春日和 Hike

日も射し始めポカポカ陽気に一転です。
足元には陽射しに誘われタテリンが開いています。
そしてイワウチワも。
胡椒の木の蕾、アルビノショウジョウ、
ミツバツツジとめまぐるしく咲いています。
あ〜、いよいよ春本番ですなあ。


20110424

早朝、車に乗り込みます。時刻は 5:10 a.m. すっかり明るくなりました。
雨上がりの所為か少々肌寒いです。今年はちっとも暖かくなりませんなあ。
黄砂か埃かでドロドロに汚れていた車が綺麗になっています。大雨が汚れを洗い流してくれたようです。コーティングのおかげですね。ウハウハ。
先々週同様、日曜日は車の流れが良く信号機に引っかかるのが少ないです。土曜日なら7時ぎりぎりかと思われる出発でしたが、意外に早く着きそうです。

6:40 a.m. 中道入口駐車場着。
ゲゲッ、既にかなりの車が停まっています。北側にまだ空きがありましたがT尾さんが南側の場所を空けてくれました。ご自分はちょっと狭い所へ。毎度有難うございます。

天気が良いとこうなのでしょう。かく言う私も昨日土曜はサボりました。あの土砂降りの中を歩く人といえばIさん夫妻くらいなものです。いや、さすがのIさん夫妻も昨日はパスしたそうです。珍しい事もあるものですな。
昨日とは打って変わって抜けるような青空! 桜もかなり散ってしまい葉桜になりかけ。ミツバツツジもスカイライン沿いにたくさん咲いていました。先週のIさんのページにイワウチワの開花情報があったので今日は長石谷へ回ります。このところ早仕舞いばかりなのでメタボ予防にも励まなくっちゃ。
肌寒い日が続いていますが季節はちゃんと巡っています。アシビも咲きだしたしアカヤシオもぼちぼち。うかうかしてたら季節に追い越されてしまいます。この時期一週でも抜くと折角の機会を失う事になります。あ〜春は慌しいです。

6:55 a.m. でっぱつ。
さすがに春。山肌がいろめきだっています。赤みがさしているのはアカヤシオの蕾でしょう。先週もかなり膨らんでいましたから。
登り始めて暫く行くとミツバツツジが出迎えてくれます。すぐ傍にはアカヤシオも。例年ならアカヤシオが終わってからミツバツツジと続くのですが今年は遅くまで雪が降り咲き始めるのが遅れた所為か順番が立て込んでいます。そのためこうやって同じ場所で開花時期がオーバーラップしてしまうようです。花自身も大変ですなあ、ああ忙しない。

コブシ前線もかなり上まで上がっています。しかし縮小した写真では解りませんね。

ロープウェイを潜る辺りも華やいでいます。足元にはスミレ、見上げればマンサクとバトンタッチしたシロモジが鮮やかな黄色で青空とのコントラストを演出しています。当に青空様様です。

オバレ岩の上には淡いピンクのアカヤシオ。これも淡い水色の空とぴったりの相性です。

尾根筋に出て振り返ると里の田圃にはもう水がはられています。もうすぐ田植えの時期。まだまだ肌寒いと言いながらも季節は着実に移っているのですねえ。そして正面の御在所の山肌もめっきり春色に染まっています。もう暗く色彩のない冬とは違っているのです。


7:50 a.m. キレット通過。
ここでまた先々週のように与太ってしまいました。風の所為ではありません。着実にバランスが悪くなっています。年相応、年相応。
道端にはショウジョウバカマ、見上げればコブシの花。春ですねえ。春といえば春一番。春一番といえばキャンディーズ。スーちゃんがお亡くなりになったとか。まわる、まわる〜よ、時代はまわる。こうやって同じ時代を生きた人達がひとり減りふたり減りしていくんですね〜。私もいつまでこうやってメタボ予防なんてやってられるのか…。

感慨に耽っていると凹角上。ここのコブシはちょうど咲き始め。ロリコンのtanuoさんはこれぐらいが大好きです。その隣のアカヤシオも今にもはち切れんばかりに蕾が膨らんでいます。こりゃ来週も来ない訳には参りません。


