも歩いていません。そうか、1月中はサボってばかり、2月も雪が多くてこちらまで足を伸ばしていませんでした。じゃあ久しぶりにこのコースを辿りましょう。でないと道を忘れてしまいます。ボケが始まっているtanuoさんはこうやって反復を繰り返さないと何もかも忘れる一方です。
源頭部も結構新しい落石があります。久しぶりに歩くと何もかもが新鮮です。
イワタバコの季節までまだ少しあります。ちょうど花の少ない季節ですがタツナミソウがあちこちに咲いており楽しませてくれます。
長石谷のショウキランも流されてしまったね。などと話していると小さいのが一輪。折角だから撮っときましょ。「噂をすれば影」なんて言いますがまさにその通り。汚い草臥れたのを写し暫く行くと群れ咲いているのをIお母さんが発見。大きな株が4本。一株に5−6輪花が付いています。こんなに沢山付いているのは初めてです。先を行くT尾さんを急ぎ呼び戻します。かなりの距離戻る事になりますがその価値は充分あります。
12:15 犬星滝。
水量が多くまさにブライダルベール。
谷間は風が無く少し暑くなってきましたが、登りと違い体力を使わないのでさほど堪えません。そのくせ口では「もうヘロヘロ。」ですって。
ダラダラ歩いているとまたショウキラン発見。今度はT尾さん。登山道を外れて歩くと何かしらご褒美に与れます。
減ったと思っていても予期せぬ所で息づいているんですね。げに生命とは力強いものなり。
花はまだまだ先ですがイワタバコの葉っぱが大きく茂っています。また蛭の時期に献血覚悟で花見に来なくっちゃ。
最奥ダムの上に出ます。青空が広がり日差しが強いです。あ〜、今日は一日天気がもってしまいました。
13:05 駐車地着。
あ〜、暑かった。でも今日のメインイベント○○ユリにも出逢えたし、もう言うことなし。
これでIさん達も心置きなくアルプスに旅立てるでしょう。 なんて思っていたら「出かける前にこちらに寄って今日蕾だったのが咲いているのを見てから行こう。」ですって。これはもう気がふれているとしか思えませんなあ。気が若いって素晴らしいです。
そんな人達と付き合って居られません。私ゃさっさと温泉へ。
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