8:25 a.m. 上のテラス。

ちょっと雲行きが怪しくなってきました。下界には日が射しているので山頂付近だけが曇っているのでしょう。曇りの所為かいつまでも肌寒い日が続きます。

8:35 a.m. 富士見岩着。

朝陽台の木立の下にはバイカオーレンが満開です。そういえばここも多かったんですね。

林の中にはまだ雪が残っています。寒い筈ですわ。
ちびっこ広場にはまだまだたっぷりの雪。こりゃ確実にGWまで残るでしょう。

皆さん既に一枚上に羽織っているのにグータラtanuoさんはまだ羽織っていません。しかしとうとう我慢しきれずに…。早めに着ておけば良いものを。
冠峰碑を過ぎた辺りのタテリンの群生地、今日はダメでした。この天気ではねえ。日が射さないと開かない、言い換えれば日照に合わせて開いたり閉じたり、律儀な花ですこと。
こんな天気だし望湖台はパス。雨乞岳もきっと雲の中。それに天気は下り坂、早く鎌へ行かないと○○サクラも閉じてしまうかもしれません。
という訳で先を急ぎます。
アシビの花も卵型の先が少し開きスズラン型になりつつあります。肌寒いとはいいながらも確実に暖かくなっているのですね。そして今年のコブシの多い事。アカヤシオも多くの蕾を膨らませ日が射せば一気に開きそうな雰囲気です。


9:20 a.m. 武平峠着。小休止と燃料補給。
鎌に向かい登り始めると雨乞岳山頂部のガスが薄れてゆきます。天気が崩れる前のご愛嬌ってところでしょうか。


10:20 a.m. 鎌ヶ岳山頂着。

山頂は人だらけ。頂上直下でも団体さんとすれ違いましたが、今日は凄い人出です。駐車場も車が多かったし当然と言えば当然なのですが。
ちょうど祠の横が空いていたのでここでお昼にします。久しぶりのカップ麺、暫く早仕舞いが続いていたからなあ。
のんびりと食後の紅茶を飲んでいて、ふと気付くと既に皆さん食事もデザートも摂り終え片付けも済ませています。相変わらずグズなのはtanuoさんひとり。皆さんやる事が早いです。既に心ここに在らずといった様子です。降り出す前に○○サクラってか?
tanuoさんも慌ててお片付け。
降りのコースは白ハゲ経由で長石谷。肌寒いので全員の意見が一致です。

10:50 a.m. でっぱつ。
岳峠へ降ります。降り端のマンサクはまだまだ満開です。

下から団体さんが上がってきます。ホント今日の人出は半端じゃありません。
岳峠でもトラバースルートの笹薮の中から人がやってきます。人を避ける為、こちらは廊下側から一旦鎌尾根側に登り稜線沿いに降ります。
雲母への尾根に出ると急に暖かくなります。風は無いし地表で温められた空気でムンムンするほどです。暑くなり皆さん一枚脱いでいます。tanuoさんもつられて脱ぎます。「ふ〜、涼しい。」
日も射し始めポカポカ陽気に一転です。足元には陽射しに誘われタテリンが開いています。そしてイワウチワも。胡椒の木の蕾、アルビノショウジョウ、ミツバツツジとめまぐるしく咲いています。あ〜、いよいよ春本番ですなあ。

雲母峰南裾が綺麗です。春独特のパッチワーク模様。淡い色のピンク、赤、萌黄色…。来週辺り小岐須も最高でしょうなあ。
高度を下げてくるとアカヤシオもあちこちで咲いています。石楠花の蕾も大きく膨らみ赤みが先から覗いています。今年も石楠花は多そうです。

分岐から長石谷へ降りるとまたもやバイカオーレンが出迎えてくれます。ここのはぼちぼち終わりかけのようです。

長石谷沿いにはイワウチワ街道が延々と続いています。


希少種の自生地、小さな株を踏み潰した跡があります。明らかに上に咲いているものの写真を撮る為にそこを足場として攀じ登ったのでしょう。全く何を考えてるんだか。子供じゃあるまいしいい年をした人がやってるんですから開いた口が塞がりません。人としての常識を備えていない人っているんですねえ。これではその子供も碌な躾が出来る訳ありませんわなあ。こうやってアホが増えていくんでしょうか。困ったもんです。

長石谷出口付近の河原にでると周りの山肌が輝いています。まさに春色。珍しくもありませんが春の象徴でも撮っておきますか。


13:05 駐車場着。

相変わらず駐車場はいっぱい。路上駐車も多いです。かなりの人が繰り出したようです。

大した崩れも無く天気はもってしまいました。ところが帰りの温泉で露天風呂に出たら外は大雨。なんちゅう悪運の強さ。tanuoさんの晴れ男ぶりは健在なり。


2011年04月25日22時05分00秒 記

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